強化ガラス製の浴室ドア。
乳白色のフィルムが貼られています。
ウォッシュテックにご依頼くださるお客様のマンションでは、透明クリアな強化ガラス扉が圧倒的に多いですが、
まれに、建築家やデザイナーのコンセプトから、新築時からフィルムが貼られているドアも拝見します。
浴室クリーニング前の乳白色強化ガラスの扉。
透明ガラス同様、汚れが目立ちます。
同じ画像を拡大してみます。
絵の具の筆で点々と描いたみたいな...この質感のムラが生活感というものかと思います。
水道水のしずくがガラス面にくっつき、その場に留まって乾き、水道水に溶け込んだミネラル(金属)だけが残ったものが、この「水垢」です。
数回シャワーの水が掛かって乾いた...それなら、目にも見えません。
もし目に見えたとしても、マイクロファイバーでキュキュッと拭けば除けます。
拭いたら取れるのね。シャワーを掛けたら、見えなくなるのね。なーんだ、水垢なんてチョロい。と、思われがちです。
しかし、そのまま数週間、数か月、数年...と、濡れては乾きを繰り返すならば。
なおかつ、頻繁に浴室乾燥機の熱風が加わり焼き付く状況ならば。
もう、にっちもさっちもガッチガチです。
指で撫でると、僅かに凹凸や触りごこちの違いを感じられるようになります。
浴室クリーニング後の乳白色の強化ガラス扉。
なめらか!質感が均一!
そして、品よくミルキーな色合いが回復しています。
透明ガラスではないので、鏡のようにこちら(浴室内側)を跳ね返します。
タイルの目地、ステンレス製のバー、社長・中島の髪の毛1本までクッキリ見えるようになりました。
強化ガラスは、柔らかいです。
ガンガンやったり広範囲にやったりすると傷がつき、何かの拍子で大きな破損に繋がるリスクもあるガラスです。
柔らかいと知っている、そのうえで的確にアプローチできる業者に頼むことが安全です。
強化ガラスにフィルムを貼る理由は、やわらかく透かすという目的もあるでしょうけども、
「ガラスは白く汚れるから、白っぽいフィルムをあらかじめ貼っておけば、目立たない」 で、あることも多いようです。
しかし実際の汚れ方をご覧いただくとお分かりのように、「白色ベースにしておけば、白色っぽい水垢が見えない」のようなマスキング効果は、ひじょうに薄いです。
ここでちょっと私の打ち明け話。
実はウォッシュテック、開業間もない2003年当時、現在のように強化ガラスの浴室扉の水垢を除くことができませんでした。
技術が至らず、白い汚れを僅かに残しました。
お客様にその旨お伝えし、お客様はOKをくださいましたが、
「今後も水垢は付く、しかし少し残って取り切れないとなれば、年々蓄積しますよね。何か対策はありますか?」と、お訊ねになりました。
そこで私は 「フィルムを貼るという方法もあります。」と答えたのでした。
2000年頃は、細かなモザイク模様やグラデーションなど、今までに無かった印刷技術のガラス用フィルムが出てきた頃でした。
でも、お客様が求められているのは、スッキリ向こうが見えたり、ステンレスの金物がキラリと反射したりするような、透明のガラス扉なんだよな...と、
自分の無力が情けなく、うつむいて小石を蹴りながらおうちに帰ったのでした。
そして2023年の今。
ウォッシュテックは、浴室の強化ガラス扉に固着した水垢も、安定した仕上がりでお納めできるようになりました。
取り繕ったりあてがったりしながら、ちょっとしたダサさや不便さをガマンする。
そのガマンは、的確に汚れを除く技術さえあれば、無用。
クリーニングの技術があれば、本来そのまま、何も付加することなく、そもそものデザインや考え方を愉しみ続けることが出来ます。
光っているはずのものが光らない。透けるはずのものが透けない。
それは確実に「その中でプライベートな時間を過ごす」住宅として、機能をフル活用できていない状態です。
せっかく全て備わっているのに、汚れの固着でスペックが低くなっている。もったいないです。
ウォッシュテックのクリーニングは、そのスペックを回復できます。
今は、そのようにきっぱりお伝えすることが出来ます。
他には無い、そして出来ない考え方です。
例えば。今回のような透けない・なめらかな質感ではない、そんな浴室のガラス扉がございましたら、お気軽にお声掛けください。