東京都目黒区にあるマンションの玄関の大理石タイル。柑橘系(レモン)果汁の腐食シミを、1枚のみのスポットで回復して参りました。
レモンやオレンジなど、柑橘系のフルーツジュースは酸性です。大理石はカルシウムの塊なので、触れるとすぐにシュワシュワっと溶けてしまいます。
大理石タイルの玄関に、果物の皮と果汁を含んだゴミ袋を数時間置かれていて、ゴミを出した後に見てみたら、ビニール袋から汁が漏れていて、くっついていた箇所がポッカリはっきり光沢が無い状況に。
慌てて検索され、石材研磨の施工写真が豊富ということでウォッシュテックにご依頼くださいました。
築2年とのこと、全体の光沢はさほど失われていない状況です。照明も歪まずくもらず映り込んでいますし!
果汁の染みがタイル1枚内にちょうど納まっていることから、1枚のみスポット的にさせて頂きました。
※もちろん、全体に石材研磨されるよりも安価なのです!
光沢が全くなくパサパサに腐食した箇所の光度を計ります。
数値は「7」。コピー用紙くらいの質感です。
玄関タイル全体の光度の数値は、「75〜80」。なるほど。作業開始です。
注意深く養生で区切り、ダイヤモンドの塊を取り付けたハンドポリッシャーを使って、石材研磨を4ステップ。
レモン汁の染みがあった箇所を再度光度計でチェック。
スポット研磨の後の光度は「79」。いいあんばいの数値です。目視でも触ってみても、周囲との境界は感じません。
ダイヤモンドの塊で石材研磨をすると、大理石は90程度の光度まで回復することができます。
しかし、いかにも「ここを石材研磨で復元しましたで〜」とアピールしてはダサいじゃありませんか。
これ、築2年な感じに揃えるのが、けっこう難しい。
お客様が「よかったーどうしようかと思ったんですよ、ぜんぜん分からなくなりました」と言ってくださり、私もホッ。
生ゴミから汁もれしていて、大理石が染みになっちゃって困られている方のご参考となれば幸いです。