お風呂を大掃除してみて、「あ!ここ今まで見落としていた」とギョッとしやすいポイント。
浴槽のエプロンカバーです。
カウンター下の壁面と同じ理由で、ある時かがんで見て見たら 「...キャー!すごい汚れている!?」 となりやすい箇所です。
おばあちゃんの知恵袋的なお掃除テクニックとしてよく紹介されているのが 「薄い磁気カードを使って、ヘラのようにしてこそげ落とす」 かと思います。
でもね、ワタシ、知ってるの。
力で何とかしようとすると、だんだんエスカレートしてくるの。
薄いカードで、メロメロっと薄く削れる。でも、核心に到達していないような気がする。まだまだ残っちゃう。
よし!もうちょっとゴツいヘラでやってみよう!うーん、いまいち。力をこめて、ゴリゴリッ!よし、さっきより分厚くめくれるぞ。
もうちょっと、もうちょっと。ガシュッ、ガシュッ、ズルッ!...って、えぇーっ、手ぇ滑ったー、傷、ついちゃった...。よく見たら、あちこち傷だらけになってる...。
そういう浴槽、たくさん拝見しているのです。傷は、クリーニングでは回復不可です。自己責任とはいえ、むごいことです。
2021年現在、ユニットバスの多くはエルゴノミクスなデザインです。曲線がふんだんな成形で、樹脂の組成も柔軟といえます。
つまり、均等に力を与えることは難しく、物理力には弱い、それが今のお風呂場ということです。
ヘラ作戦は避けられるのが宜しいです。
この白く粉っぽい、でも水やお湯で濡れると脂っこくて水を弾く汚れは、石けんカスです。
洗面器でボディスポンジやボディタオルを濯ぐとき、モワッと灰汁みたいな白いフワフワが出てくるでしょう。アレです。
あの白い灰汁は、身体から出た汚れも含んではおりますが、ほぼほぼ 「水道水(に溶け込んだ金属) + 石鹸(脂肪酸カリウム/脂肪酸ナトリウム)」。
ゆえの「石けんカス」「ソープスカム」「金属石けん」などと呼ばれます。
出来立ての石けんカスは、ふんわり柔らか。
柔らかなスポンジとお風呂掃除用洗剤で、かんたんに除けます。
しかし、乾く・濡れるを繰り返し、くっついてから何日も何週間も何か月も経過すると、徐々に固くなってゆきます。
例えて言うなら、モロモロで柔らかいカッテージチーズが、カッチカチのパルミジャーノレジャーノになっちゃうような感じです。
金属石鹸は穴ぼこ状で凹凸があるので、カビ、皮脂、洗剤の香料、いろんな物質をくわえ込みながら積もります。
なので、不潔な臭いがします。
こちらの画像のように、黒、茶、赤など、色も見えてきます。
気付かれた段階で、おそらく下層は石のようにとても固くなっているので、家庭用お掃除洗剤で頑張られてもビクともせず、プラスチック本来の質感は戻ってこないと思います。
浴室クリーニング後のエプロンカバーの黒ずみ汚れ。
ツルリと清潔に回復。
本来の樹脂の質感、触るとキュッと指が留まって、何も付いていない状態と分かります。
ヘラでこそげ落としていないので、傷もナシ。なめらかです。
クリーニング後の今日から気を付けてゆけば、イチから出直しできます。
更に併せてコーティングをされることで、お掃除が簡単な手順で手早く済ませられるようになりますので、とはいっても広くて低い位置まで大変だよと思われる方は、この機会に付加されると宜しいです。
「浴槽と床は毎日~数日に1回くらいお掃除してます」と仰る方でも、浴槽の立ち上がり部分のエプロンカバーは、さほどされてない方が多いように思います。
このような汚れになっていないか、今一度ズームでご覧ください。
クリーニングで、このように。
クリーニングの技量の差が如実に表れるポイント、浴槽の縁(へり、ふち)とエプロンカバーの隙間のカリカリに固い汚れも、すっきり取れてます。
ブログをご覧になったことを機会に、今夜あたり、エプロンカバーの汚れをチェックされてみてください。
【完全に乾いた状態でのチェック方法】
エプロンカバーを手のひらで撫でます。
キュッでなくて、サラッ?
お?白っぽい粉みたいなのが手に付いた!
【濡れた状態でのチェック方法】
シャワーの水流を当てる。
プラスチックの光沢が無いのだけど、水が弾いている。
・・・となったら、しっかりとお掃除されてみてください。
もし、ご自身のお掃除で汚れがスッキリ除去できなかったならば、ウォッシュテックにご用命ください。
おそらくその場合、浴槽の立ち上がり部分だけでなく他の箇所にも厳しい汚れがあると思います。
浴室一室、まるごとのクリーニングがお勧めな段階、「ウォッシュテックに頼みどき」といえます。
長期に亘って形成され、厚みをもった重度の石けんカスをこのように除去できるかどうか。
ハウスクリーニングで生計を立てる業者を100人抽出しても、1人もできないというのが実情です。
イチかバチかで賭ければハズレを引くに違いないこのような汚れには、ただただ実績のみで選ばれるのが必勝法です。