ウォッシュテックの業務を月ごとにご紹介
我が家の空間除菌 その3 ヒドロキシル基発生装置とは
ヒドロキシルで消臭除菌 in 我が家のリビング4部作。今回は第3部です。
▼以前のブログ
1)家電の防カビ・消臭・空間除菌では、薄味すぎる。
2)業者が行うオゾンでは、人体や精密機器にリスク有り。
▼私が求める我が家の空気は、こうです。
・安全第一。 → 生きもの、モノに対しての危険を避けたい。
・人が常にまとっている布や髪に付いた不浄な物質にも対策したい。 → 人がいる状態で常時稼働できる安全性。
・臭気と、アレルギーや感染症の原因となるバクテリア、細菌、カビ、可能であれば更に小さなウイルスも除去したい。 → 見えないものに対しての機能と効果を感じるもの。見えない細菌・カビ・ウイルスに対しての具体的データがあるもの。
安全性と機能に矛盾がない方法を検討しまくった私が、清水の舞台から飛び降りる気持ちでゲットしたのが、こちら「odorox(R) OH Air My Space」ヒドロキシル基発生装置です。
決定打となったのは、こちらのデータです。
全部掲載ははばかられるため、メーカーの取説をトリミングし、ジャパニーズに翻訳してます。
この表で私がシビれた点、3つ。
1)アスペルギルスを99%アタック。
アスペルギルスは真菌の一種で、日常そこいらに居て普通に吸い込んじゃってるんですが、免疫力が低い状態(たとえば子供、罹患中、妊娠中など)ではいきなり強い作用を起こす菌です。
普段シラーっと静かにしているんだけど、こっちが弱った時にグワッと殺しにかかってくるような恐ろしさがあります。
しかし、健康な青年壮年にはほぼほぼ影響なしの日和見菌でありふれた存在のため、日本ではその毒性をシリアスに語られることは少ないです。
「カビは体に悪い」と言いますけど、何がどう悪いのかあまり知られていません。日本人は味噌や納豆と馴染み深いので「体に有用な菌もある。菌など、さほど怖くない」と考える方がほとんどかと思います。
しかしもし、自分や自分の家族が何らか病を抱えたり、体力・抵抗力が低下した状態だったら。菌に対して無防備であることは命取りです。
暴露時間が他と比べて長い、つまり、アスペルギルスはダイハードな菌ということです。なかなか死なない。アスペルギルスに対処できるというデータがあるということは、除菌機能の高さの裏付けとなります。
2)ステンレスと綿布、2通りのデータを見れる。
前回も書いた通り、私たちは服を着て布団で寝ます。そして、紙幣や書類と接触します。
拭き取れない、洗い流せない、捨てられない、そういうものが日常生活や経済活動の中にはたくさんあります。
この製品には、固くてツルツルしたステンレスと比較する形で、綿布のデータがあります。
素材による差異にノーコメントの製品がほとんどの中、どのくらい暴露させれば除菌できるのか具体的に把握できるのは安心です。
3)ウイルスのデータもあり。
マウスノロウイルス、インフルエンザウイルスAなど、身近な感染症ウイルスへのアタックデータも記載されています。
ウイルスに効果が出るということは、粒子が大きいカビ・細菌、更に大きい臭気(例えばペット臭、生ごみ臭など)なんか屁のかっぱで処理しまっせという裏付けになります。
その他、他製品には無い利点。
●ヒドロキシル基による空間洗浄は、自然界の浄化方法と同じ。太陽が当たる、森林の中にいる、そうするときれいになる...という感覚に近い。自然と同じ浄化作用を人工的に作り出している。
●生成機器内で様々な波長の紫外線が照射され、太陽が作用するのと同様のヒドロキシル基が発生。連鎖的に持続作用し、50平米の居室に対応。
いびつで毒性が強い除菌方法ではなく、機器付近のみではなくお部屋全体に拡散できるのが良いですね!ヘルシーであります。
この特徴により、
・有人の居室で生活に支障なく24時間稼働できる。
・エアコン稼働中、防犯・構造・プライバシーなどの理由から窓開放での十分な換気ができない居室に有効。
新しい生活様式が求められる、withコロナ2020年の夏に最適と見た!
実際の使い心地は、次回!
2020年6月17日
浴槽の水垢除去 バスタブのレストレーション例
ウォッシュテックの本分は、建物レストレーション、特に浴室・キッチン・トイレ・洗面台など水まわりのレストレーションです。
レストレーションとは、回復・修復・復帰という意味です。本来の状態に回復する、と言い直すと分かりやすいかもしれません。
つまり私どもは、「表面に付着した汚れを除去することで、工場出荷段階の質感に可能な限り近づける。とりわけ、水まわり」の技術に特化しているということです。
例えば、浴室の浴槽(バスタブ)のレストレーション。
白いウロコのような水垢が固くこびり付いています。
濃い青色なので、特に目立ちます。
浴槽の縁、湯舟をまたぐ立ち上がり部分は特に水垢が強く固着しています。底面も膜が覆ったように濁っています。
特に厳しいバスタブのフチを接写で。白い石のようなウロコ汚れが重なり、指で触ると僅かに凹凸を感じます。
カビ取り剤、浴室用洗剤でのお掃除では、状態全く変わらずギブアップ。そこからご自身でネット検索され、ウォッシュテックにご相談いただきました。
レストレーション後の浴槽。
・・・ツルッ!
パサパサ、カサカサした白いウロコの膜が一枚めくれたみたいになりました。
指で撫でると、わずかに引っ掛かるプルっとしたニュートラルな質感です。
ザラザラして何にも映り込まなかった表面に、クッキリと壁面タイルの目地や浴室照明の反射が鮮明に見えます。
レストレーション前はドンヨリ曇っていたバスタブの底は、天井の照明と壁からの陽光を真っすぐ跳ね返しています。
浴槽の立ち上がり部分(エプロンカバー)も、上から下に垂れたような跡が無くなり、床タイルの目地模様がクッキリ。
とろっと滑らかな質感、とても綺麗な紺色ですね!
ここで「タイルのアイボリーと組み合わさって、とってもオシャレなバスルームだわ!」と気づくのであります。
レストレーション前は、汚れにまず目が行ってオシャレも何も目に入らないのです。汚れは明らかなノイズなのだと実感です。
同じくズームで。
操作パネルと、社長・中島の顔と手のひらが映り込んでいます。角に接しているデザインなので手は三つ!
もちろん、マニキュア状のコーティング剤などは一切使用していません。塗装したら、どんなに注意を払っても僅かに空気中のホコリを含んでポチポチ凹凸が出たり、塗る手の動きによって塗装膜の厚みが微妙に異なり、ゆがみが見えてきます。それが一切ないことがニュートラルである証拠といえます。
「もうダメかと思ってたけど、すごい!戻った」と、お客様。
「ダメ」というのは、交換(リフォーム)工事ということです。
この浴室の仕様から、浴槽を交換するのは容易ではありません。壁は?床は?運び入れる開口(ドア)は?壁の裏側にある洗面室は?と、改修プラン(金額)が膨れ上がる可能性が高いです。
常々私は、「レストレーションは、汚れを原因とする改修工事を遠ざける」とお伝えしてまいりました。
自分ではどうしようもない、解決できない汚れが付いている。ハウスクリーニング業者もギブアップした。その汚れがあることで、ものすごく不潔さや生活感が出てしまい、当初のデザインや清潔なイメージからは状態としてかけ離れている。であれば、交換するしかない。
それが、汚れを原因とする改修工事です。けっこう多いんじゃないでしょうか。
レストレーションの料金は、改修工事と比較して1/10~1/100の料金と言われています。銃乱射事件後の血や体液で汚れた建物の回復、水災で浸水しカビで汚れた建物の復旧などもありますから、規模によりますが。
ともかく従来のスクラップアンドビルド(新築→解体を繰り返す建物の在り方)と比較して、きわめてサスディナブル。資源ロスの削減にもなりますし、工期も短くお金も安くつきます。この今の時代に、言うことなしの産業です。
ただし、その技術を体得し、常に確実な結果を出し続けることはきわめて難しい。ゆえにレストレーションを頼める先は、きわめて希少。水まわりで言えば、首都圏においてほぼ無し。マスではない業種なので、マスコミにも出てこない。ネットで悩みワードを細かく打ち込まねばレストレーションには辿り着けない。そこはネックです。
今回のバスタブの例は、ご自身で業務用の強い酸性洗剤を試されたり、力いっぱい道具で擦られたり、頻回にカビキラーをお使いになったり、深追いする性質のハウスクリーニング業者をお使いにならなかったので、大成功です。
クリーニングでは、いったん受けたダメージ(劣化)は戻りません。
汚れが長期に亘り固着した(接している)状態は、確実に樹脂や金属を脆く変質させます。また、例えば上記のような誤ったメンテナンスやお掃除を繰り返されるのも劣化変質の原因となります。もちろん、使用年数や使用方法も影響します。
もし何らかの原因で致命的なダメージがあるならば、回復の度合いは相応に低くなります。
あるいは、表面を覆っていた汚れが取り除かれたことで、素材そのものの劣化状態がより目に見えやすくなるということもあるかと思います。(ここは方策があればフォローします。でもフォロー出来ないレベルもあります。)
レストレーションの作業は、汚れと材質を紐解く謎解きのようなものです。作業中、今までどのように扱われてきたか「だいたい視える」。女性であれば「肌、髪、爪と同じ」とイメージされるとピンときやすいでしょうか。
もしかすると「レストレーションって新品に戻るって思ってたのに、戻ってないじゃないか!」と言いたい方もいらっしゃるかと思います。しかし、いかなる技術をもってしても無理なことはあります。科学的根拠がある「無理」なこと。
そこに至るまでのコンディションから導き出したベスト、それがレストレーションです。
ゆえに、レストレーションを生業とする人は、絶対に「新品みたいに、新品同様に、何事もなかったかのようになりますよ」とは言わないのです。そして、先方も「それでオッケー!」とご依頼くださいます。他にできるであろう人がいないからだと思います。
このように、面白いですよ。レストレーションって。もしおうちの中で何か思い当たる箇所があれば、体験してみてください。
2020年6月10日
ヒドロキシルで家を健康な空間にしてみた その2
ヒドロキシル基発生器を購入した我が家の使用報告会inリビング。その2です。
→その1 空間洗浄系の家電と比較
▼こちら、我が家のヒドロキシル基発生器です。
それでは、業務用の除菌はどうなんでしょう。
新型コロナウイルス関連の報道映像で、防護服を着た作業員が、保育園のオモチャひとつひとつ手に取り、アルコールで清拭するなど、クラスター発生現場における除菌作業の様子をご覧になったことがあるかと思います。
今そこに付着しているコロナウイルスは死滅するにしても、室内環境はさほど変わっていない...建物の機能を一定期間停止しても、再び人の出入りがあればどうなるのだろう。
あるいは、高濃度オゾン発生装置を用いた除菌システムが有名でしょうか。
高濃度オゾンのアタック力は凄いようです。しかし、ブーメランみたいに私までアタック。
人体では、喉や目などの粘膜が痛む、頭痛、胸痛などが生じるリスクがあります。モノに対しても、金属や樹脂の腐食、皮革がボロボロになるなどダメージリスクがあります。
したがって、人や動物が空間にいる状態では除菌システムを稼働できません。全員室外に出てからスイッチオンです。そして、一定時間以上の稼働はできません。
電子機器や天然素材の家具などは全てビニールシートで養生します。オゾンを浴びてない箇所が室内に点在するということです。
オゾンとアルコールを併用することでクリアできるかも。しかし、ここでも「再び人の出入りがあれば、もとのもくあみ?」問題が浮上します。
ここで質問!
住空間の中で、もっとも臭いが付きやすいものは何でしょうか?
答え:紙や布などの繊維
顕微鏡で見るとスカスカの繊維の束が、紙や布です。
実は表面積がメチャメチャ大きいので、いろんな物質を吸着しやすい。特に紙は洗剤を使って水洗いもできないので、付いた汚れは「全く除去できない」ものとします。
友達から借りてきたコロコロコミックが、その子の家の臭いだ。古新聞がカビくさい。お下がりの子供服がダウニーなフレグランス。あるあるですね!
臭いは、肉眼では見えない小さな物質です。
延長線上には、カビや細菌があり、さらにはウイルスがあります。
目に見えない微粒子については、「臭い(臭気)」と同じ傾向として捉えると、対策をイメージしやすいです。
ヘンになったら、棄てりゃあいい。そういう物もあるでしょうけど、重要書類や高価な本、カーテンやカーペットなどは置いておきたいですよね。
そして、日本の住宅には、襖・障子・畳があります。サッと拭き取れば汚れオフ!のような固い内装ではないのです。
さらには、人は必ず繊維をまとっているのです。服を着て布団で寝るのです。髪の毛も臭いを吸着しやすいですよね。
そんなわけで、人そのものの表面積は、ウイルスのサイズからすれば広大。足場がいっぱいです。
建物の機能は、人間が建物空間内で何らかの活動をすることで成立します。
たとえば、整体院やサロンでは、人の体に近づけない状況であれば建物として死んだも同然。保育・学童施設は子供たちが健康に過ごすことが建物としての機能です。飲食店、美容院、医院、学校も。人が中で活動しなければ建物として機能を失います。
住宅もそう。ご飯食べたり眠ったりお風呂入ったり喋ったり、家族と同じ空間で健康に過ごすのが我が家。それができなければ住居としての機能はありません。
人と建物を隔離して強力な除菌をしても、あんまし意味がありません。
だって、人は細かい微粒子を大量にまとっているのです。
その人が、空間に入って活動することで、建物は機能する。
妥協せず我慢せず建物の機能を損なわない、とすれば、
・人が活動している中で稼働できる(人は見えない微粒子をまといやすいものと隔離できない)
・目的(空間内の空気を健康に保つ)到達点が高い
・安全性が高い
この3点を満たした空間除菌システムこそが必要である、ということです。
私はアレルギー体質で常に鼻をグズグズさせてます。子供は1歳から保育園にお世話になっていたので、四季折々様々な感染症の水際対策に踊りまくってきました。
その悩み深い中で虎視眈々と空間除菌システム動向をウォッチし、模索していました。
とはいえ模索中、現状ある空間洗浄システムを突き合わせて「結局、詰んでるじゃん!」と見て見ないふりをしてきました。
しかし、このたびの新型コロナウイルス感染症の一連の流れから、行き詰っている場合ではないな!いざ行動!と褌を締め直しまして、ヒドロキシル発生器導入に至ったということです。
長くてすみません。また続きます。
▼ヒドロキシルとは何なのよ?
▼ヒドロキシルをリビングで稼働した評価レビュー
2020年6月 3日
我が家の空間洗浄 ヒドロキシル発生器で除菌・消臭してみる
当ブログのタイトルは「おかみの小部屋:別館」です。
本館はココログで2005年10月開設されましたが、うっかりミスでデータ消失(悲)。そのため現状、アネックスオンリーでブログ運用中。
おかみの小部屋:本館は、私の業務と日常生活の徒然が主体でした。手作り石けん、イチから勉強したハウスクリーニングについて新鮮と思った出来事、それを1コマ2コマにしたマンガ、軟水生活導入からの体験談...。
今回は久々、「おかみの小部屋」らしい内容を。
みなさんのおうちに、空気清浄機や室内空間対策家電はありますか。
我が家は、ヒドロキシル発生器を設置しています。
ヒドロキシル空間洗浄機という言い方の方がスマートでしょうか。アメリカからやって来た業務用。しかしながらサイズはハンディで50W未満。日本の家庭で稼働しても一切問題なしです。
使用目的は、臭い・カビ・バクテリア・ウイルスなどを含む不浄な空気を洗浄することです。
そして、室内にある(いる?)ものの表面を清浄にすることです。
日本の家電にも、良いのがあります。ナノイー、ナノイーエックス、プラズマクラスター、などなど。オゾン系の製品もたくさん出てますね!
しかし、部屋全体が効用で満たされるかといえば難しいです。放出する物質が運よくターゲットに当たればいいけど、なにしろ出てくるタマが少ないです。タマの勢いも弱い。
空間洗浄を説明するうえで、私がよく例えるのが「塩味」です。
塩は、過ぎると塩辛くて食べられない。そして体にも悪い。
健康意識高めで塩味ミニマムにすると、美味しくない。
塩の効果を正しく得るには、相応の濃度が必要ということです。感じないほどの濃度では塩分を摂ってるとはいえません。
現状ある「おうちに置ける」除菌システムは、除菌・消臭の効果を得るには相応の濃度が必要だが、高濃度だと危険が生じる、ゆえにリスクが生じない程度のパワーに留める、という製品がほとんどです。
有名家電メーカーの製品は、たいてい除塵・エアコン・加湿など他の機能と併用なので、塩味は薄めだけど旨味や酸味で補ってバランスがいいお味になってます、ということかと思います。
しかし、目的が「不浄と思える室内空間を健康に保ちたい」それ一本とすれば、他の機能が付帯しているぶん高額といえます。既にエアコンや除塵の家電がある我が家では役割がダブってブレます。
長くなったので、続きます▼
空間除菌の家電はちょっと薄味すぎて足らない気がする。ならば、今メジャーな業務用の除菌はどうなんでしょう。
2020年6月 1日