マンション玄関に貼られた大理石タイル。
表面に付着した汚れを除き、歩行の衝撃で生じた無数の擦り傷を消します。
全体に黒ずみ、表面はカサカサです。
堅絞りの雑巾で拭き掃除をしてみても、全然変わらない!スッキリしない!
洗剤をスプレーする?と思い、住まい用お掃除洗剤のラベルの裏側を熟読したら、「大理石は使用禁止」の注意事項を発見。使えないじゃん!
どうする?解決策は?検索だ!...ウォッシュテックのブログに似たような悩み、たくさんあるじゃないのぉーーーと辿り着かれて、ご相談くださいました。
レストレーション後の大理石タイル。
ツルッ!
大理石の特徴の一つは、クラックです。
ひび割れというか、ランダムな隙間があるのです。
細かかったり、深かったり、短かったり長かったり...その不規則な模様が、「人造物ではない天然の」「この世にただ一つの」というステイタスになります。
しかし、ここは玄関。靴を履いて歩くところ。さらに言えば、外界から帰って、一発目に踏む床なのです。
玄関ドアを開ける、身体をクルリと翻らせて鍵を閉める、廊下に向き直す、小股で進んで、靴を脱ごうとモジモジっと動く。
この一連の動作で、靴の裏に付いたアスファルトの油分、土砂、排ガスのカーボンを含む粉じん、カビなどの汚れが、ネジ込まれる感じになります。
そのようなことで、玄関の大理石タイルは、観賞用のオブジェやインテリアとは全く違ってきます。
毎日生活をしておれば必ず汚れてくる、ということです。
いわゆる「味」、「エイジング」、「育てる」とかではなく、単純に不衛生な状態に直結しやすいです。
玄関の全体像だと分かりづらいかもしれませんので、同じ画像の「特に汚れやすい、モジモジっとした動きで靴を履いたり脱いだりするあたり」を切り取ってみます。
汚れが膜のように張り付いたようになって、黒ずんでいることがお分かりになりますでしょうか。
大理石、石材研磨後。
この状態が、こちらの大理石 「本来の」 質感とクラック模様です。
光沢感も回復され、天井照明の形とLEDライトの色合い、そのまま映るようになりました。
タイルの色合いも、グレー??黒いスジが無数にある??から、落ち着いたアイボリーに回復。
全然違いますよね!
ウォッシュテックがレストレーションとして行う大理石研磨では、気のせいや雰囲気ではなく、物理的に白く明るくなります。
つまり、「何となく、良くなったかもな?」というような生ぬるい変化ではなく、解像度低めの写真でご覧になってもハッキリ分かる結果となります。
2平米にも満たない。日常の流れから何気なく過ごしてしまい、注目される機会も少ない。それが玄関の宿命かもしれません。
でも、実際に汚れを取って本来の姿に回復する、そしてその結果を目の当たりにしてみると、とても気持ち良い驚きがあるかと思います。
そこは、エイヤ!でチャレンジされた方にしか分からないお楽しみです。
「玄関の大理石をこんなふうにキレイにするって、風水とか運気的に、かなり良いんじゃないでしょうかね!」と、お客様もアゲアゲに。
ホント良かった!
風水、私は勉強不足で分かりかねるのですが、そういうウキウキな気持ち、運気アップに違いないと思います。
大理石は、汚れが長く固着したり深く入り込むと脆く崩れやすくなります。化石のプライドというか自覚がタイルから消えちゃって、パッサパサの粉っぽいカルシウムに戻っちゃって、研磨すれども光沢上がらず、という劣化にもつながります。
頼まれるのならば、「いつか将来的に」では、遅いかもしれません。
回復にはリミットがある。放置による劣化で、徐々に回復度合いは下がる。
その事実も、一点お耳に入れておきます!