壁面がタイル張りの浴室クリーニングをさせて頂きました。
タイル全体を見ると、不透明でパサパサとした印象。照明に透かしてよく見ると、ツブツブしたムラや縦縞があります。
この濁り・くすみ汚れは、水道水が壁面に降り掛かり、その場で水が干上がった痕跡です。
日本の水道水の原料は、いったん地面をくぐった雨水です。地面をくぐると、地中にある岩・石・砂の成分が溶け込みます。
岩・石・砂って何だ?カルシウムやシリカなど、ミネラルウォーターのボトルのラベル裏側に記載されているような物質の塊です。
シリカって何だ?ガラスの原料です。
つまり、薄ーいガラスっぽい成分が、ランダムに積み重なりくっついているのが、この濁り・くすみ汚れの正体です。
この何でも濁らせくすませる「水垢」と呼ばれる汚れ、実は、ちょっと付いてもすぐ拭けば除けます。
のはずが、お掃除してもキレイにならない理由は、大きく3つです。
1)長期にわたって付着しているから
ガラス質の釉薬と、ガラスの性質がある水垢。くっついた状態で長く置くと、より強固に密着します。
夏休み明けに筆箱を開けたら 「消しゴムと定規が一体化してる!」 のような感じです。
2)量が多いから
放置期間が長くなるほど、汚れが分厚く強くなります。
3)乾燥を繰り返している&焼き付いているから
何度も濡れて乾くを繰り返している、浴室換気乾燥機を使って何度も高温になっている水垢は、強くなります。
ホットケーキのタネがコンロに飛び散った。すぐ拭いたらすぐ取れる。しかし、だいぶ気付かずカチカチに乾いていたら?さらに、焼け焦げていたら?メチャ固い!というような感じです。
たとえばホテルのバスルームのタイル壁がキレイなのは、どうして?
なぜなら、「ちょっと付いても都度すぐ拭く」をチェックアウトのたびに繰り返し、水垢をイージーモードにキープするからです。
でも、ご自身でホテルレベルの管理をされるのは難しいかもしれません。
浴室の壁面の面積はけっこう大きいです。背伸びとしゃがむを全面拭くまで繰り返すのは、おっくうですものね。
なので、気付いたときには、「え?ぜんぜんキレイにならない。掃除を頑張ってみても汚さが変わらない。」となりがちです。
掃除でキレイにならない段階まで来たハードモードの浴室は、ウォッシュテックでメンテナンスをされてください。
1年以上経過した濁り・くすみ・カサカサ・パサパサの水垢も、この通りです。
タイルの表面に施されたガラス質の釉薬が、プルッと艶やか。
カサカサに古びた印象が一転、瑞々しく若々しく回復しました。
壁面は、浴室の中で最も面積が大きい部分です。
ということは、壁面が清潔に輝けば、浴室全体の雰囲気は明るく変わります。
イメージではなく物理的に、です。
クリーニング以前は照明もステンレスの輝きも全てドンヨリ吸い込まれていましたが、合わせ鏡状に反射していますから、事実明るくなるのです。
ホテルのバスルームみたいなタイルの光沢、ウォッシュテックの浴室クリーニングで再び実装できます。
ぜひ!