横浜市緑区にて玄関の大理石タイルを石材研磨。
国内最大手のハウスクリーニング業者に大理石のメンテナンスを依頼され続けてきました。
新築より10年。でも、なんか変。黒い。ツルッとしていない。この大理石の状況はオカシイ。とのことで、ご自身であらためて検索され、ウォッシュテックへ。
実際に大理石の状態を拝見しますと、確かに黒い!黒いというかドス黒い!白く輝くような大理石の気品、どこいったー。
石材用ワックスは、2016年・世界照準では旧式のテクニックです。大理石に付着した汚れを的確に取り除くことができないまま、化学薬品である樹脂ワックスを染み込ませ隠蔽、その樹脂ワックスの光沢を「大理石の光沢が蘇りました!」と言うのですから、どうしても論理的にムリが出てきます。
今回の大理石は、考え方のムリが黒ずみとして現実化した例だと思います。
汚れが取れていないままワックスを塗布、そのワックスが紫外線・靴底の汚れ・排気ガスなどで劣化して黒ずみ、さらにワックスを上塗り。どんどん健全ではない方向にしてしまったんだなぁ、せっかく何千年何万年も変わらず埋まっていた「石」なのに。
ウォッシュテックが採用している方法は、化学薬品を使わない石材メンテナンス。汚れと歩行傷を一掃できるパワフルな研磨。
石をおかしくするのなら、水だけで研ぐ。表面が汚れているのなら、薄く削り取る。矛盾があるよくない方法を推進するのは体に悪い。だったら、難しい技術であっても身に着けよう。その単純明快な考えで、やってます。
大理石を健全に維持できる唯一の方法。その技術が今があるんだから、使わないともったいないなーと思ってます。
大理石タイル、研磨後。ツルリッ。
それほどガッツリなワックスではなかったので、本来の白さを無事回復することができました。手触りも、サラッサラでなめらかです。
実は、「また黒ずんできたんだけど、またワックス塗ってください」と相談するも、石の状況の悪さから「もうウチ、できません」と断るハウスクリーニング業者も多いのです。手に負えない状況まで引っ張って引っ張って、ドロン。これも、旧式の大理石メンテナンスのムリというか行き詰まりのパターンだと思います。きゅうに梯子を外されて困って泣くのは、実際その家に住んでいる人。ほんとにね、罪深いことです。
「大理石 クリーニング」で検索してみると、いろんな業者がいろんなことを語ってます。どの業者を信じて頼まれてゆくのかはその方ご自身のお考えによるものなのでしょうけども、どうか10年後に後悔したり悩んだりするようなテクニックに行き当たられることがありませんようにと思います。