ちょっと前まで、花粉症?まだ早くない?なんて他人事だった私でした。
しかし今週からは...くしゃみ、鼻水、目カイカイ。わっちゃわちゃの大騒ぎです。
前回ブログで、敷き込みカーペットのお部屋は、「床全面 電源不要 24時間365日稼働 高性能フィルタ搭載」 快適ルームなのですよ。というお話をしました。
ぜひに、繊維の隙間に詰まり、繊維の表面をくるんだ汚れを一掃されて、カーペットのフィルタ機能を堪能されていただきたい、と!
今こそ、カーペットの機能を回復し、お健やかな時間を過ごせるおうちとして整備していただきたい、と!
今回は、その続き。機能が死んでいるカーペットの話です。
突然ですが ここでクイズ!
画像のカーペット、敷居レールから左側?右側?どちらがクリーニング後でしょうか。
答えは...左です!
え...なんか、暗く見えるけど...?右側の方が、均一で明るく見えるよ??
それはですね、窓が右側にあるからとか、このあと最終工程で毛並みを整える予定なのだとか、確かにあるんですけど...
クリーニングで繊維が作り出す陰影がハッキリすると、スマホでは暗く凹凸に撮れます。
カーペットは、ペタンと平らに見えてはダメなんです。
繊維1本1本が汚れにくるまれている状態だと、のっぺり凹凸が浅く見えます。
つまり、カーペットは、汚れているほどノッペリ見えるということです。
別現場の画像になりますが、エクストリームな例の方が分かりやすいので、こちらご覧ください。
こちら、クリーニングではもはや回復できない段階にあるカーペットの写真です。
繊維1本1本が汚れにくるまれ、隙間に埋まりますと、繊維は固く、折れやすくなります。
汚れた繊維に、歩行の衝撃やキャスター家具の摩擦が加わると、繊維はポッキリ折れ、捻じられると曲がって切れます。
もう、洗おうがブラッシングしようが、折れて曲がったままです。それが、繊維の死。
繊維が死んでいる。ゆえの、全体にペタンと明るく均一に見えるというわけです。
繊維が死んでいる。ゆえのもちろん、アレルギーやシックハウス症候群の原因となる汚染物質を吸着するという機能は失われます。
一方、▼は、同じ使用年数でも、損傷が少ない箇所のカーペット。歩行が少なく、健全な状態です。
もこもこ!繊維の1本1本が目視確認できます。そして、繊維それぞれ動きがある陰影を作っています。
いかにも、微粒子の悪~い汚れをガッツリくわえ込んでくれそうでしょう?
そんなわけで、のっぺりペタンと見えるカーペットは、
「汚れが繊維に詰まって、フィルターが満タンですよ」
「繊維としての機能が、死ぬ寸前ですよ」
と、メッセージしているわけなんです。
※重ねて強調しますが、ペタン→フンワリは、ビフォアアフター画像ではありません。
定期的にカーペットクリーニングを実施し、汚れが少ない状態をキープしておれば、繊維は柔軟なまま。
歩行の衝撃が加わったのち、しばらくすれば繊維が自力で戻ってくれます。
汚れを放置するなら、繊維の 「折れ曲がってもオートマチックで元に戻る力」 も失います。
※ただし、繊維の種類により、立ち直り力に差があります。例えばポリプロピレンは立ち直り特性ヨワヨワです。
汚れ、侮るなかれ。
コンディションをクリーンに保てば得られたはずの機能や利益を、みすみすゼロもしくはマイナスにするなかれ。
私は、カーペットクリーニングのお問い合わせ、もう20年受け続けておりますが、けっこうな割合、
「カーペットにワインをこぼしてしまって、シミを取りたい!」
「ペットがカーペットにそそうしてしまって、臭いを取りたい!」
というような、緊急対応を求めるお声なんですね。
つまり、「カーペットは特には汚れていない。しかし、ここだけ汚てしまったから、何とかしたい。」と、お考えの方がほとんどということです。
シミや臭い、それも何とかされたいトラブルではありますが...
張り替えてから今日の今日まで一度も洗ったことがないカーペットについて、もうちょっとフレンドリーに注目していただきたいなと思います。
ウチのカーペット、どんな織り柄で、どんな色?
その記憶がボヤけてきたなら、ウォッシュテックにご相談ください。
どうぞ、本来そなわっているカーペットの繊維1本1本の機能が、死んでしまわないうちに!