中古マンションご入居前の全体ハウスクリーニングが続いています。
2~4か月前からお引越しの段取りを綿密に組まれているため日程の変更やズレは許されない、それが空き室全体ハウスクリーニングです。
だれもいない空間(空き部屋)で、社長・中島、一人黙々と作業。※たまに私も同じ現場におりますが、全く別の作業を進めているので、互いに一人という感じです。
ウォッシュテック、常より元々密にならないポツン体制で良かったと痛感の春です。
ご依頼主と担当者双方の健康チェックと感染症対策。いつもの作業に加え、その2点を徹底。※お弁当を作ったり、アルコールをハンディボトルに毎回補充したり、機器を通常よりも厳重に消毒したり。抗ウイルス剤の扱いも含め、いつもより緊張が増えます。ちょっと大変です。
今回は、併せて大理石の床タイルを研磨させていただきました。
大理石のタイル、研磨後は表面なめらか、汚れもなし。
照明や陽光を乱反射させず真正面から跳ね返す、迫力と高級感。
化学変化させない、上塗りしない、大理石本来(そのもの)の光沢に回復させる。それが他業者には無いウォッシュテックの石材研磨の強みです。
簡易に取り付けた照明器具のワイヤー、手の肌の色味。くっきり歪みなく映り込んでいます。
無事に居心地よい清潔なご新居に整えることができて、今日もホッ。
ユニットバスの壁面パネル。
2010年以降、木目調デザインを選ばれている方が多いように思います。
木目デザインの壁面パネルは、僅かに凹凸があるマットなタイプと、表面が平滑でツルツルしたタイプがありますが、今回はツルっとバージョンのお写真です。
ポチポチと白くこびりつく水滴の跡、全体にボンヤリとくすませて膜のように張り付いた水垢。
何となくカサカサ、ムラムラ、そして縦縞。
シャワーでザーッと水を掛けると、同じところに水が留まる...。そして、流れ落ちる道がある...。
本来ツルツルのパネルに、汚れが固着して凹凸ができていることが理由です。
わずかな凹凸に更に汚れが重なり、より大きな足場になり、やがては光の反射が乱れて肉眼でバッチリ確認できる汚れに育ってきます。
今回のお客様は早々ギブアップ派だったので問題ございませんでしたが、クエン酸を使うお掃除からのトラブルは少なくありません。
アルカリ性の水垢には、酸性のクエン酸で中和できるでしょ!と、全体に高濃度のクエン酸をスプレーしてラップでパックしたり、片栗粉で溶いてペースト状にしたクエン酸溶液でパックする...というお掃除をされる方がいらっしゃいます。
なぜなら、テレビや本に出てくるお掃除専門家が「こうすれば、すぐにピカピカ!」と繰り出す必殺技だからです。
しかし、私はお勧めいたしません。
クエン酸は確かに酸。
しかし、酸にもいろいろ性格があります。
クエン酸は、食品添加物。人間が適量食べるには安全ということです。しかし金属にとっては腐食を促すリスク、比較的高め。
浴室には、金属が混在しています。
水栓、シャワーバーはステンレスメッキです。鏡の裏は銀だし、パーツを接合しているのは金属のネジです。
いづれもバスルームには欠かせないアイテム。錆びてOKなものは一つもありません。
固着した水垢を何とかしたい気持ちなら、けっこう濃いめに溶くでしょう。そして安全だというイメージがあるので、量たくさん目に使うでしょう。
TVで言ってたクエン酸溶液の作り方では水垢がスッキリ落ちない...ならば、どんどん濃いめに作っちゃう。長めに時間を置いちゃう。さらには、全力でゴシゴシ擦っちゃう。
クエン酸は、シリカスケールに対してはほぼ無力といえる酸です。したがって、水垢は必ず残ります。
限られた時間や紙面の中で広く伝えねばならないTVや雑誌の情報には、「わーい!キレイになったー!」のゴールまで順調に辿り着かなかった時の対処法や危険性について、科学的なアナウンスが全くありません。
達成できなかった時点で切迫し、どんどん危険な方へ突き進んでしまうこともあるかと思います。
事実、ウォッシュテックには「やってもうたー!どうしたらいいのー」な方からのご相談も多いです。
「新品同様に戻すことはお約束できませんが頑張ります」としかお答えできない状況になります。
だから、お勧めではないのです。
ウォッシュテックの浴室クリーニング後は、水垢皆無。ツルっと平滑。
ニュートラルな壁面パネルになり、木目模様も清潔に見えてきています。
窓の形もクッキリ。斜めから陽光が差し込むデザインの浴室は、壁で「水垢のくすみ汚れによる生活感」が目立ちやすいように思います。
壁は、浴室で最も面積が大きい部分です。壁面パネルを清潔な質感に回復できれば、印象は大きく変わってまいります。
もちろん、完全乾燥した状態です。水垢は、濡れていると見えませんが乾くと目立つもの。しっかりと拭き上げ、乾燥後にお引渡ししております。
私どもはお客様から直接ご依頼いただくので、常に確かな結果を出さねばなりません。
科学的根拠に基づいて現場で的確な行動ができなければ、結果にリーチできません。
ステイホームな毎日が続きTVや雑誌でもお掃除特集がチラホラですが、このブログをご覧の方はクエン酸トラブル、ぜひとも回避で宜しくお願いします。
中古マンションの全体ハウスクリーニングでは、ダイナミックな動作が多くなります。
空室ならでは。大きな図体が大きな動きを取ることを極力避ける「在宅の現場」ではありえない動きでもって作業効率アップと清潔&美観アップ。合理的に洗おうというわけです。
2011年(だいぶ古い)ブログですが、窓とベランダはこんなふうに。収納棚も棚板を外して。
玄関で見られる動きは、これです。
玄関の靴箱の下を拭いてます。
シュークロゼットの底板、巾木、壁面。
床はクイックルワイパーなどで拭かれることもあると思いますが、お住まい中の状態でここを真剣に拭かれる方は、ズバリほぼナシかと思います。
中古物件として買われた。ご入居前に拭かねば、来し方行く末、誰が拭くのか。という箇所です。なので拭いておくのであります。
テクニック不問の作業ですが、必要です。
身長182センチの大男が、体全体を使って拭きまくる。その様子は...
靴箱に喰われゆく男 (メリメリと音を立てて)
にしか見えないのでありました。