戸建住宅の内庭、天然石タイルの床です。
新築引渡から数年はリビングから植栽を眺めたり、バーベキューをしたり...内庭の美観をエンジョイされていました。
しかし現状この通り。
黒くカビて、元々どんな色だったか分かりません。
雨の日に踏むとヌルヌル滑っちゃう。
おどろおどろしい雰囲気で見るのもイヤということで、今は内窓を隠す形で家具を配置されています。
今は、誰にも言えない見られたくない秘密のお庭です。
このようなノーメンテナンスの大理石タイルも、クリーニングで回復できます。
この外構の主な汚れの原因は、カビ、バクテリアです。
大理石タイルの雛壇をグルリ取り囲む形で足元に植栽、樹木の枝が伸び内庭の上を見上げると半分以上葉で隠れた状態。
うっそうとして日差しと空気の循環が少ない環境に、腐敗した落ち葉や土の養分が重なり、柔らかく孔だらけの大理石に黒カビが長期に亘り繁殖したものと思われます。
人海戦術、タイル2~3枚ずつカビ除去を進めてゆきます。
大理石の表面に、カビ除去剤を馴染ませて...、
カビが死滅し溶解したところをマイクロファイバーで吸着、回収し、数回水で濯ぎ...、
ワイパー状のウエットバキューム(湿式吸引機)で汚水と洗浄剤を極限まで回収。
で、次のタイルに...と進みます。
四つん這いで膝付いて、ねちねちねちねち。とっても地道な作業です。
でもほら!怖いくらいにキレイになってゆくでしょう。
汚れがビフォア写真よりも黒く映ってますが、現場での目視では、こちらの画像の方が近いと思います。
分厚い汚れで、素材が何かも分からない。ご自身でのお掃除では何も変わらない。数々の業者がギブアップしたのも当然です。
ねちねちねちねち繰り返し。ようやくタイル全てクリーニング完了!
安全で清潔な状態になったので社長・中島、長靴を脱いで靴下で最終確認中。
掃き出し窓に白い大理石タイルが映り込み、うん、これこそが設計デザインで求めていた本来の内庭なのでした。
目地だけ汚れが目立つなーと思われたでしょうか。環境からの湿気等で現状目地には脱落・カケが目立ちます。後日目地打ち替えされるとのことで今回目地は深追いしないこととし、コストダウン。
最後に、同じ画像をズームで比較します。
ウォッシュテックは住宅専門のレストレーション業者。石の研磨も、石の浴室クリーニングも、首都圏内で群を抜いて実績数が多いです。
実地経験が豊富であるがゆえ「よーし、請けよう」の決断を出せます。
しかしふつう業者は相談をされると困ります。結果が見通せないので、初動で見積を出すことができません。
一方エイヤでお安く出来ますよ!と答える業者もいると思います。おそらく立った姿勢のまま全体にポリッシャーを掛けて、全体にホースで水を流して完了となると思います。
天然石に繁茂したカビ、ここまで真っ黒となりますと、長尺シートやセラミックタイルなどのノウハウとは全く別になるので、そのような方法では絶対に目的に達しません。
カビは死滅せず残り、美観もさほど変わらず、でもOK!機械を回してくれることに意義がある!という方でないなら 「うわーん損した!」 となるかと思うんです。安いといってもチャリーンってな安さではないのですから!
皆様におかれましては、家の石の汚れへ3アプローチ 「磨く・汚れを除く・カビを殺す」 が全て揃った頼み先があるとご安心かと思います。