中古物件、ご契約後ご入居前の全体ハウスクリーニングのご依頼が多くなってます。
ここ5年ほどは、中古マンションおよび中古戸建の売買を成功させるためには「ハウスクリーニング」が必須、と言われています。
しかし、このハウスクリーニングは、売主さんのためのハウスクリーニング。内覧の際に印象を良くして、きれいに使っていることをアピール。早く・高くの好条件で売却するための「戦略」なのです。
ここ1年ほど。東京オリンピックの雰囲気からなんでしょうか、中古物件の動きが早いように思います。今までは、空き室状態がしばらくあって、その状態で内覧が行われることが多かったように思うんですが、このところ、在宅の状態で内覧、売主さんの退去に合わせて契約、そこからすぐにリフォームとハウスクリーニング、完了次第すぐに買主さんが入居、というスケジュールの方が増えている印象です。
確かに、売主さんと買主さんのスイッチがタイトで物件の稼働が止まらない。マンションの場合だと管理費などなど、合理的。しかし、弱点があるのです。
今ここで生活している家だと、空き室で内覧するよりも「きれい」に見えるのです。
上にも書いたとおり、売主さんが行うのは「戦略的」ハウスクリーニング。自分の顔が見える内覧になるので、ちゃんと掃除できるちゃんとした人なんだなぁ、この人からなら買いたいな、と思われたい。売るためだったら何だってする。とはいえ、もう売っちゃうマンションに、なるべくお金を使いたくはないのです。したがって、通り一遍、安いハウスクリーニング業者を選択するのがデフォルトだと思います。
なので、売主さんが退去後、契約(引き渡し)する段階で初めてガラーンと何もない空き室になったマンションをご覧になって、「思ったより、汚れている...イケると思ったけど、こりゃイヤかも...」とズーンと思われる買主さんが増えているのかなぁと感じています。
そう感じるのはなぜかと申し上げますと。ウォッシュテックにマンション全体ハウスクリーニングは、ご契約から2か月くらい前に初めてお問い合わせくださる方がほとんどなんですが、その段階ではだいたい「自分が見たところ、きれいでした」と仰るんです。しかし、その「だいたい」の方ほとんどが、作業開始日寸前になってから「空室の状態で見たら、けっこう汚れてました」と凹み気味にご報告くださるのです。
たとえば、このユニット浴室。もちろん、ハウスクリーニング済み。
水栓の下、カウンターの上。この箇所は、ふだんのお掃除でも手を入れにくい位置です。それゆえ、汚れが強靭になりやすい。通常一般的なハウスクリーニングならば、この濃色で微妙な凹凸とマットな質感をもつ浴室パネルを、清潔でニュートラルな状況に回復することは不可能です。(断言!)
ハウスクリーニングで追えない汚れが残っていたって、この位置はふつうシャンプーボトルやバスグッズがあるわけで、内覧時には全く見えないのです。見えないことは、無いことと認識するのが人の目というもの。
引き渡し後に見渡して、あれっ?すごい汚れてる!一点凝視。もうちょっと広く見渡すと...あれっ?ここもある、ここも...全体にかなり薄汚れている。契約直後、突然、空き室でチェックする「目」に切り替わったときのショックは、けっこうなものかと思います。
回復型ハウスクリーニング(レストレーション)後の、同じ箇所。
「ウォッシュテックさんに最初から決めて、早めにお願いしておいて良かったです。」と、お客様。
今回は浴室を例に出しましたが、床も、そのほかの水まわり(トイレ・洗面台・キッチン)も、同様の「内覧時には全く見えずにキレイだと思ってた」系の汚れは、たくさんあります。これを拾って対策するのが、ウォッシュテックが行う「ご契約後、ご入居前」の中古マンション全体ハウスクリーニングです。
繰り返し申し上げますが、ウォッシュテックでは、中古マンションをご契約された買主さまご自身がご入居前にされるにあたり、今後のご生活ふさわしく整える目的のハウスクリーニングをさせて頂いています。
売主さん負担で行う、あるいは不動産仲介業者さんがサービスで行うハウスクリーニングとは目的および内容が異なりますので、宜しくお願い申し上げます。