ウォッシュテックの業務を月ごとにご紹介

高級仕様 デザイン浴室の壁面タイルをツルツルに

横浜市のマンションにて、バスルームをクリーニング

ユニットバスの壁面パネルです。樹脂製。

unitbath-kabe-mizuaka-cleaning-yogore.JPG

水滴の跡がボツボツと、それぞれ違う形に張り付いています。よく見ると、縦にシマシマにくすんでいます。全体的にマットというか、モヤっとした印象です。

水道水が付いて、そのまま水分が干上がり、水道水に含まれていたミネラル(カルシウム、マグネシウム、シリカなどの金属)が取り残された僅かな凹凸。そこにカビや石鹸カスなどが複合的に混じり合い、このような汚れとして目視できるようになります。

カビなのか!ならば!と、カビキラーでのお掃除を繰り返される方が多くいらっしゃいます。週に何度もカビ取り剤をお使いになる方もいらっしゃるかもしれません。

排水口などポイント的に使われる分には良いのですが、全体、広い面積でのご使用は避けて頂きたいです。日常的に繰り返されるバスルーム全体のカビ取りは、より強固で取れにくい汚れに育ってしまう可能性が高いからです。

上に「複合的に混じり合った汚れ」と書きましたが、カビキラーで除去できるのは酸性を帯びた汚れのみです。ネチネチと脂っこい粘土みたいな石鹸カスや、生物としてのカビなどは、有機的な成分で、酸性です。カビ取り剤のアルカリで溶けて無くなります。

ですが、水道水に含まれるミネラルは無機的...つまり、マジ金属なのです(←表現がバカっぽい)。それは、付いている相手のタイルや樹脂よりも固い。むろん、クエン酸やお酢では「ダメージを与えずミネラルだけ」をツルンと除去することはできません。全ての汚れを一掃することは出来ず、残るか傷めるか。

かくして、カビキラーを頻繁に使って浴室全体をお掃除されている場合、ミネラルだけが純粋に残り、どんどん純化しながら蓄積されてゆくことになります。

これが、カビ取り剤を使い続けた結果、どんどん取れにくい水垢に育つというメカニズムです。お掃除をされればされるほど、取れない汚れが出来てゆく。なんという悲劇!避けたいです。

私はお風呂掃除を日々一生懸命頑張っているのに、近ごろ何だか汚い。だったら、と業者にハウスクリーニングを頼んだけど、全然きれいにならないじゃない!落ちないってどういうことよ!という経験をされた方も多いかと思います。そもそも水垢汚れはノータッチという業者が大半です。対応できない汚れへのクレームに次ぐクレームでお客様も業者も疲弊するという例も少なくありません。それもまた悲劇です。

ウォッシュテックのクリーニングにおいても、そのような状況ですと、回復率は低くなります。社長・中島によるとマイナス5%だそうです。5%?つまり若干?ってこと?ともかく、有機的な汚れにくるまれた状態の金属であれば、丸ごとうまくほどけてゴソッと取れるものなのに、もはや完璧に釉薬や凹凸に一体化した固い状況ですと、ものすごく気張っても言うことを聞き入れてくれません。むしろ、まったく何もお掃除してませんでした~という浴室の方が飛躍的に回復できるのであります。

以上、塩素は臭い。そして危険だ。それだけではない、カビキラーのオソロシサについてのお話でした。

そして、クリーニング後のユニットバスの壁面パネル。

unitbath-kabe-mizuaka-cleaning-kirei.JPG

パネルの模様を覆って邪魔していたボツボツ汚れが無くなりました。くすみ、すっきり。つややか。清潔さ、回復できましたでしょうか。

水垢は、見た目がダサい。それだけではありません。先程のお話の通り、常に・長期的にアルカリ性の膜が密着しているわけですから樹脂など部材を侵します。そして、僅かな凹凸ながら有機的な汚れである石鹸カスやカビの足場になります。これも、浴室という設備を長持ちさせるうえでは不都合です。そして、有機的な汚れは体にも悪いです。菌の温床ですから。

清潔「感」を超えた、清潔。これこそが科学的なレストレーション(回復型ハウスクリーニング)の目的です。

2018年12月 5日

新着ブログ記事

過去のブログ

Page top icon