ウォッシュテックの業務を月ごとにご紹介
クエン酸で更に白く酷く 浴室床にこびり付いた水垢を除去
陶製タイルの浴室床 → 御影石の浴室床 と、続いたので、バスルームの床の汚れ3連作にしてみます。
今回は、ユニット浴室の樹脂床です。
ウォッシュテックのブログでは頻出、パナソニック社製ユニットバスの床。細長い格子模様が特徴的です。
し...白い!そしてモヤモヤ!どうしてしまったの!!
「水垢の汚れが気になって、ネットで調べて、クエン酸水溶液をスプレーし数時間放置、シャワーで汚れを流してみたら、むしろ酷い状態になってしまって。
この汚れ、落ちますか?きれいになる可能性、ありますか?」
と、お客様。
キレイになるはず!と、調べて頑張ってみたのに、以前より汚くなってしまった。たった一度、数時間の出来事。予想外の展開にガーン!ショックなご様子です。
実は、同様の流れでウォッシュテックにご依頼くださるお客様、少なくありません。
「水垢汚れは、クエン酸を溶かした水でキレイに中和できる」説は、「そのくらいの傷、ツバ付けとけば治るよ」と同じレベルで受け流していただきたいです。
目の前にある汚れが何であるか、どんな素材にその汚れは付着しているのか。そういった個々の診断なしのノールックで一種類の化学物質を決め打ちするなど、非科学的なことです。
非科学的な方法では、再現できないのです。つまり、私の浴室にある汚れに効く可能性は限りなく低い、問題を解決できない可能性が非常に高い、ということです。
なお、クエン酸は金属を腐食させる性質もあり、ステンレスメッキの水栓やシャワーヘッドが混在する浴室での使用はハイリスクです。デメリットしかない真実、知っていただきたいです。
しかし、なってしまったものは、仕方ないです。
この、歯ブラシで擦ってみても全く変わらない、固い白いモヤモヤをキレイに回復できるかどうか。何とかするしかありません。
浴室クリーニング後の床。
樹脂の滑らかな光沢、均一な本来の色合い、回復しました。
そもそも何故、クエン酸を使おうとされたのか。
膜のように全域に張り付いて、白や灰色にテカテカとまだらに光る、「水垢汚れ」が美しくなく不潔でイヤになり、何とかされたかったからです。
ですからクリーニングの目的は、自分で掃除したらむしろ酷くなった白いマダラを無くすこと。そしてその先には、そもそも固着していた水垢を無くすこと、です。
本来の樹脂の色合いと質感、清潔さを取り戻し、ミッションコンプリートです。
「わぁ~、ペロッと一皮めくれたみたい。こんなキレイだったんですね、うちのお風呂場」 と、お客様。
同じ画像をズームで。
浴室クリーニング前。
格子柄の溝に白い汚れがビッシリ。排水口付近は、全面的に曇り、白いです。
続いて、クリーニング後。
均一な淡いグレーに。
スマホで撮影しますと、クリーニング前は床の平面に広がる水垢のモヤモヤ汚れにピントを合わせるため注力されますので、樹脂の成型がどうなってるのかなど、全く写りませんでした。
クリーニング後は、複雑な色の差異がなくなるので、排水溝のフタに施されたわずかな傾斜や凹みまで鮮明に捉えています。
演出なしのオートマチックで撮影するがゆえの正直画像です。
今回の現場、最初の見た目としてインパクト大でも、実はダメージ少なく、回復度は高いです。
ガッシャガッシャと渾身の力でブラシや固いスポンジを擦られたり、水垢の解決策を有さないハウスクリーニング業者への依頼をされなければ、ダメージは最小限に留められます。
バスルームの床、水垢が汚らしいな → そうだ、クエン酸だ! → ギョエー!なぜ前より酷く?どうしよう!
そんなときは、ダメージを更に深刻化させることは避け、ウォッシュテックに画像添付のうえご相談ください。
解決実績多々、同様のトラブルへの方策ございます。折り返し詳細ご案内します。
2022年2月28日
御影石の浴室 床を覆う汚れ一掃 本来の色柄・質感に回復
御影石がふんだんに使われたバスルーム。
御影石の浴室で多く拝見しますのは、壁面はツルツル鏡面(本磨き)、床はザラザラ凹凸(バーナー仕上げ)、と表面加工の違いを見せるデザインです。
こちらの浴室も、壁ツルツル、床ザラザラです。
築7年、現状までノーメンテナンス。浴室隅の排水溝に向けて、シマシマに溜まったような白い水垢が見えます。
白いマダラのみでなく、全体に白濁した赤茶色や黒色の汚れが覆っており、どんな石だったかよく分からない状態です。
バーナー仕上げの凹凸も、埋まったみたいに潰れて見えて、石のキメ、こんなだっけ?という感じ。
御影石の特徴は、濡れると濃く見えること。そして、完全に乾くまでに時間が掛かること。濡れてる表面を拭き取っても、濡れ色は変わらないです。
お墓に水を掛けると、掛けたところだけ色が変わる...お墓参りの間はずっと染みてる...あの現象です。こちらの画像では、左側がちょっとそんな感じに写ってます。
お風呂に入ってシャワーを浴びると全体が黒っぽくなって汚れが気にならなくなって、そのまま浴室から出る。そして朝には忘れちゃう。そしてまた夜が来る。
石が完全に乾いた状態でまじまじご覧になる機会は少なく、突然 「わっ!きたね!掃除しよう!あれっ?なぜだ、全く落ちないぞ?!」 と、深刻な状態に気付かれる。
ウォッシュテックでは、そのような流れでご依頼くださる方が多いです。
浴室クリーニング後の御影石床タイル。
表面を覆っていた汚れが無くなり、御影石本来のツブツブ模様が目視できるようになりました。
バーナー仕上げの細かな凹凸も回復。
色柄・質感とも清潔。「何も付着していない」 ニュートラルな状態に。
御影石は、固く詰まった石です。
大理石のように柔らかではないので、荒れた表面を新たに繰り出す研磨というよりも、石表面に付いた水垢や汚れを丹念に除く作業です。
とはいえ、石(御影石)on石(水道水に溶け込んでいる鉱石)、その上にへばりつくように乗っかった部分 「だけ」 を除く、そんな「何じゃそりゃ」な作業です。
ウォッシュテック以外の業者では、これをこの仕上がりにとは絶対に無理。と言える内容です。
なお、クリーニング後の画像、中央下部あたりの、ちょっと濃く見える部分は、社長・中島の頭の影です。
同じ光源・位置からスマホを構えているわけですので、もちろんクリーニング前にも写っていた影です。
以前は汚すぎて見えなかった、今はそのわずかな差すら気付けるくらい全体が均一な色になった、ということかと思います。
首都圏の高級仕様のマンションでは、もれなく石のバスルームだった、ということが多いです。
我が家も、石の浴室だわ!と思い当たる方は、ぜひこの機会に 「完全にカラッカラに乾いた状態のバスルーム」 を、しげしげと眺められてみてください。
もし、カサカサと白い膜でくすんでいるのを発見し、ご自分でお掃除を頑張ってみてもキレイにならなかったら、ウォッシュテックにお声掛けください。
パサつき・にごり・白い汚れは、築3年ごろから見えてくると思います。
2022年2月23日
浴室の床タイル 掃除で落ちない黒ずみ汚れを清潔に回復
タイルのバスルーム。
床に、黒ずみ汚れが目立ちます。
洗剤をスプレーしてブラシで擦ってみても、全く変化なし。キレイになりません。
※ノンスリップタイルのため、表面に凸凹が施されています。スポンジは引っ掛かってうまく使えません。
石のような固い汚れが、膜のようにビッチリ固着しています。
画像右側、浴槽立ち上がり部分も同じタイルです。
ユニット浴室のエプロンカバーの汚れについて以前ブログで記しましたが、同様の状況になっています。
垂直にせり立っていることから、上から下へ水分と汚れが垂れ、黒いムラが縦方向に見えます。
浴室クリーニング後の床タイル。
床、浴槽立ち上がりとも、すっきり、清潔なタイルに回復しました。
ちょっと温かみを感じる淡いグレーが均一な面としてよみがえり、本来のデザインコンセプトも回復です。
目地の部分的に見える灰色は、化粧目地(見栄え用の上塗り目地)が既に脱落、下地の構造目地(モルタル)が露出した状態によるものです。
化粧目地は、その名の通り見た目を気にして施す薄い塗装なので、ご自身でお掃除をされる際、目地のカビが気になるなどでゴシゴシとブラシで集中攻撃しますと、あっけなく剥げ落ちてしまいます。
でも大丈夫、また塗ればいいんです。強度や耐水には関わらない 「お化粧」 なので、気にならないなら塗らないでもOKです。
もちろん表面に存在する 「不衛生かつ有害な化学物質を生成するカビ・バクテリア」 は、確実に殺しておりますので、ご安心くださいませ。
タイルのバスルームは、とてもオシャレです。
しかし、ひとたび汚れが目につくようになれば、なんというか監獄のような...ただただ冷たくて不潔な印象になってきます。
どのように日常管理すれば、不衛生で陰惨な印象を遠ざけられるのか。
もしそのようになってしまったら、どうしたらいいのか。
クリーンメンテナンスのコストとサイクルは、どのように見通せば良いのか。
その具体的な手立てが不明瞭なまま引き渡される方が多いように思います。
そして、実際に数年以上ご生活され、当初のイメージからかけ離れた状態になり、解決策を得られないままお悩みになっている方は少なくないように思います。
中には、汚れが原因で住まいへの愛着が失われ、どうにでもなれとラフな扱いになり、築年数に見合わない劣化や不具合が生じている方もいらっしゃるかと思います。
もったいないことです。一番お気に入りのデザインを考えて選んでお金を出して実現したバスルームですのに。
汚れてイヤになっちゃってきている...でも、どう掃除したらいいのか分からない...そのようなデザイン浴室にギブアップな方がおられましたら、ウォッシュテックにご用命ください。
健全なコンディションに整え、以前のようなイメージを回復いたします。
回復度は、長期に亘る汚れの密着により材質の劣化が進んでいる、あるいは他業者がミスマッチなチャレンジをしている場合、低くなります。
気になったらなるべくお早目に!そして、あっちゃこっちゃの業者を使われていない方が仕上がりが良いです。
宜しくご検討ください。
2022年2月21日
トイレ手洗いボウルのカサつき・くすみ汚れ 光沢と清潔を回復
トイレ、木目調のカウンターに設置された手洗いボウル。
洗面台よりも一回り小さい陶製が多いです。
洗面ボウルと同じように 「カサカサ・濁り・くすみ」 が固着しやすい箇所です。
同じ画像をズームで!
モジャモジャした白いムラが、無作為に重なっていることがお分かりになるかと思います。
金属の水栓にも、同様に白いカチカチの水垢が付いています。
この汚れは、水道水の中に溶け込んでいるカルシウム・マグネシウム・シリカなどのミネラル(鉱物)が原因です。
水は、色んなものを溶け込ませる性質があります。地下にある石・岩・砂を通過した水は、石や砂の成分が溶け込んでいます。そのミネラルウォーターが水道水の原料。
なので、水滴がその場で乾くと、溶け込んだミネラルが干上がって残ることになります。で、水垢汚れとして、目に見えるようになります。
感染症への意識が高まってより現在、トイレでしっかり手洗いをされる方が増えているかと思います。また、在宅時間が増え、家族それぞれゴシゴシ洗って、パッパッと手を払って...と、稼働率アップかと思います。
だからでしょうか、ここ数年、トイレの手洗いボウルの汚れにお困りの方からお問い合わせが多いです。
トイレクリーニング後の手洗いボウル。
側面、底面ともに陶器本来の光沢が回復。
トイレの照明って、なんだか少し暗めが多いんですよね。クリーニング後は、ワット数はそのままでもボウル全面が真っすぐ光が跳ね返すようになって、明るい雰囲気です。
同様にズームで。
ビフォア画像と比べてご覧ください。ボウルにも水栓にも白い膜のように覆ってへばりついていた水垢がなくなっています。
実は、ウォッシュテックご依頼頂く以前に、固くこびり付いた水垢くすみ汚れに悩まれて、けっこうガンガンお掃除をされていたそうで、クリーニング後、その動作そのまま細かな傷が見えるようになりました。
お悩みの根源であった水垢はツルンと滑らかに取れてます。しかし、おりゃー!ガシガシガシ!と擦られた跡は残ります。ご自身のお掃除、深追い厳禁と思います。
しかも、おりゃー!と掃除されてキレイになったのならいいですが、水垢はきれいにならず、くすんだままだった...それが常かと思います。
なぜなら、水垢は、物理力ではほどけないタイプの汚れであるからです。
パサパサにくすんで、暗い印象の手洗いボウルになっていたら、ウォッシュテックにご相談ください。
清潔で美しい手洗いボウル含め、お気持ちよいトイレに整えに参ります。
2022年2月14日
ホーロー浴室パネル 壁の水垢汚れへの対応
ウォッシュテックのユニット浴室クリーニングでは、タカラスタンダード社製ユニットバスのみ「対象外」と記しています。
理由は、他社製の全てが樹脂でできているユニット浴室と比べて 「きわめて特殊」 であるためです。
当ブログで何度もお伝えしております通り、ウォッシュテックの対応地域である首都圏は、水道水に溶け込んだミネラル(カルシウム・マグネシウム・シリカなどの鉱物)多めのエリアです。
どこの水道水と比べて?例えば、近畿圏です。
私は生まれも育ちも京都市で、横浜市で生活してしばらく、水の硬さ(石鹸の泡立たなさ、昆布と鰹の出汁の出なさ)にワナワナしたものです。特に冬季では、硬度の値にして2倍近くミネラル濃いめなのです。
話をユニットバスに戻しますと。
タカラスタンダード本社、商品企画・宣伝営業・カスタマーサポートの拠点は大阪市です。
大阪本社のメーカーは、当然ながら大阪近郊在住(親族も知人も、大半が関西圏内在住)の従業員が主です。
それゆえかなーと思うのですが、製品説明のオフィシャルなアナウンスが、きわめてローカル色強めです。
・水を掛けるだけで、汚れが落ちる。
・琺瑯はガラス質で丈夫だから、陶器と同じ扱いでOK。ブラシも使える。
・ホーロー壁は乾くのが早いから、拭く間もなく乾き、きれいを保てる。
これらは、首都圏など硬度が高いエリアではアウトな言説です。
水道水を掛けると、その場で残った皮脂や石鹸と化合し石けんカスが生成され、石けんに混ざらなかった分の水も、乾くと白くて取れない水垢になります。むしろ「水だけで汚れる」というのが硬度高めエリアの現実です。
このような。
琺瑯は、表面の一層目はガラス質です。ガラスが硬く衛生を保ちやすいのは真実です。しかし、ホーローをコーティングしている釉薬は、けっして何ミリもあるような分厚い層ではありません。とても薄い膜状です。
「擦れば元のツルツル、ツヤツヤのガラス質に戻るはず!」とゴシゴシやガンガンすれば、脱落や損傷は十分にあり得ます。
ガラスの膜の下は、塗膜と鋼板。露出すれば交換しかありません。表面が削られて光沢が無くなってパサパサでマットな質感に、更に下層の鋼板が薄黒く透けて見えるホーロー、私は何度も拝見しています。
「あらっ、ホーロー、いいことばっかりじゃない?ユニットバスとしては比較的安価だし」とパンフレットやサイトをご覧になって採用されることで、他のメーカーでは見られない事態を引き起こしています。
他社製の全面的にプラスチックでできているユニット浴室と比べ、圧倒的にクリーニングしにくいです。
・表面がガラス質、なのにガラスの主原料となるシリカが膜状に密着している(シリカスケール)。→同じ物質になっちゃって境目が無いんだけど、どうやって取るの?という事態に。一般的なハウスクリーニング業者は完全にギブアップです。
・ホーロー浴室の作業内容は、壁面4方向、全面ガラス張りの浴室と同じ。材料と作業時間が、通常一般的なユニット浴室の3~4倍となる。→見た目はユニット浴室なのに、料金は高級仕様のデザイナーズ浴室レベルという分かりづらさ。
・むしろ板ガラスの方がやりやすい。ホーロー浴室の場合、壁面がポヨンポヨンたわんで、汚れに対してまっすぐ当てたい機器が当たらない、あるいは力が逃げる。→シリカスケールのクリーニングを確立しているウォッシュテックであっても、100%の実力で遂行できない構造。
これはつまり、付着するであろう汚れを予測、その場合どうするか?を想定してない商品設計であるためかと思います。
加えて、メーカーがアナウンスする「自分で出来る簡単なお手入れだけで、清潔と美観を長期間キープできる」を信用されている方は、破綻に気付きにくいです。施策が遅くなり、回復度は低下します。
・水を掛けるだけケアを毎日され続けているので、水垢が他製品よりも超強力に育っている。
・擦るだけで落ちるというケアをされ続けているので、擦りまくられている。既に表面のダメージが強く、現状以上の損傷を避けるため、やんわりしか洗えない状態になっている。
水質と汚れのメカニズムを住宅建築関係者が把握しておらず、内陸部の硬度高めエリアであっても提案されること、少なくありません。
築浅段階で「聞いてた話とまるで違う。汚れる。きれいに管理できない。助けてください。」とウォッシュテックにご相談くださる方、月に1~2件ございます。
ウォッシュテックでは、まず設計施工業者からメーカーに上げる形で現状を伝えられるようご案内しています。「知らんかった」あるいは「知るか」の撲滅と、トラブルシューティングのためです。
そして、上記の「難しい旨」と「精度が若干落ちる旨」お伝えしまして、「でもやっぱりチャレンジしてみる!」とのご返答であれば、対応させていただいています。
クリーニング後のホーロー浴室、壁パネル。
ズームでご覧ください。
琺瑯壁、クリーニング前。
もちろん、中性洗剤+スポンジ+シャワーで流す掃除ではビクとも変わりません。
クリーニング後。
ホーロー本来の、表面のゆらぎ、ガラス質の質感が回復。
映り込んだ窓枠と青空が明るい!これだけハッキリ映り込むと、壁に新しく窓ができたかのように明るい!
窓枠のビート(コーキング、パッキン)の段差までクッキリクリアな形状で映り込んでいます。
社長・中島、疲労困憊。作業ズボンがハンドポリッシャーの飛び散りでビチョビチョに。だって、4面ともガラスのバスルーム(そんな浴室、見たことないけど!)と同じ労力ですから。
これが、首都圏のホーロー浴室の水垢事情。
ウォッシュテックの現場は、きれいごとはありません。いつでも現実との対峙です。
2022年2月 7日