賃貸マンションのステンレスシンクをクリーニング。
回復前。
回復後。
上の写真の中で、見どころをピックアップしてみます。
●水栓(蛇口)の付け根の水垢。
長期間に亘り水道水に含まれるミネラルがその場で乾き、積もって、白く石のように固着しています。ブラシ、カビキラー、重曹、セスキ、全て効かない状況。
ステンレスの光沢感、カサッカサのシワッシワに曇っていたのが、つるり滑らかに戻りました。なお、蛇口のひねる部分も外して洗ってます。
形状が入り組んだ狭いところ、側面の立ち上がり部分の濁り汚れもスッキリ。水栓まわりのキラッ!ツルッ!とした質感が戻らないことには、「古い」「不潔」といった印象を払拭することはできません。
●シンク内部と天板の擦れキズ、曇り汚れ
こちらも、カサカサと細かな傷で曇っています。傷が多いため、照明の映り込みが乱反射して白く見えますが、けっして明るいイメージではありません。また、白くマットな水垢が薄く覆っているため、ステンレス本来の美しさが失われています。
ステンレス本来の、照明をまっすぐ跳ね返す光沢に回復。表面に汚れや傷が見えなくなると、「ステンレスって、やっぱ清潔でキレイだな~」と気持ちいい。衛生的なイメージが強い材質であるからこそ、汚れや傷で質感が損なわれると、不潔感が際立ってしまう...それがステンレスの性格かなぁと思います。
賃貸のキッチンのステンレスは、分譲のそれとは種類が異なります。ゴールドで言うところの24金と18金のように、ステンレスのグレードがちょっと下。他の金属の含有量が多く、やわらかいです。やわらかいから、凹ませたり、加工しやすい。薄く引き伸ばせるから、安価にできます。
そんなこともあって、賃貸のステンレスの方が、錆びやすい。ステン(錆び)レス(無し)といえども、何年も付着していた油汚れで腐食して突き抜けてしまうこともあります。
混ぜ物が多いステンレスは、傷つきやすい・汚れて見えやすい性質があります。しかし逆手に取れば「正しく磨けば、回復しやすい」とも言えます。純度が高いステンレスには無い「良さ」かもしれません。
賃貸物件において「契約を決める」かどうかの分かれ目は、水まわりが美しく清潔かどうか、だと思います。
好みの「エリア・間取り・家賃」の候補がいくつかあったとして、勝ち抜ける1件は、必ず「水まわりが美しく清潔な」物件です。
築年数があんまり経ってない、あるいはリフォーム・リノベーション直後なら、物件として強いと思います。でも、多くの物件は、ローンや税金が重くのしかかる正念場にあり、数十万から数百万の投資となる水まわりの改修を頻繁に行うわけにもいかないと思います。
ほとんどのオーナーさんは、どこからか紹介された相場通りのハウスクリーニング業者に任せ、「古臭い」「不潔な」「きちんと管理されていない」イメージを払拭しないまま、次の入居者を待つことになるかと思います。
※ハウスクリーニング業者の99.9%は、水まわりの汚れを取り除き、質感を本来のものに戻し、「イメージを回復できるレベル」まで持ってくることはできません。安く早くを求めるのならば、仕方ないことです。※
一方。ウォッシュテックと直接お取引くださっているオーナーさん達は、全く考え方が違っています。
世間のハウスクリーニングの相場の額の数倍以上かかっても、リフォームの費用から比べれば1/10以下。たかだか1か月の家賃で回収できる額。ならば、すぐに決まる物件に整える方が、高利回り。いくら安くても、やったかやってないか分からないようなハウスクリーニングには、お金を使う価値は無い。リフォームは、耐用年数が来たときと損傷があったときだけにできるから、運用が楽。
と、キッパリ皆さん仰います。事実、お納めしたら、すぐ決まってしまう。このご時世に!常勝オーナーさんぞろいなのであります。
※ご自身で調べまくって、他のハウスクリーニング業者で頼んでボラれたり汚れが変わってないという痛い経験もあって、そこからウォッシュテックに辿り着かれている方がほとんどなので、そもそもものすごく研究熱心かつ実践的な方々なんだと思います。※
「掃除なんかでは、どうにもならないでしょ。通り一遍やるしかないでしょ」、という受け身で弱気なところが全くありません。回復型ハウスクリーニングは「資産として強くなるための、攻めの一手」。そのようにお使いいただいている状況です。
大家さん、オーナーさん、人口的に増加傾向だと思います。水まわりとハウスクリーニングの考え方、ご参考まで。