横浜市のマンションにお住まいのお客様より、キッチン換気扇のクリーニングをご依頼いただきました。
「換気扇の分解洗浄とは、どのような感じですか?」 と訊ねられる機会がたまにあるので、画像を載せておきます。
分解洗浄と言ったってシロッコファンを外すだけだったりしたら、割高ですもんね。
ウォッシュテックの換気扇クリーニングは、このような。キッチン天板に洗った部品をどんどん並べてみました。
画像上のでんでん虫的なパーツは、ファンケース。
画像中ほどは、照明やスイッチなどの電送と部品を固定するビス類。
画像その下はフィルタ、シロッコファンとファンケースを固定するフタ、照明のガラス窓、そしてシロッコファンです。
シロッコファンに入れられているのは、ダクト(排気口)との境にあるフタです。←雑な説明ですみません。
スイッチオンでパカッと隙間が開いて、シロッコファンから吸い上げられた熱気がダクトに移送、排出されてゆきます。←雑な 以下略...
このフタ的な部品より奥、屋外に通じるダクトは、薄いアルミ製でグニャグニャの蛇腹です。汚れに即す洗剤や洗い流す動作に耐えられる構造ではないので、クリーニングでは完全ノータッチです。交換は設備業者さんにご依頼ください。
画像右上、壁面に立てかけられているのはレンジフード(の、裏向き)です。
レンジフードとは、コンロ真上に設置、手前にせり出ている金属製のカバーです。
洗浄し、未使用のマイクロファイバーを壁・床との間に挟んで傷がつかないよう&倒れないよう、奥に置いてます。
恵まれた体躯と変態的知識を有する社長・中島ならば、脚立なしで手際よく分解したり、奥まで手を突っ込んだりできますが、
※壁にくっついているこの部分は、奥まで手を突っ込んで拭かねばなりません。
※中身が全て取り払われて何もなくなった換気扇は、まるで棚のよう。部品を分解し、最も拭きやすく、キレイにできる「究極の形」にするというわけです。
バラバラにできたとて、ベトベトねっとり隙間までビッチリ飴状にこびり付いている油汚れ...
確実にキレイにできるのか?そして、元通り戻せるのか?
おそらく私を含めた大部分の人間は...0.5秒考えただけで 「無理だな。やめとこ。」 となるんじゃないでしょうか。
なお、今回画像を使わせて頂いたお客様は、ここ8年間必ず1年に1度ペースでウォッシュテックの換気扇クリーニングをご依頼くださっています。
1年ぶんの油汚れであれば、量も強さもさほど猛烈になりません。
しかしもし「開けてバラシてくまなく洗うの面倒だなー」とノーメンテナンスで年月を経ていると、分解できる部位は少なくなってゆきます。
今回のブログ画像よりも分解範囲が狭まる可能性が高いのは、下記のような換気扇です。
・新設もしくは分解洗浄から6年以上経過している。
・メープルシロップや黒蜜のような粘っこい茶褐色の油が垂れてくる。
・ライトの窓が茶色に曇ってる。
・リビングやキッチンが油っこい臭い。←吸い込み効率が下がっているためです。
調理時に発生する油汚れは、ミスト状です。
熱で焼き付けられるように毎日蓄積すると、重く固くなります。
蓄積した油汚れは、飽和量を超えると、一歩奥へ。フィルタ→ファン→ファンケースと、奥へ奥へ歩を進めます。
同様に、部品一つとっても、隙間・内部と歩を進めます。
水に触れると故障するリスクが高い電装部品の内部まで油汚れが回ると、その周辺、洗う・濯ぐはできません。
ネジが回らないくらい油が固く粘っこく接着していることもあります。
油が塗装や金属を腐食させ、触れれば即時崩壊する状況になっていることもあります。
業者は絶対に破損や故障を避けねばなりません。分解は可能な範疇に留めます。
熱と油の破壊力、侮るなかれです。
今回の画像の換気扇は、8年経過しているにも関わらず材質的なダメージはほぼゼロです。
しかし8年ノーメンテナンスであれば、塗装も金属も腐食したり油汚れの重みで歪んだり、何らかダメージが深刻化、交換適当なシビアコンディションということもあるでしょう。
換気扇は、材質のダメージを極力抑え、隅々までの分解洗浄を繰り返しながら長く使うのが最もコスパ良しと考えます。