2020年は春から夏にかけ、雨が多かったですね。いつもジトジト、スカッと晴れる日はホント少なくて。
その期間、私の外出は最小限でした。散歩もしてませんでした。
暑くなってきてから外界に出たとき、「わ!建物という建物、外構の塀や階段が、すごくカビている!」と驚きました。4~5か月間タイムスリップ状態です。
モルタルも石もタイルも、冬に見た時よりもズーンと黒ずんで、上からダラーっと汚れが垂れてきている様子があちこちに見られました。
そのタイミングと同じくして、立て続けに外構のご相談をいただきました。
「こんな様子になってしまいました...ここまで汚さに悩んだのは初めてです...」と、どなたもそのように画像添付でお教えくださるのです。
こちらのご依頼も。
戸建の外構、玄関に続くアプローチのタイルです。
画像の下半分がレストレーション前となるのですが、社長・中島、ちょっと洗剤を付けて擦ってしまってます。
「あっ、そうだ。写真を忘れていた」という瞬間の画像です。
デッキブラシで擦ってもビクともしない固い黒ずみ汚れが除去され、タイル本来の淡い茶オレンジ色が回復。
外構タイルはノンスリップ(滑り止め)機能が必ず付加されていますから、凹凸に入り込んだカビや排気ガスを含んだ黒い汚れが固着すると目立ちやすいですよね。
タイルが黒ずみくすんでいると、その建物を「パッと見ただけで」年老いた、あるいは不潔な印象にしてしまいます。
言い換えれば、レストレーション後は抜きんでて若々しく清潔なイメージに一新されるということかと思います。
今年はカビや汚れが町内全てを覆うような気候であったこともあり更に実感なのですが、特に同じ区画・仕様・築年数で数件以上まとまって販売された戸建の場合、その「抜きんで」感はとても大きいと思わせていただきました。
売却に際しての内覧であれば近隣との差、画像掲載においては競合物件との差、いづれも「映え」効果を狙われて外構をクリーニングされる方も多いです。納得です。
なお、外構タイルにつきましては「陶製」と「磁器製」、大きく2種類が主流かと思います。(その他、石やテラコッタなど色々ありますけども)
お茶碗にもありますよね。陶器と磁器。陶器は焼き物らしいいびつさがあって、割った時もモロモロっと土を感じますね。磁器は全部同じ形でツルッツルで割った時にはスパーっとガラスみたいに鋭いです。
陶製タイルは、磁器製タイルと比べて脆く表面加工が弱いため、最終的に残る黒ずみ汚れに対応する洗浄剤を使うことができません。使えば必ず傷みます。
そのため、磁器タイルはスカッとクリーニング可能ですが、陶製タイルは回復度が低めです。画像から要検討とさせていただいております。
よろしくお願い致します。