ウォッシュテックは、石材研磨やカビ除去で色々マシンを使っているじゃん。今更、手でやる拭き掃除のことを言うのか。
と、思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、
「拭き」、重要!
クリーニングにおいては、あらゆる作業のベースです。まさに土台。今ある仕上がりからは見えない(想像しにくい)作業といえます。
私は、社長中島の下働きです。
浴室クリーニングにおいては、「中島がクリーニングしたユニット浴室を乾拭きして仕上げる」などをやります。
乾拭きするのは、完全乾燥しないと目視確認できない汚れが少なからずあるためです。
「天井、壁面、カウンター、浴槽、扉の内側外側、床(つまり全体)。拭き布は湿ったら替えて、完全に水気をとって。」と言う指示です。
吸水性が高い綿100%(を更にチューンナップした)晒布を使って、よぉし!拭いたわ!浴室全体を舐めるように拭くのは、けっこう時間が掛かります。あと意外にシンドイ。
そのようにしっかり拭いて冷風をオンにしておくと、10〜20分(道具や養生の片づけや他の用事をしている間)で完全に乾きます。
完全に乾燥すると...あーら不思議。
きちんと乾かした後は、ユニットバスの床、こんなに色が違うのです。肉眼で見るよりも写真で見る方が極端に違うかも。
ここで中島チェック。
濡れている時にはカンペキ!と思っていても、乾くと見えてくる。それが水垢。
「あれ?まだ残ってるなぁ...」。社長・中島、追い切れていない汚れに再度手を入れます。
※もちろん、その後もキッチリ拭いて完全乾燥して目視確認。必要ならば更に更に手を入れて、同様に拭いて乾かす。
うっすら残った白い水垢やモヤモヤ汚れは、このようにして「消滅」するというわけです。
そして、お客様にお引渡し。実際にご覧のうえチェックをしていただきます。その状況が、いつものウォッシュテックのブログにある「アフターの写真」、ということです!
誰しもスマホで高画質の施工写真をアップでき、閲覧できる2019年。これは、乾いて見たらまだ残っているだろう。という写真が多いです。
一般的なハウスクリーニング業者は、洗ったあと完全に乾燥させて目視確認、再度手を入れるということありません。簡単に水を切ったままか、ウェスでザっと拭く程度かと思います。湿ったままでも「完了」と考えるのは当然のことです。
汚れが残るのも当然のことです。作業者本人が見えていない汚れには対処できません。
とはいえ、ドヤ!で、それを載せても「ちょっとぉ~汚れ残ってるんだけど!」というクレームに繋がり、「ハウスクリーニングなんて...頼む意味ないわね!」とかになって、きわめて非採算的と思うのです。
美容院でカットしてシャンプーしてブローして、「ん!イケてる!」と思っても、数十分したら髪が完全に乾いてアレレとなる。それを防ぐために、いいサロンは徹底的にドライして手直ししますね。それと同じことかと思います。先回りして、手を打っておく。
雑誌やテレビの年末大掃除特集の映像や写真も、濡れたまま「キレイ!」と言ってます。ご自身でされるぶんにはそれでいいと思います。お掃除だもの。
でも、掃除の範疇から先を行く者は、そうでは立ちいかないんじゃないかな。と、下働きの身ながら思うのであります。