横浜市青葉区の戸建にて、外構および外階段のクリーニング。
外構の現場は、小雨決行。(コーティングまでご依頼の場合は、硬化を促す必要があるため、雨天順延)
雨が多い梅雨〜台風〜秋の長雨シーズンは段取りがスムーズではなく、晴れたら晴れたであっという間に洗剤が干上がって効きません。一方、冬季となる11月中旬以降3月中旬ごろまでは、外構は芯から冷え切るため、塗付した洗剤の効きが良くありません。
したがいまして、外回りのハウスクリーニングは、5月や10月のあたり、日和の良い時期がおすすめです。同じ作業同じ材料を使うでも仕上がりが断然よく、ゆえに費用対効果が高くてお得になると考えてます。
今秋初頭は雨が多くて。今回は、ちょっとポツッときてるけど、日中は降らないとの予報。クリーニング決行です。
横浜は坂の町。ウォッシュテックがある横浜市青葉区も、坂に面した住宅が多いエリアです。
坂の下に位置する外階段。西側、植栽の裏。日当たりが良くないため、苔やカビが多く見られます。苔やカビなど、やわらかい汚れの下には、デッキブラシで擦ってもビクともしない黒ずみ。
大きな機械でザーッと洗うとイメージされている方も多いかと思うのですが、這いつくばって手作業で洗うのがウォッシュテックの常です。
店舗やホールのように大きな面積でなく入り組んで狭いことも理由ですが、汚れを的確に判断、対策してゆくには、「ひざまづいて目視」が、むしろ最も効率的であるためです。
この階段には、近い位置に天然石がデザイン貼りされており、立ち上がり部分は白い塗装。しかも塗装は、経年劣化により手で触れただけで白い粉が付いてくる状況。
黒ずみと白くモヤモヤした水垢にアプローチする洗剤が石材に触れると、一瞬で変質する可能性があります。水や洗剤が劣化した塗装にかかると、粉状の白い顔料がダラーッと垂れてくる可能性があります。
したがって、ホースから絶えず水を流して「ぜったいにアッチに洗剤や水がいかない結界」をキープしながら進めます。それもあって、ちょっとずつ小分けに区切っての作業。
まずは土砂汚れを洗い流し、苔やカビを取って、黒ずみ、水垢…と何べんも段階を追っていきます。早回しで見ると、畑の土をかきまぜて、畝を作って、タネまいて…のような動きなんじゃないでしょうか。
業者に外構クリーニングしてもらったあと、落ちてない箇所や取りきれていない汚れがあったり、他のところに色褪せがあったりで「?」という方も多いと伺います。その理由は、大きな面積でいっぺんに作業を進め、その作業はワンステップもしくはツーステップ、他の素材との関係性やリスクを予測できていなかったりする、ということかと思います。であれば当然、もんのすごく作業が早く、したがって安価なわけです。安くて早いのは、いいことです。しかし、その仕上がりに「?」と感じられるならば、選定した業者にミスマッチが生じているんだと思います。
業者を選ばれるのは誰でもなくお客様ご自身ですから、業者のキャラを見極めることは、きわめて重要だと思います。
それ以前に、自らがどのようなキャラか具体的に語っていない業者は、お客様の不安に寄り添う気持ちがないということで、技術面でもノーアイデア傾向ですから、初期段階で選択肢から外すこと。いかなビックネームであろうとも、勇気をもって。ミスマッチ・リスクを避けるキモだと思います。
かくして、クリーニング後の外階段。
すっきり。すこし温かみのあるグレー色のタイルに戻りました。何も付いていないタイルって、家のたたずまいがパッと健やかになって、ほんとうに気持ちいいものです。
なお、画面左下のタオルは「階段の下にある汚れを階段に上げちゃダメ。往来したら、いちいちコレで足の裏を拭きな」用です。
終始じっとり曇っていたので、完全に乾燥した写真が撮れず。ごめんなさい。