横浜市のマンションにて、大理石の玄関をメンテナンスさせていただきました。
こちらのマンションは築9年。黒っぽい染み?マダラ?汚れ?が全体的に見られます。
「知り合いの内装業者さんとコーディネーターさんに訊いてみたんですが、『だって天然石ですから。これも味ですよ。』と、断言されて。
それで、いったん味として受け止めようと試みたのですが、どうにも不潔っぽいしみすぼらしいと感じて、飲み込めない。気分が下がるんです。
そしてネットで調べて、ウォッシュテックさんに辿り着きました。」 と、お客様。
石がズズ汚れて、キレイでステキに感じなくなっても、「味なのだから、何もしないでOK」と考える人は、少なくありません。
しかし、「味ですから」 とノーメンテナンスを貫くって、ツライことだ...と私は考えています。
そもそも、石の味って、なんだろう?
例えば、お庭の石灯篭は、実は、赤錆が垂れている方が価値が高いそうです。
強固な御影石が錆びるほど長い歴史があるモノホンの庭やで~ハリボテとは違うで~と一瞬で物語れるから、というのが理由だそうです。
しかし、石の錆が「価値を高める味」になるのは、「厳格に管理され、美しいコンディションに保たれた」岩・砂利・苔・庭木などが、完璧な配置で有るならば、という条件つきです。
それゆえ、たいていの空家の庭で錆びている石灯篭は、「汚い石だ」と判断され、二束三文の瓦礫として廃棄されるのだそうです。
そのくらい 「味」としてポジティブに働く曲面はレアであり、けっきょくは 「キレイさ」 の方が直感的で上位、ということかと思います。
「大切に扱われず酷使され放っておかれ、結果、汚く不潔に崩れた」 さまを積極的に見たいかどうか。
自分が所有する住宅で、生活している中で、そのさまを見続けたいかどうか。
「味なのよ、これは味よ」と、頭で分かろうとしても飲み込めない...それは当然であって、ツライしストレス、と私は思います。
研磨した大理石の画像です。
斑点状の黒いにじみは、実は、付着した汚れでした。
全体を曇らせ濁らせていたのは、実は、歩行で生じたランダムな擦り傷でした。
大理石の白っぽい部分は、メンテナンス以前に見られたボンヤリ点々模様ではなく、もっと大きくシャープで、モザイクのよう。
石の組成が、そのまま目に見えてくる。
大理石は貴重な化石ですよ、と一目で分かるようになる。
それこそが本当の石の味であって、天然の良さだと思います。
住宅や設計を生業にしていても 「味論」 を展開する人は少なくありません。
理由は、
・石をキレイにする方法を提案できない。
・石材研磨と聞いたことはあるが、具体的に調べたことはない。
・事例を見たことがない。
・発注し納品したことがない。
けど、専門家っぽく返さなきゃ...なるべく短いターンで済ませたい...という焦りかと思います。
実際に光沢を失い汚れた石をキレイに直せる技術があるウォッシュテックの社長・中島なら、返し方はこうです。
「あ、こりゃあキビシク汚れてるっすね。
でも研ぎ直せば、見違えるようになりますよ。」
ええかっこしぃ成分ゼロ、シンプル。そこが技術ある者の強みです。
汚れた石を直されたい方は、お写真を添えて、お問い合わせください。