マンション共用部分、エントランスの御影石タイルに目立つシミ。これを取り除きます。
この御影石タイルの表面は、バーナー仕上げという加工が施されています。
縁の黒っぽい御影石と、ポイント使いの小さな四角部分は表面ツルツル、これは鏡面仕上げ。対して灰色部分の御影石は表面ざらざら。これがバーナー仕上げ。
凹凸で滑り止め(ノンスリップ)機能を持たせるという目的から、外構・玄関・エントランスに多く用いられる加工です。
今回は、こちら、バーナー仕上げの御影石タイルについた「謎の黒いシミ」を除去するご依頼にお応えさせていただきました。
マンションの出入り口なので往来が多く、汚れも多い。ゆえの、歩行量が少なく行動が限られる住宅や専有部とは異なる「謎の」トラブルも多くなります。
社長・中島のインスペクション(調査・診断)から「動植物性の有機的な油分。そして吐しゃ物」と判断。
・・・謎、あっさり解ける。
御影石に付着する成分にアタックする薬剤を行使、シミ部分を除去。
ハイ!それと分からない状態に回復しました~。
この画像をご覧になってお気づきの方も多いかと思います。「ここだけキレイすぎる」問題。
シミだけに目が行って「これさえ無ければなぁ」と思われがちですが、実は全面的にズズ茶色に汚れていたのであります。
ここは集合住宅のエントランス。土足歩行量が多く、屋外からの汚れも持ち込まれやすいのです。
何となく全体が汚れに覆われて暗く不衛生な印象。管理されず放置されている印象。それは、誰しもが感じとることです。人間は目がいい。無意識に一瞬で判断します。
ゆえの、「ここ、何か汚しちゃったけど、ま、いっか。もともと汚いし、私だけのせいじゃない」な行動が生じやすい環境にあったということかと思います。
ウォッシュテックでは今回のようなご相談の場合、ポイント的なシミ除去の後、全体をクリーニングしてお納めすることを前提にお打合せします。
ほぼほぼの場合、既に全面汚れた状態にあり、「やったとことやってないとこ」の差が目立ちすぎると予測できるからです。
もちろん、こちらの現場もこの画像の撮影後、全体にクリーニングしてお引渡しいたしました。
突発的な汚れが生じた際、即時に対応されず、誰にも取れない深刻なシミになった。その原因は御影石の管理計画の不十分です。過去からの立て直しが(今回、ちょっと高くなるにしても)なされるといいなと思います。
ウォッシュテックの石材のシミの判断は的確です。
クリーニングで対応できるシミかどうか(できない状況に至っている場合も少なくありません!)、もし対応するならお金と時間はどのくらい必要か...とても真面目に考えます。18年間ずっと結果を出してきたからこそ具体的に考えることができるのだと思います。
逆に言えば、こういう案件に「シミだけが問題。小さい面積だから、ここだけちょちょっと安くやって!」と発注すると、シミは「明らかにそれと分かるレベル」で残り、その一回り大きくゴシゴシこすったようないびつな形跡が残る可能性大ということです。町で石材の床を見てると、そういう痕跡、けっこうな数、見つかるかと思います。それが発注通りの仕上がりということです。