ウォッシュテックの業務を月ごとにご紹介
夏のカーペットクリーニング
ウォッシュテックのカーペットクリーニングは、他のいつでも無いレベルまで水分を回収してお納めしているので、1年通していつでも在宅での現場をお引き受けできます。
そのなかで、私がおすすめしているカーペットクリーニングに適したシーズンは、気候が安定していて乾燥している春の終わりごろ(花粉・黄砂が一区切りしたあたり)か、秋の始めごろ(夏に一世風靡したダニが一斉に死骸になるあたり)。
でも、実際のご依頼のハイシーズンは、真夏です。
1)高温多湿の夏、汚れたカーペットが特に気持ち悪い。肌触りが我慢できないレベルに達する。
2)お盆休みに人が来る。お部屋の模様替えをエイヤっとやる予定だ。
との理由を挙げてくださることが多いです。今回の横浜市港北区のマンションのお客様も、そのような。
写真右上、ドアからベッドまでの黒いラインがくっきりしています。住宅地といえども都市部、排気ガスやハウスダストの流れがこうなっていて、数年かけてこうなる、というのはよくある現象です。「微細な粉塵」が油分を帯びて繊維をくるんでいるようなイメージかと思います。
けっして「油足」だけが汚れの原因ではないです。首都圏の場合。
カーペットの素材は不明とのことでしたが、ウォッシュテックで調査しますと、ウール混でした。
ウール対応の洗剤で、繊維1本1本にくるまれた汚れをゆるませて浮かせ、洗剤ごと吸い取ってゆきます。
多湿の時期は、カーペットの乾燥を促進するため、クリーニングの作業終盤からエアコンの除湿機能を使わせていただいています。
汚れていると、いくら除湿をかけても何だかベチョっと重たくて固いんですけれど、クリーニング後はフワッと繊維そのままの軽い触り心地になり、洗う前との差が分かりやすいように思います。
クリーニング終了後のお部屋に入ってこられたお子様の第一声。
「あっ、なんかこの部屋、空気がきれいな気がする!」
そうなんです。清潔な状態のカーペットは、空気清浄機のような働きをします。繊維が室内の不純物を吸着するので、お部屋の空気をすがすがしく爽やかに保つことができるのです。
いままで飽和状態まで吸着しちゃったカーペットが、きゅうにクリアになったので「あれっ!」と様子の違いに気付かれたのだと思います。
さらに!ウールは、羊の体を快適に保つスーパー繊維。これでこさえたカーペットは、室内環境を快適な温度と湿度に調整してくれます。いわば、天然エアコン床材なのです。
その事実、たった0.5秒で気付いて教えてくださるとは、なんとするどいお坊ちゃんでしょう。
カーペットはダニやカビの温床でアレルギーの原因だ。それは、カーペットを正しく洗う技術を知らない人が言うことです。せっかく備わっているカーペットのスペックを、汚れでくるんで隠蔽しては、もったいないことです。
汚れていないカーペットの気持ちよさと機能性、正しいカーペットクリーニングで回復してください。そして毎日「健やか」にトクしてください。
汚れが分厚くくるんで繊維が折れ曲がったらクリーニングでは直りませんし、繊維が擦り切れて短くなったり抜けて少なくなったら当然ながら快適スペックも減少します。なるべくお早めに、そして定期的に、が気持ちよさ長持ちなカーペットライフのキモです。
2016年7月19日
お風呂のカビの発生源を断つ エプロン内部
※2010年4月16日のブログを再編集した内容です。
横浜市青葉区のマンションにて、ユニット浴室のハウスクリーニング。
浴室の浴槽と床を隔てる立ち上がり部分を「エプロン」と呼びます。
この部分は、構造的には外せる仕組みなのですが、爪が引っかかって固かったり重かったり、外せたもののうまく戻らなかったり、けっこう大変なのです。チャレンジしたこと、あるある〜。でも、大きなエプロンカバーを狭い浴室で取り回すの、たいへん。もう、こりごり。と、よく伺う箇所です。
カウンターや浴槽、浴室床は「見える」のでマメに掃除するけど、エプロン内部は大掃除だけ。いや、そもそも開けられるって知らなかった。という方も多いかと思います。
開けてみると、こんな感じ。
床に茶色く、カビ、ぬめりなどの汚れがベッタリどっさり乗っています。温水が通るホースもカビで黒いです。浴槽の裏側は、お湯がある状態だととても温かいので、床に近い部分が特に汚れています。
ハウスクリーニング後の様子。浴槽の奥、設置部分の凹凸、ホースも清潔です。
お風呂場のお掃除、がんばっているのに、すぐカビ生える。お掃除が追い付かない。何で?やりがいがない。
そのようにお悩みの場合、この浴槽エプロンの内部が汚れていて、バスルーム全体の「カビ発生源」になっていることもあります。
見えるところはピッカピカでも、内側が汚れドッサリだと、そこを経由した水や循環した空気を介して、浴室内にカビがちらかる、という傾向があります。
ウォッシュテックの浴室ハウスクリーニングは、エプロン内部の洗浄も標準仕様、コミコミです。
オプションで別料金だったら、ちょっと腰が重いでしょう。「汚れの発生源」を断ち切るチャンスも失われてはもったいないですから。
ウォッシュテックでは、エプロン内部のカビ対策は、石鹸カスや水垢を全て当たり終わってから、最終段階で行います。汚れが残ったところに塩素系カビ取り剤を何リットルまいても、汚れに反応するわけでもなく、カビにもアプローチできず、ただユニットバスの樹脂にダメージを与えるのみ。いいこと一つもない!なので、カビ取り剤は、汚れを取って、くすみを磨いて、水気を大まか切って、その後に使うのが定石です。
で、塩素系カビ取り剤を浴槽の下にブラシを突っ込んで塗って、しばらく置いて効かせて、またブラシを突っ込んで洗い流します。これが標準の方法です。
なお、オプションで、細くて長いノズルを突っ込んで高圧の水流で勢いよく洗う方法もございます。高圧洗浄機のノズルは操作性が高く、効率が良いです。また、カビ取り剤の使用量を減らせますので、塩素系カビ取り剤が苦手な方や、樹脂に与える劣化リスクをご存知の方は、こちらを選ばれることが多いです。
梅雨から夏へ。カビが悩ましい季節。こんなところに隠れておったか!今までノータッチだったぜ。でも、自力では嫌だぜ。と思われた方は、ぜひどうぞ。
2016年7月15日
在来浴室 FRP製エプロンパネル
築28年の在来浴室をハウスクリーニング。
「リフォームか?クリーニングで、もう少し使える感じになるだろうか?」
初めてのお問い合わせは、そんな内容でした。
ご依頼主さまは、この物件を所有されているオーナーさん。現在、賃貸に出されて運用されています。ほどなく、借主さんが退去されるとのことでした。
もしリフォームしか打つ手が無ければ、今このタイミングで数百万かかってしまう。もし、ハウスクリーニングで、あと数年使えるようになるならば、新たな客付けもできる。その間に資金の確保や他の個所の修繕も併せて検討できるはずだ。
そうお考えになられて、あちこちのハウスクリーニング業者に当たられたそうです。しかし、現場の写真を見せると、どの業者も即断かフェイドアウトになってしまう。
都内ではついに業者が見つからず、横浜まで範囲を広げて探された結果、ウォッシュックにアクセスくださいました。
お問い合わせ時にお送りいただいたお写真はコチラ。
浴槽をまたぐ、床に対して垂直な立ち上がり部分。エプロンカバーとかエプロンパネルと呼ばれる箇所です。
この水垢の量。そしてシリカが多い水質エリア。みんな断るのも無理はないなぁと思いました。
オーナーさんご自身も詳細な材質を把握されておりませんでしたが、このエプロンパネルの素材はFRPです。昭和時代の在来浴室では、重厚かつ堅牢なFRP製も少なくありませんでした。
※現在では、エプロンパネル、もっと軽くて薄いのがデフォルトです。
30年近く使用されてきた浴室ですので、樹脂の経年劣化も見られます。新品同様、何事もなかったかのようにはならない旨、しかしながら強い水垢をほどくための材料代がものすごーく掛かることから、お安くできずスミマセンの旨をご快諾いただき、いざ、現場。
浴室クリーニング後のエプロンパネル。同じ感じになるよう撮影してみました。
社長・中島の手と腕が映り込むレベルに回復。
書きなぐったような傷が見えます。これは、入居者さんが研磨剤入りのスポンジタワシで擦って水垢を深追いされた結果、できた傷です。
それも無理はありません。市販および業務用の洗剤では、この水垢は「絶対に」落とせません。この水垢の成分が何か、何故できたか分からないならば、ピクリともほどくことはできません。「自力では絶対に落とせないアンタッチャブルな状況」と分からなければ、力いっぱいゴシゴシしたら、なんとか解決できると思いますもん。
こんなに汚してしまっては、退去時に貸主さんから多額の請求をされるかもしれない。そんな不安に焦る気持ちもあるかと思います。
しかし、力いっぱいゴシゴシの傷は、いかなクリーニング&研磨技術をもってしても深く鋭いため、これを復帰することは不可能です。このブログを読まれた方は、ゴシゴシチャレンジはされないでくださいね。
先に書いた通り、今回の浴室クリーニングの料金は、お安いものではありませんでした。ドキドキしながら、お引渡しとお支払いの局面に。
「他の業者だと「ほとんど変わりません」と言われて、莫大な額のリフォームしかないと思った。それが、この値段で引き受けてくれて、とりあえず再び客付けできるレベルになって、数年間延命できるんだから、ぜんぜん安いですよ!ほんと良かったです。」
と、お客様。ホッ...よかったです...。
いろんなポーズで何度も何度もケミカルを打ち、もんで流して拭いて目視で確認、を繰り返したので、社長・中島の体はヨレヨレになりました。けど、ホッ...よかったです...。
2016年7月14日
東京都港区 マンション 玄関タイルの石材研磨
東京都港区のマンションにて、大理石の玄関タイルを石材研磨。
築浅の中古マンションをご購入され、そのままご入居されたのですが、しばらくしてから大理石が黒ずみとパサつきが気になり、石材研磨をご依頼くださいました。
中古マンション売却における内覧対策としてのハウスクリーニングでは、売り主さんがよほど意識されない限り、大理石はノータッチだと思います。
買主さん側も「大理石の玄関って、こんなもんでしょう」とスルーされることが多いかと思います。
都心のマンションは品薄傾向で立地や管理体制が優先順位として際立っているので、「玄関の大理石が汚い」なんてことは些末。あんまり不利に働かないのかなーと推測します。
しかし、ふとしたきっかけから「大理石って、ツルッと磨くことができるのかい!」「何かを塗らなくても石本来の美しさを維持できるんかい!」と見つけていただいて、ご入居後あらためてご依頼くださる方、けっこういらっしゃるなぁ、と思います。
大理石の黒ずみ・汚れ・歩行傷は、明らかに前居住者の痕跡。わがテリトリーにいつまでもあると、違和感があって当然かもしれません。
玄関は、出がけと帰りのたびに見るところだし、訪ねてきた人が一番に見るところ。目につく。それはやっぱり、クリア&ニュートラルなタイルに回復された方が気持ちいいものかと思います。
2016年7月12日
石材用ワックスで黒ずんだ大理石を白く清潔に戻す 石材研磨
横浜市緑区にて玄関の大理石タイルを石材研磨。
国内最大手のハウスクリーニング業者に大理石のメンテナンスを依頼され続けてきました。
新築より10年。でも、なんか変。黒い。ツルッとしていない。この大理石の状況はオカシイ。とのことで、ご自身であらためて検索され、ウォッシュテックへ。
実際に大理石の状態を拝見しますと、確かに黒い!黒いというかドス黒い!白く輝くような大理石の気品、どこいったー。
石材用ワックスは、2016年・世界照準では旧式のテクニックです。大理石に付着した汚れを的確に取り除くことができないまま、化学薬品である樹脂ワックスを染み込ませ隠蔽、その樹脂ワックスの光沢を「大理石の光沢が蘇りました!」と言うのですから、どうしても論理的にムリが出てきます。
今回の大理石は、考え方のムリが黒ずみとして現実化した例だと思います。
汚れが取れていないままワックスを塗布、そのワックスが紫外線・靴底の汚れ・排気ガスなどで劣化して黒ずみ、さらにワックスを上塗り。どんどん健全ではない方向にしてしまったんだなぁ、せっかく何千年何万年も変わらず埋まっていた「石」なのに。
ウォッシュテックが採用している方法は、化学薬品を使わない石材メンテナンス。汚れと歩行傷を一掃できるパワフルな研磨。
石をおかしくするのなら、水だけで研ぐ。表面が汚れているのなら、薄く削り取る。矛盾があるよくない方法を推進するのは体に悪い。だったら、難しい技術であっても身に着けよう。その単純明快な考えで、やってます。
大理石を健全に維持できる唯一の方法。その技術が今があるんだから、使わないともったいないなーと思ってます。
大理石タイル、研磨後。ツルリッ。
それほどガッツリなワックスではなかったので、本来の白さを無事回復することができました。手触りも、サラッサラでなめらかです。
実は、「また黒ずんできたんだけど、またワックス塗ってください」と相談するも、石の状況の悪さから「もうウチ、できません」と断るハウスクリーニング業者も多いのです。手に負えない状況まで引っ張って引っ張って、ドロン。これも、旧式の大理石メンテナンスのムリというか行き詰まりのパターンだと思います。きゅうに梯子を外されて困って泣くのは、実際その家に住んでいる人。ほんとにね、罪深いことです。
「大理石 クリーニング」で検索してみると、いろんな業者がいろんなことを語ってます。どの業者を信じて頼まれてゆくのかはその方ご自身のお考えによるものなのでしょうけども、どうか10年後に後悔したり悩んだりするようなテクニックに行き当たられることがありませんようにと思います。
2016年7月 6日
在来浴室のFRP製エプロンパネル 水垢を取り除く
東京都世田谷区の戸建にて、在来浴室のクリーニング。
いろいろなハウスクリーニング業者にお問い合わせをかけるも、状況の画像を送ると断られ...を繰り返した末にウォッシュテックにご依頼くださることに。
浴室鏡。ぼんやり、白いです。
ズームで撮影してみます。
水道水のしずくがその場で乾いて、残ったミネラルが積み重なって白い縞模様に。指で触るとサラサラしてわずかに凹凸が感じ取れます。きわめて厳しい水垢です。
回復後の浴室鏡。
壁面、浴室扉もスカッとした後の写真なのでフーンって感じかと思いますが、もちろん扉や壁にも白くツブツブ濁った水垢がビッチリだったのです。
同じくズームで。
見どころは、写真左に接している収納棚とのキワと、写真下・手前カウンターとのキワの部分の鏡です。
ダイヤモンドパッドをつけたオービタルサンダーで削り取る旧式の「鏡のうろこ取り」では、これほど強い水垢の場合、水垢の上をスリップして思うような仕上がりになりません。特に、残留した水道水が多いことで水垢が厳しくなりやすいスミッコは、その傾向が強いです。
均一にクリアに回復するためには、専門的な洗剤を駆使して綿密な下準備をする必要があります。できなければ、到達は不可能です。
なお、ダイヤモンドパッドで鏡を研磨しますと、研磨のキメが粗いので、肉眼では見ることができませんが凹凸でザラザラ傷が作られることになり、うろこ取りをしてもそれほど間をおかず水垢が再付着することになるので、ウォッシュテックではこの方法は13年前に完全撤廃しております。
2016年7月 5日