硬度0(ゼロ)の水で、洗濯する
石けん洗濯の「 お作法 」一切不要
石けん洗濯が上手くいかない人へ向けてのコツ、色々ありますね。
- 今までの合成洗剤の化学成分が蓄積していたせい。そのうち良くなる。
- お湯の温度が低いか、アルカリが足らない。
- 洗濯物を洗濯機に入れすぎている。
- 石けんを完全に溶かして泡立ててから洗濯物を入れる。
難なくできる人から「石けん洗濯は練度を要する」とドヤ顔で語られがち。うまくいかず困っている人からすると、そのように見える(笑)。そこがヤなとこ。
否!硬度ゼロで洗えば、合成洗剤同等かそれ以上に洗浄力で、かんたんに洗濯を行うことができると思います。
もちろん、キレート剤が添加されていない石けんだけでね!
はじめての「硬度ゼロ」洗濯
- お風呂の残り湯を洗濯に使いまわしました。
- 粉石鹸の泡立ちが猛烈になることを見越して、1/2量からスタートです。
- 今までと同じ炭酸塩30%含有の「暁ローブ」を使用。
- 水道水での石けん洗濯暦は3年弱。赤星たみこ先生提唱の「あわあわ洗濯」の手順に慣れています。
- 石けん投入直後から、一気に泡に。
- まずは洗濯水が真っ白に濁ってから泡立つはずが、真っ先に泡立ってくる。
- 先にお湯だけためて1~2分余計に回してチェック、潰れた泡を取り戻すべく粉石けんをちょっと足していたが、全くその手順が要らない。
- 泡の出来具合に振り回されずにすむので、とても楽。
- 石けん量は通常の6割程度に納まった。
- 泡は順次減っていった。と、同時に水は黒ずんでいる。
汚れを水に溶かす(回収させる)機能 実感!
洗濯のときに使っている水、ちゃんと汚れてますか。私、石けん洗濯では水が白く濁るので正直よく分からなかったです。
軟水で洗濯するようになってからは、洗濯は衣類の汚れを水に溶かして回収する行為なんだな!回収効率の向上を図ることが重要なのだ…と実感です。
綿の実力を感じる 織り方による違いがハッキリする
みんな大好きコットン100%。
中学時代、「綿は使ううちに繊維が詰まって硬くなる」って家庭科で習いました。長年そう信じていました。タオルもTシャツもゴワゴワで薄汚れて廃棄する消耗品ととらえてました。
しかし、軟水で洗濯すると、本当に綿は柔らかくて吸水性が素晴らしい繊維なんだと実感です。
表面張力で水滴にならず瞬時にスッと染み込む。ズシンと重くなるくらい吸水する。それが綿の凄さです。
しかも!ズボラ&超シンプルな洗濯方法で管理できる。最高!最高!(←大騒ぎ)
繊維に石けんカスが覆わなければ重たくて固い質感にはならずニュートラルに保てるので、綿100%の織り方の工夫を強く体感できます。ネルはふんわり、サッカーはシャリシャリ、ツイルは張りがある。デザインの意図を全身で感じ取ることができます。もちろん、吸水性やしなやかさは共通。綿100%は気持ちよいなぁと実感します。
しかも、硬度ゼロであれば、アルカリを強くしなくても汚れが落ちます。繊維へのダメージはきわめてマイルド。我が家の綿100%の衣類は、「汚く固くなったら捨てる消耗品」ではなくなりました。
ウール・シルク・革 を気軽に洗う
脂肪酸ナトリウム100%の石けんで、毛・絹・皮革も洗います。
少量の石けんで界面活性機能が発揮されるので、アルカリでのダメージがきわめて少ないです。
シリコンや溶剤を感じるおしゃれ着用の洗剤が苦手だったのですが、卒業。残留物が無いクリーニングは、心の平安です…。
綿100%の布と同じく、天然繊維の機能性を満喫できる&管理がラク。説明書き通りの繊維の特性と質感をフルに堪能できます。
羊革のブーツは、足首ダルダルのフォルムが直りました。でも、ちょっと漆黒が褪せちゃった。自己責任です!