大理石の玄関タイルを研磨で回復。
今回は、クレママーフィルという石種です。白から淡いベージュ、ランダムなヒビ...どこか象牙に似た温かみを感じる石で、私も好きな大理石です。
しかし、数年も毎日クツを脱ぎ履きする玄関。パサッとくもりやすく、また薄汚れたように黒ずみやすいのであります。
「なんだか泥みたいな汚れが...そして、表面がカサカサしちゃって...どうにかなりますか?」と、お客様。
仰る通り、ぼんやり薄汚れて、汚れの膜が張ったようなイメージです。
光度計で確認。数値は12です。
※光度計については「光沢を研磨で回復(光度計について)」の記事をご参照ください。
ダイヤモンドディスク・ダイヤモンドパック(パックは、アイスホッケーのパックと同じ。硬くて分厚いタイプのディスク)で研磨します。
回復型クリーニング後の大理石タイル。
ドアの枠、タイルの上に置いたハンドポリッシャーの形がくっきり、真っすぐ映り込むようになりました。
なめらかな光沢、触るとスベっとニュートラルな質感。大理石本来の温かみが、うん!ナチュラルで気持ちよいです。
大理石って、こうやって磨けば光が戻るんですね。きれいです。何より、清潔感がすごい。と、お客様。よかったです!
肉眼で見るだけで違いは歴然ですが、いちおうながら光度計でチェック。
数値は105。数値でも違いは歴然と出ました。
横浜や東京では、マンションの玄関にデフォルトで(他の材質を選ぶ余地なく)大理石タイルがあしらわれていることが少なくありません。
築年数が経過するにしたがって、古いんだから仕方ない...どうせキレイにならない...というお気持ちも出てくるかと思うのですが、玄関の大理石は「磨けば若返る」箇所です。
大理石は新築時の高級イメージを演出するだけではもったいないです。大理石は磨けば光る、ゆえの「高級素材」といえます。
研磨の可能性を知っていただき、回復にチャレンジされてみると良いかと思います。
爪をポリッシュしてネイルした時みたいに、ウキウキ眺められる玄関、いいものです。