ウォッシュテックの業務を月ごとにご紹介

マジョルカ 大理石の玄関タイル

横浜市のマンション、玄関・大理石タイルの研磨

マジョルカという種類の大理石です。薄いグレーに、カフェオレとミルクが細かく混ざったようなマーブルが特徴。

築8年。パサパサと曇って、くすんだ印象になってます。

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研磨後。

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天井のダウンライトが、真ん丸に映り込んでいます。

もし、ワックスやマニキュア状のコーティングを塗って光沢を出しているならば、表面がプツプツしていたり、塗った手の動きの凹凸が見えることでしょう。

もし、工場出荷時の光沢というよりも光度計の数値を上げようとする磨き方であれば、ヌラヌラとかげろうのように歪んで見えることでしょう。

ウォッシュテックの大理石研磨は、とにかくどんな手を使っても光沢を出せばイイという考えではありません。

工場出荷段階の大理石に最大限近付けることを目的としています。見え方としたら、真ん丸のライトがポカーンとそのままの形で映り込むのがヨシ!です。

なぜなら、大理石の研磨は、汚れを付きにくく整えることが最大の目的であるからです。大理石は、このブログでは何度も書いてますが、顕微鏡で見ると、フガフガと無数の孔があいたスポンジ状です。この孔が、歩行傷や汚れによって、大きく広がったり、汚れが詰まっているのが、上の写真の状態です。

これを研磨によって「正しい孔の並びと大きさ」に引き締めるように整えると、自然と「扱いやすいニュートラルな状態の大理石」になるというわけです。ついでに、なめらかに、まっすぐに光を跳ね返す。

つまり実は、光沢を出すことは、実は大理石本人からすれば「二の次」。

もっともっともっと光沢を出したい!光れば光るほどイイ!光沢を出すことが最大の目的であり、テクニックだ!というのは、人間の勝手な考えなんです。

工場出荷段階の大理石は、石としていちばんコンディションがよいとき、つまりニュートラルな状態の光沢です。

ここに再び戻してくるのが本当の石材研磨のテクニックであり、そうやってメンテナンスしてゆけば、必ず大理石は長持ちするんです。

光れば光るほどスゴい。そう思われる方もいらっしゃるかと思いますが、そこだけを追求した石は、事実、短命です。何千万年も超えてきた化石なのに、たった30年くらいでボロボロのカルシウムの塊に変わってしまうのです。むごいこと。

「石材研磨でベストコンディションに戻す。ベストコンディションとは、工場出荷時の状態」というのは、「きほんのき」。石材研磨を相当数請けている業者でも、その基本を分かっている人は日本ではほぼゼロです。(日本ではその理論を実践的に学ぶ教育機関が存在しないからです)

日本の大理石メンテナンスは、光沢信仰がまだまだ根強い。でも、それはもはや旧い考えだし、サスティナブルではない。

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この写真の見どころは、居室のドアの映り込みや照明が「まっすぐ、色までくっきり見えている」ところ。上の研磨前の写真と比べてみてください☆

光沢追求のためにヘンな加工しない。してたら、こうは撮れません。

「すこやかで素直なニュートラル状態に戻す」大理石研磨って、透かして見ると全然違うのです。その証明をしたくて、キワドいアングルで撮ってみました。ヨガのような姿勢でね!

2017年10月13日

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