梅雨入り直前、風薫る5月。
浴室のカビ掃除で奮闘される方が増える時期です。
カビ1つが10に増力するとして、元が1なら10だけど、元が10だったら同じスピードで100まで増えちゃう。
だから、繁殖力が増すシーズンに突入する前に数を減らしておこう!今、湿度と気温が低いうちに、カビ掃除を!
と、各メディアの天気予報やニュースでこぞって発信されるのが理由かと思います。
でもカビって、そうすんなり取れちゃあくれませんよね。
ピンク色のブヨブヨ柔らかいカビやヌメリ程度なんかだと、カビ取り剤をスプレーしてスポンジでエイエイすれば一網打尽ですが、CM通りにはいかないところ、ありますね。
例えば、ユニット浴室扉なんか、どうでしょう。
折り戸を折りっぱなしだとチェックされにくくお掃除される機会が少なくなりがちです。なので、案外汚れているんです。
下方が白く曇っていて、薄く縦縞にように濁っていて、斑点のように黒いカビが散らばっていて、そしてこのマダラは何なんだろう。
もちろん、ドアの向こうの洗面室は何にも見えません。
掃除してみても、さほど変化ナシ。なぜなんだ!
カビ取りスプレーを振り掛けてもカビ汚れが変わらない理由は、水道水中に溶け込んでいるミネラルがカビを抱き込むというか、汚れを足掛かりに乗っかって重なってミルフィーユのように複雑になっているからです。
表面に何もないツルっと固い材質にフワッと着地した純粋なカビということであれば、カビ取り剤が触れた瞬間に一撃即死なのですが、 「 生活 」 って、そんな単調なものではないのです。
長い年月をかけ継続して入り組んで、一筋縄ではいかない固くて効かないカビになっているということです。
そして、一目瞭然、不潔な印象を醸してしまいます。
浴室クリーニング後の扉。
脱衣室の透け方も本来の状態に。
塗装された扉枠まではみ出ていたカビも、なめらかで美しく。
このように上から下まで均一にクリアな質感になれば、 「 ウチの浴室、清潔です 」 の説得力が爆上がりです。
一目瞭然、 「 キレイなお風呂場だ! 」 と判断できます。
カビ掃除では、こんな汚れ、思い切り擦ったら直る!いや、もっと強く擦れば!と、ガッシャガッシャ力強く頑張られてキズキズにされる方がおられます。
ユニット浴室扉の透明部分は、ガラスではありません。ポリカーボネートです。
ポリカーボネートの表面は、さほど強くありません。手の動きそのままの形で傷になる、あるいは凹凸が生じて曇る、という結果に繋がりやすいです。
物理力で頑張るとリスクが高まります。
カビ取り剤をスプレーしてスポンジや洗車ブラシで塗り広げて、塗った液体が乾燥しない程度しばらく置いて、シャワーで流す。
これが正しいカビ取り掃除の手順です。
それでもビクとも変わらない汚れであれば、掃除の範疇を超えているということです。
がむしゃらに頑張ることは避けて、ウォッシュテックにご相談ください。
カビがいる。カビが殖えてる。今日もまた。
そのように頭の片隅で汚れをうっすら感じながら入るお風呂は、心身とも休まらないものです。
考え抜かれた設計のユニットバスであるのに、汚れがあることで機能が低下するなど、もったいないことです。
その固いカビも、やんわりほどいてスルリと流し、清潔で気持ちいい浴室に整えに参ります。