横浜市のマンションにて、大理石の玄関タイルを研磨させていただきました。
マンションの玄関で最も多く拝見する 白地にグレーのマーブル柄 の大理石です。
大理石といえば...で、一番に思い浮かぶ色柄かと思います。
同時に、艶やかな光沢がある状態もイメージされると思うのです。
しかしマンション玄関は土足歩行。日々靴の裏に付着した汚れや砂粒をギュッあるいはグリッとねじ込まれ、専有部で最もハードな環境にある床と言えます。
今回の画像は築16年。何となく薄汚れて、ツヤはなくなりカサついた印象になっています。
汚れが表面にくっついて光沢が失われているわけではありません。
無数のランダムな傷が原因です。
そのため、拭き掃除では改善しません。
1)大理石は、酸・アルカリ・市販の洗剤に触れると、一瞬で溶けて崩れて、見た目に違和感が生じます。
2)大理石は、汚れを含んだ水分をスポンジのように含むため、けっこうあっけなくシミになります。
改善どころか深刻なトラブルを引き起こすかもしれず、上記2点を厳守しないお掃除テクニックの鵜呑みは、ぜひともお避けください。
新築時のイメージを取り戻すためには、仕上がり確実の専門業者 ウォッシュテック にご依頼いただくのがノーリスクです。
6時間ほどかけて執拗に研ぎ直しますと、このように仕上がります。
靴箱の下面に設置された照明のフォルムがくっきり映り込む光沢になりました。
仕掛けが丸見えになっていいのか?蛍光灯と配線がモロに見えてるけど?とお思いかもしれません。
大理石の光沢感が一目瞭然となる画像にするため、玄関ドア付近、床から数センチのところから撮影しています。つまり 「ふだん絶対ここから見ない視点」 の画像です。
電灯の明かりが足元を舐めるような角度で差し込んで来るのみ。日常生活中の立位では、装置の姿は全く見えません。
ご安心ください!
大理石本来の光沢とともに、色合いも新築時の美しさを再現できています。
石材メンテナンス以前は、ちょっとセピアがかったウォームグレーかと思いきや、汚れの黄ばみ・茶ばみだったのだなと発見です。
こちらの大理石の本当の色柄は、青みを帯びた淡いグレーから濃いグレーの微妙なグラデーションであったということです。
汚れや傷がある状態では、微妙なグラデーションがかき消されてしまいます。
また、ほんの少し透けたような深みのあるマーブル模様を感じ取ることができません。
爪がツヤツヤに磨かれていると、気分が上がりますよね。
うっとり、ずっと眺めてたくなります。これが本来の私の美しさよ、と自信も出ます。
日本のマンションの玄関面積は、2平米ほどです。
その面積でいっぺんにツヤツヤに変わる...と、イメージされてみてください。
それはもう、ド迫力の上がり方と思います。
今回のブログの画像と同じ状態のようでしたら、石の研ぎ直し、ぜひ!