2020年、ステイホームからお台所に立たれる機会が増えたからでしょうか。このところ、キッチンのお掃除でお困りの方が多いように思います。
ステンレス製シンクの汚れのお悩み、ビフォアアフターを添えてブログいくつか書かせて頂いてます。
・白いカリカリ汚れがこびり付く 水垢
・お皿やボウルを引きずった時に出来る 小さな擦り傷
・硬くてお掃除ではいかんともしがたい水垢をクエン酸パックしたら、変になっちゃった 酸焼け
今回は、気付けばシンクの側面に出来ている...シミのようなムラ汚れについてです。
ステンレスの立ち上がり部分、シンクの側面。ビチーっとツブツブが垂れたような黒ずみが見られます。
なお、画像はハウスクリーニング済みの中古分譲マンションのシンクです。
一通り清掃された状態ですので、ベトベトの油汚れがくっついていて不潔!というわけではないんです。触るとべつだん何も無い。でも、確実に見える、この黒ずみ汚れは何なんだーという症状です。
ズームすると、このような状態です。
水彩絵の具というか水墨画というか、モヤモヤが滲んだように重なり合っている様子がお分かりになるかと思います。
これは、水や汚れがシンクの表面に常に存在したため、金属が変質、微細な凹凸が出来ちゃった。という現象です。
指で感じるほど大きな凹凸ではないけれど、光の反射の方向があっちゃこっちゃ乱れるので、肉眼ではランダムなムラに見えるということです。
研磨後のシンク。
微細な凹凸が研磨により平滑に整えられ、同じ方向に光を反射できるようになりました。
真っすぐに向かってくる光沢は、強い。そして若々しい印象です。
立ち上がり部分はもちろん、角のゆるやかなカーブも同じ質感に。
隣で一連の所作を見ていて思うんですが、同じ道具や洗剤を持たされても絶対このような仕上がりに達しないと思うんですよね。
道具の当て方やケミカル(洗剤)の効かせ方、とても複雑です。そして、トレーニングではなく現場で培われた社長・中島の背中と腕の筋肉を見たら...あれこれ試すよりサクっとチャーターした方が早くて安くて確実だと思います。
キッチンのシンクにできた黒ずんだシミは、たぶん肌を思い起こしてなのかしら、とても年老いて見えてきてしまいますね。
なんとなくドヨーンと不潔っぽい、古くて生活感たっぷりなキッチンを、クリーニングで何とか清潔で気持ちよくしたいとお考えの方は、多いと思います。
しかしその中で、このステンレスにできたシミ汚れを絶対に取りたい!と具体的に気づかれる方は、おそらく10人に1人いるかいないか、とても少ないと思うんです。
薄く覆った水垢、コンロ周辺の油汚れや焦げ汚れ、天板の薄汚れやくすみ...などなど、一つ一つに違和感を感じられる方もまた、少ないかと思います。
私は、回復型ハウスクリーニングで印象が一変したと仰るお客様を間近に多く拝見しています。
イメージ激変の理由は、ご依頼されたご本人も気づかれていない「老い」ポイントを一つ一つ潰しているからだと思います。
例えば今回のブログのようなシンクのシミぼくろを無くすなど、老いポイントにクローズアップし除去...あらゆる箇所のクリアがコツコツ積みあがった時、全体のド迫力になって、どなたにも体感できる形で伝わるのだと思います。
ご自宅のことですので実際にお呼びいただく他ございませんが、それってとても気持ちが良い瞬間だと思います。