キッチン、ステンレスシンクの汚れ。
シンクをピカピカにお掃除しようと、スポンジラックや生ゴミ受けを全て外して見てみたら・・・茶色っ?!ということ、あるかと思います。
重曹を掛けてみても、クエン酸をスプレーしてみても、クレンザーを付けてスポンジで擦ってみても、カビキラーをスプレーしても、メラミンスポンジで擦ってみても、シミが変わらないんですけど!ヌメリは確かに落ちたけど!
生活感たっぷり!不潔に見えてイヤすぎる!とお悩みの方、いらっしゃるんじゃないでしょうか。
私: この茶色い汚れは、何なんでしょう。茶渋?カビ?サビ?
社長・中島: 長い間いろいろ混じったのかな、分類的に特定はできないけど、磨いてみたら取れたよ。
茶色いマダラ汚れが除去されたステンレスシンク。
茶色いムラ汚れの膜が取れて、ステンレス本来の清潔感を回復できました。
これなら、洗ってる途中こぼれ落ちちゃったイチゴも、シャッとすすぐだけで食べられる清潔さです。
社長・中島の「磨いてみた」とは、表面の汚れを柔らかくほどいて除いたのち、工場出荷時の滑らかさを再現する形を目指して整える作業です。
ステンレスのシンクは、薄く研ぎ出す方法で、表面にある細かな傷と汚れを取り去ることができます。もちろんシンクの強度に影響を与えるような削り方ではなく、ほんの少しです。
ステンレスは、例えばユニット浴室の壁面パネルのような、やわらかな印刷面の下は別の層があって、ゴシゴシしたら色や模様が無くなって下地が見えちゃった...というような構造ではありません。
したがって、そのように対処します。
シンクのお掃除については、サンドペーパーや耐水ペーパーで擦って汚れを取るという方法が紹介されていることがあるようですが、是非ともされないで頂きたいです。
汚れごとシンクを削り落としました。でも、その時にできた凹凸が汚れの足場になり、より落ちにくい状態となります。
また、研磨する力加減や当て方が分からず、ザクザクに深い凹凸を作ってしまうこともあるかと思います。深い傷を消すことは強度を下げる恐れがあり、避けるべき。つまり、レストレーション対応不可になります。
肝心なのは、汚れを除いたのち工場出荷段階に近しい質感に整え、その後の日常管理を健全な形に回復することです。
掃除する時は、今この汚れを何とかどうしても取ってやる!と熱中しがちです。しかしそれよりも、ちょっと先、ちょっと未来の生活に焦点を当てて頂きたいんです。
茶色いシンクの汚れの変化をズームで。
接写で見ると、茶色いシミだけではなく、灰色っぽかったり、白くカサカサだったり、さまざまなマダラであったことが分かります。
この色と質感のムラが 「不潔感」 であり 「使用感」 であると思われます。
打痕(物を落としたりぶつけた跡)がありますが、水垢もシミも無くなりました。均一な質感です。
ステンレスが若返ったみたい!と、お客様。
よかったよかった。