大理石玄関タイル 生ゴミでシミ?白い跡を除去

大理石の玄関タイルに、白っぽいパサパサした跡が出来ました。

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「生ごみ入りのビニール袋を一時的に置いていて、よし出すぞと床から持ち上げたら、既に白くなっていたんです。」 と、お客様。

ウォッシュテックでは、生ゴミから出た汁で大理石がヘンになっちゃった事件へのお問い合わせ、少なくありません。

なぜでしょう、夏に多い傾向です。

気温が高く大理石と酸が反応しやすいから?生ごみが酸っぱくなりやすいから?フルーツの皮など水っぽい生ゴミが増えるから?夏バテでうっかりするから?いろいろ考えたりします。

「気付いてすぐ白くなった部分を拭き掃除したのですが、なっちゃった状態は全く改善せず。玄関なので出入りするたび目に入り、何度も落ち込んでます。」 と、どなたもそのようにお困りです。

生ゴミで大理石に白いシミが生じる理由は、大理石が酸で溶け、表面がランダムに凹凸に荒れて崩れた状態になるからです。

大理石は、ほぼほぼカルシウムなので、酸性の液体に触れるやいなや、シュワっと反応します。

光沢がある大理石は光を真っすぐに跳ね返しますが、表面に微細な凹凸が生じた大理石は、しっちゃかめっちゃかな方向に光を反射させますので、肉眼では 「白い。パサパサしている」 ように見えます。

酸が触れていた時間、酸の強さによりダメージの深さは変わってきます。長時間、強い酸が触れているとなれば、ダメージは深刻になるということです。

率直に申し上げて、画像のみでダメージの深度を正確に判断することはできません。相手は生ゴミと天然石。数値化など不可能です。

どのくらい腐食しているのか...そこは、実際にやってみなければ分からないということです。

もちろん、画像を頂戴せねば何ともお答えしようがなく、画像をお送り頂けたなら大まかな見通しはご案内可能です。そして、現状の悲惨なコンディションから改善することは、確実です。

しかし、「100%元の状態に戻せます」「新品同様になります」 と、断言することはできかねます。

予想以上にグングン吸い込んで、腐食が深くまで進んいて、家庭用電源のダイヤモンド研磨機では対応不可能なレベルに達している可能性があるためです。

完全に完璧にと求められるのであれば貼替しかございませんが、レストレーションとは比べ物にならない高額になります。ご生活をされる床であれば大理石生ゴミ問題は再び起こり得る事故ですので、ダメージがあるたび貼替は非現実的かと思います。

また、酸由来の大理石ダメージを何とかした実績画像を 2011年から掲載し、 広範囲であったり 居室であったり 最高難度の黒い大理石であったり、バリエーションたっぷりでご案内している業者は日本でウォッシュテックだけです。

大理石ユーザーであれば、確かな頼み先をキープされたいことでしょうから  「現状からのベストコンディションにしておくれ、エイヤ!」 でご依頼くださる方がほぼほぼです。

エイヤ!で何とか 研磨でレストレーション後の大理石。

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白いパサパサ跡が見えなくなりました!

ついでに!全体になめらかな光沢が回復。ひび割れ模様に入り込んだ黒ずみ、細かな歩行傷によるくすみや濁りも除去され、大理石本来の光沢、清潔感が蘇りました。

表面は平滑に。天井ダウンライトの照明も、くっきりはっきり反射するようになりました。

タイルにパサパサの染み跡が出来てしまった!気付いて拭いてみたが、どうにもならなかった!

慌てて界面活性剤を含む洗剤・クエン酸・重曹などアルカリ性の化学物質・業務用洗剤などを投入されませんよう。よりダメージが広範囲・深くなるリスクが高いです。

その白いパサパサ状態、汚れではありません。大理石の腐食です。大理石が酸で溶けています。

ダメージを受けていない新しい面を繰り出し、工場出荷時同等の滑らかさに再び整えること。大理石としてのステイタスを回復する方策は他にありません。

取り急ぎ堅絞りしたマイクロファイバークロスで原因となった汚れを可能な限り回収し、スマホで状況を撮影し、ウォッシュテックにご相談ください。

酸を残さず拭き取れば、それ以上ジワジワ悪化することはありません。あとはお待ちいただくでOKです。

もちろん技術を買うということなのでお金は要りますが、「解決策が無い失敗をしちゃったという絶望」や「見るたび何度もストレス」は全てスルーできます。

日時:2022年9月 4日 PM 04:00
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