ウォッシュテックの業務を月ごとにご紹介

ステンレス浴槽 酸性洗剤で腐食した黒っぽい筋を元に戻す

サンポール(塩酸/酸性クリーナー)を塗布、1時間ほど放置されたステンレス製の浴槽。酸で金属が腐食し、黒く見えます。洗剤が垂れた跡そのままに筋状です。

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ウォッシュテックのブログでは、キッチンのステンレス製シンクに塩酸などの酸性洗剤をお使いになって白い跡が直らなくてお困りの例、あるいは黒い筋が出来てお悩みの例、そもそも何故ハードな塩酸を行使したくなったのか?業務洗剤でステンレスを傷めちゃう、など「ステンレス酸焼け問題」に関する話題をチョイチョイ出してます。

だからでしょうか。月に1件あるかないかと少ないものの一定ペースで「ステンレスに縞が!ムラが!」とお問い合わせを頂きます。他業者さんと比較して解決数は多いと思います。

ステンレスの研磨を謳う業者のHPは他にもあります。しかし、そのほとんどが「鏡面」、つまり工場出荷段階よりも鏡のような質感に「加工する」、ステンレスは鏡面が最も美しいんです、そして技術が必要なんです(だから高いのよ)、というアプローチかと思います。

ウォッシュテックは、設備に用いられるステンレスを鏡面加工することを「良し」と考えてません。スマホやオブジェだったら、とてもオシャレだし美しい。しかし、浴槽やシンク、天板に使われるステンレスは、生活の場です。お皿を引きずることもあるだろう、油汚れや水垢が付きやすい場所なので毎日お掃除もするでしょう。研磨直後は圧倒的な鏡面だとしても、すぐにキズがついて曇ることになるのです。鏡面のステンレスだと、少しの傷や擦れでも気になる。より強調されて「ダサ」な印象に直結します。

ステンレスはちょっとマットな方がのびのび扱えるし、使って汚れたとしても自分で元に戻しやすい。ゆえに、工場出荷段階で、鏡面になってない。

ウォッシュテックは、工場出荷段階の状態に回復することが「最も合理的」と考えてます。鏡面に磨くよりもずいぶんややこしい作業になりますが、ベストな方法です。

生活するうえで本来の目的を果たしたい。他の箇所との違和感がない。ならば、鏡面タイプのステンレス研磨はミスマッチです。

今回の酸焼けは、賃貸物件なので退去時の原状回復でナンか言われないように戻してほしい...というお話でもあり、まさにウォッシュテックにうってつけ。

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酸がかなり深くまで影響しており、えぐれたようになっていましたが、あの手この手!腐食して凹凸に孔ぼこだらけになっていた層を繰り出して、工場出荷段階と同じ質感に均して、滑らかに、黒い跡も無くなりました。

...よ...よかった...ぜんぜんわかんなくなった...と、お客様。私どもも、ホッとする思いです。

なお、ステンレスの鏡面磨きは、モデルルームや撮影用など「ここでは生活してませんアピール」には最適です。もちろんウォッシュテックでもお引き受け可能です。

2018年2月22日
エンペラドールダーク 大理石の玄関タイル 汚れとくすみを回復

中古マンション購入後、数年。入居当初から玄関タイルは汚れてくすんでいたけれど、いよいよ研磨したい。とのことで、石材研磨をご依頼くださいました。

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石種は、エンペラードールダーク。大理石です。

売却以前のお手入れ・メンテナンス方法は不明。現状、ポップアップと痩せがきわめて多く、とても厳しい状況。

※ポップアップ:石の一部分だけが他と離れ、プカッと飛び出るように浮かんだ、もしくは脱落した状態。

※痩せ:一部分だけが減る、もしくは変質して平滑を失った状態。

石を正しく研磨し、可能な限り健やかな状態に整え、石材本来の質感を取り戻すことは、とても難しいです。そんなことを言って、この料金でやっているのは、ウォッシュテックくらいだろうなぁと思います。

もちろん、研磨用のディスクやポリッシャーなどの「オペレーション」も容易なことではありません。しかし、オペレーションよりも更に難しいのは、トライ&エラーから、いかにベストな解決に導けるかという「マネジメント」だと思います。

オペレーションとマネジメントが両方できなければ、本物の石材研磨というミッションは完遂できないのです。

ワックスを塗る。ガラス質のシリコンコーティングで隠蔽する。着色剤が含まれたオイルを浸透させる。薬品を含む研磨材でポリッシュし石材を変質させて光沢感を演出する。そのような数か月から数年後に「もっと大変な状況になる」と分かりつつ、「今が良ければ。安いし。早いし」というテクニックが無数にあり、その謎(たいてい誰も教えてはくれません)を解いていかねばならないのです。解くだけではだめ。かならず良い結果にしなければならない。

あれ?光って来ない。ならば、こう?光って来ない。うーん、じゃあ、こうする?あれ?だったらこう?みたいなことを磨きながら石と相談。探り探り。ねちっこく、でもスピーディに。これが、現場施工の石材研磨のマネジメント。

※私どものマネジメントは、ハウスクリーニングを基としているので、目地を切って取り出し、工場の高圧電流で研磨する石屋さんとは全く方向性が異なるノウハウかと思います。

「石をちゃんと磨けたら、すごく面白いよ!」と社長・中島は色んな人に言う。しかし、笛吹けど踊らず。いろいろ大変なんでしょぉぉ、自分にはできません。とすげなくされ、社長ションボリ。リスクを知って高いレベルで対応するよりも、リスク回避のため着手しない方が安心、そう判断する同業者が大多数なのです。経営戦略的には正解だと思います。

しかし、現実問題、住宅の大理石の汚れやくすみにお困りの方がとても多いわけで、そのお悩みを解消する技術がこの世にある。なら、ちゃんとそのテクノロジーを個人の居室まで的確に届けられる人がいた方がいい。横浜にたった一人。だとしても、やっていこ。私はそう考えてます。

かくして、今日もお納めできたよ、エンペラードールダーク!

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いつも七転八倒。でも、抜本的に美しくするなら、このやり方しかない。だから嘘のない美しさだ。と、ワタシは思います。お客様もご満足くださったです。

2018年2月15日

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