東京都港区の戸建住宅にて、御影石タイルの玄関に出来たシミ除去をご依頼いただきました。
気付かれてすぐに住宅用洗剤でお掃除をされましたが、全く改善せず。
御影石は、墓石に使われることが多いのでイメージされやすいかと思いますが、お水を掛けると瞬時に色が濃くなりますよね。
固~い石ですが、そのように液体が染み込みます。いったん吸収した液体 だけ を拭き取ってナシにするのは難しく、厄介です。
「玄関に生ゴミのビニール袋を仮置きして、いざ収集所に出そうと持ち上げたら、こうなっていたのです...!」 と、お客様。
生ゴミ袋からの汁漏れ、伺う機会が多いトラブルです。
ということは、食用オイルかなーと狙いを定め、社長・中島、いざシミ取り!
でも、薄墨で書いたのかな?くらいにクッキリ、油分が深く浸透しているのでした。
まず現状ある表面の汚れを洗って、現状把握します。もちろんピクリともしません。
今日は、気温が低めです。石が縮こまって締まって、汚れを取り出しにくいので...
温めます!ゴオォォ
ほわっと緩んだ御影石にシミ取り剤を塗布!しばらく置いて反応するのを待つ!すすぐ!ちょっと薄くなったが、まだ「ある」と分かる範疇。
再び、ゴオォォ...(温) 繰り返し
そして、泥パックです。
ピターッと密着、封印。これにより高濃度のシミ除去剤が薄まらず、乾かず、じーーーっくり効きます。
さらにカイロを貼って、毛布を掛けて、じっくりコトコト...
今回は5時間程度ですが、状況によっては丸1日、数日に亘ってという現場もあります。
それくらい石のシミは時間もかかる、手間もかかる、手ごわいということです。
そしてついに...仕上がりをご覧ください。
「...え?生ゴミ入りのビニール袋?はて...そんなの置かれたこと、ありませんねぇ...(御影石タイルさん談)」 という風情になりましたでしょうか。
同じ画像を接写で。上のビフォア画像と比べてご覧になってみてください。
「わぁー!元通り。ホッとしました。目立つし気になって。私が失敗したから...ずっとシミがある...って、見るたび辛くて」 と、お客様。
良かった良かった、私も嬉しい思いです。
このような御影石の汚れは、SNSにアップしたりするとしたら、AIの画像生成アプリでデータをちょちょいっと、簡単に消せると思うんです。
しかし、家・住宅って、身体に近いというか、バーチャルでは済まされないというか...
画像上はキレイでも、実際に汚かったら、説得力を一気に失うというか...
リアルにちゃんとされたいところなんじゃないかな、と、思います。
御影石にシミが出来ているのを直されたい方がおられましたら、ウォッシュテックにお写真添付でご相談ください。
全く 「ちょちょいっ」 とはいかない、果てしなくネチコチした作業ですが、現実的に見て 「シミ?なんのこと?」 に到達できるよう多様なテクニックで取り組ませていただきます。