ウォッシュテックがはたらく横浜市、5月なのに猛暑日でした。
気温が高くなると、浴室内もカビが繁茂しやすく、お困りの方が多くなるかと思います。
今回のブログでは、「浴室扉」に注目。
タイパ・コスパ最小で浴室を衛生的に管理する方法をお伝えします。
ユニット浴室で最も多く見られる扉は、下の画像のような ドア枠の下側にスリット(隙間)がある仕様。
Q)ドア枠にあるスリットの目的は何でしょう?
A)浴室内の換気効率を 「マックスにする」 ことです。
「ユニットバス=密閉空間」 というイメージが強いことと思います。
それゆえ、浴室扉は常に開け放つもの・窓がある場合は入浴後に開けておくべき と、お考えの方がとても多いです。
実は、その 「ドア全開・窓開放」 、浴室内の水分と高温を排出する効率が低いです。
ドアは完全に閉める・窓は開けない これが正解です。
家電の空気清浄機を思い起こしてみてください。カバーのスリットを、わざわざすり抜けさせます。
空気は、細い隙間から吸い込むと、集まる勢いが増します。スリットを通すと、意図する方向へグイグイ引き込めるということです。
次に、浴室の腰高窓から天井の換気扇までの動線を思い起こしてみてください。
窓から天井の換気扇までは距離が短く、空気の量は多く、動きは小さいです。乾かしたいはずの床・カウンター・壁面とはほぼ無関係に窓から天井に直行します。
一方、ドア下のスリットから天井の換気扇への動線は、浴室の床を舐めるように斜め上に向かう細く長いルートです。
勢いを増させた空気が、長い距離、計算されたとおりの動きで移動する。これがユニット浴室の ドア全開・窓開放 に勝る換気システムです。
つまり、消費電力が少ない浴室乾燥機で、最大の換気効率をたたき出す そういうテクノロジーが、ユニット浴室の扉に既にあるということです。
しかし、そんなありがてぇ機能が浴室扉に既に付いているという事実、ご存じない方がほとんどです。
何のためにあるのか分からない・私に関係あると思えない それでは掃除のやる気、出ませんよね。
そのまま放置され、長期にわたりノータッチとなりやすく、たいていの浴室扉のスリットは、窒息死しています。
↓ 例:浴室のクリーニング後、隙間から採取した汚れとカビで、 「詰まってたヨゴレ団子」 が出来ました。
換気効率が低い浴室では、カビや水垢汚れが、がぜん張り切ってきます。
お風呂掃除の頻度・使用する洗剤の量・広範囲を掃除する体力、全て増大。大変になります。
窓を開放している、もしその窓の近くに植栽や河川があるならば、湿気や有機物を浴室に取り入れることになります。汚れたくないゆえの配慮のはずが、浴室を汚す原因を作ってしまっています。
ドアの隙間がふさがって汚れていると、換気効率が高い「ドアを完全に閉めて、居室内の空気を誘導、屋外に排出する」方法を採れません。
逆に、浴室扉がツーツーに通っているならば、ただそれだけで管理しやすい浴室を享受できるということです。
当ブログお読みの方は、さっそく今夜、お風呂上りに、扉をピッチリ閉めて、換気扇のスイッチオン。
ドアのスリットに顔か手のひらを近づけて、扉が息をしているかチェックされてみてください。
酸欠状態のスリットであれば、お掃除でツーツーに息を通してあげてください。
お掃除と簡単に言いましたけど、実は、浴室扉のスリットに詰まった汚れは、水道水に溶け込んだカルシウムなどミネラルと混ざり合って、とても固くなっていることが常です。
何年もの?という固着汚れですし、形状が入り組んでいるので届きにくい。目に見えているのに、取り除けない!とイラ立つことと思います。
しかし削り落とそうとすれば、たやすく塗装を剥がしてしまいます。カビキラーをガンガン浴びせたら、塗装が薄くなっちゃった...というトラブルも多いです。
落ちない汚れであると気付いても、力づくでムキにならないことが得策です。
もし、呼吸を感じないドアになっていたら...固着した汚れに特化したウォッシュテックの浴室クリーニング、ご検討ください。
ユニットバスは日本固有、ガラパゴス的進化を遂げた水まわり設備です。
ドア一枚まで、テクノロジーが集約しています。
考え抜かれたテクノロジーを正しく知って使えば、私の生活に役立ちます。助けてくれます。
機能を正しく知り、本来の状態に取り戻すことができれば、もっと家は気持ちよくなり、今まであったロスは減り、コストは下がります。
なお、枠下にスリットが無いタイプの浴室扉にも、必ず通気用の隙間が設計されています。いっぺん取説をチェックされてみてください。