大理石のお風呂。お掃除するほどに、くすんで薄汚れた印象になる理由は?
日本国内で市販されている洗剤のほぼすべてに「金属封鎖剤(金属イオン封鎖剤/キレート)」が含まれているからです。
金属封鎖剤は、水道水に含まれるミネラル(金属)を封鎖(封じ込める)はたらきがあります。
日本の水道水には必ずカルシウムやマグネシウムが含まれている。それらミネラルが、洗浄成分と混ざり合うと効果が弱まってしまいます。先手でミネラルをキャッチしてしまえば、洗浄効果が発揮できる。
そういうわけで、洗剤への金属封鎖剤添加は必須と考えられています。
洗浄成分が効く前に先手必勝する役割ですから、それはもう反応が早い。
ここで思い出してください!大理石は、カルシウムでできてます。金属封鎖剤のターゲットと同じものです。
一瞬で大理石表面のカルシウムにくっついてしまいます。1回やそこらでは見た目としてそれほどですが、日常的に継続すれば徐々に凹凸が大きくなり、「くすみ」「光沢感がなくなる」状況に至ります。
社長・中島が記事の中で「回復が難しい」と申し上げているのは、そのような事情からです。
なお、おかみのおそうじセットは大理石でも洗っていただける金属封鎖剤フリーの洗剤をチョイスしています。