高級仕様のマンション浴室、1枚物のガラス扉です。
白い輪っか状のツブツブ汚れが重なって、白く曇っています。
...湯気じゃない?あるいは、水滴じゃない?
湯気でもしずくでもありましぇん!
完全に乾いた状態でこそ目立つ、カサカサの水垢であります!
ウォッシュテックのブログをご覧になっている方はもうすっかりご存知かと思いますが、この白い斑点は水道水に溶け込んだミネラル(カルシウム、マグネシウム、シリカなど)が、その場で乾燥、H2Oだけが干上がり、含まれていたミネラル分が置き去りにされて結晶化した状態です。
水滴の跡が長期間に亘って積み重なって白くなり、照明の光をこれほどまでにボヤかしてしまっているのです。
こちらの浴室扉に固着した水垢の一つ一つ、大きめです。そしてちょっとやそっとではビクともしない固さです。
それはつまり、シャワーを使ってたっぷり濡れた状態から、一気に高温で乾燥させたためかと思います。
ご入居数年でビチーっと白いウロコが焼き付いたガラス扉になってしまってお困りの方から、「マンションを買った時 『シャワーで汚れを流してから乾燥機を付けると、カビを防げますよ。』 と、言われたので、ずっとやってました。」と、仰る方がひじょうに多いんです。
残念ながら、その方法は、カビを防ぐ方法としてベストとはいえず、しかも掃除では対応できない汚れを作る原因となります。ありとあらゆる水垢を見て解決し続けてきたからこそ、そこはキッパリです。
レストレーション後のバスルームのガラス製ドア。
クリアに洗面室が見えるようになりました。明るく清潔な印象に。
ガラスドアは、バスルームと脱衣室の間を隔てることなく空間を広く感じられることが利点です。ガラスが曇って区切られていると、狭く思えてしまいますよね。本来のデザインが損なわれるのは、もったいないことです。
バスルームのカビは、ドアを閉めて換気タイマー5時間くらいで防げます。
ただし、空気の入り口(扉のスリットなど給気口)がホコリや汚れで目詰まりしておらず、出口(換気扇など排気口)が健全に動作することが条件です。
熱は不要、窓の開け閉めも不要。空気を床から天井に舐めるように移動させるだけ。きわめて省エネです。
ハウスクリーニング業者でもギブアップ続出の固ぁぁい水垢が無尽蔵に増えて曇るリスクを低減できます。今日から取り入れてみてください。