ウォッシュテックの業務を月ごとにご紹介

果汁で白く焼けた大理石(シャローアッシュネロ)を研磨で復帰

東京都世田谷区にあるマンションの玄関タイル。

生ゴミの袋を捨てようとしばらくスタンバイしていたら、ビニールが破けていて、中にあったフルーツの汁が漏れて、大理石が白く、光沢がなくなってしまいました。

と、お問い合わせを頂きました。

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大理石は、カルシウムの固まりですから、酸に触れるとシュワシュワ…と表面が溶けてしまいます。つるつると平滑な状態から、ギザギザ凸凹に。すると、黒色の大理石であっても光の反射の具合から、このように白く見えます。もちろんギザギザになっていますから、手触りはサラサラとマットな感じ。

今回は「果物の汁」ですが、人が嘔吐した跡猫の胃酸(吐しゃ物)も同様の状況になります。

跡の形状がクッキリなのは、気温が高めの玄関で、ビニールにより密閉状態にあったためかと思われます。

大理石の研磨、作業後。

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どこに白い染みがあったか、すっかり分からなくなりました。

もちろん、触り心地はツルツルと滑らかで均一です。

ウォッシュテックの大理石研磨は、玄関など小さな面積である場合は、ハンドポリッシャーを使います。ダイヤモンドの塊(あ、もちろん人造ダイヤです!)をハンドポリッシャーに取り付け、大理石に垂直にのしかかるようにして、5ステップの工程を正確に施してゆきます。

表面だけを薄く浅く磨く方法では、新しい面を繰り出すことは不可能ですから、このような深めの腐食をなかったかのように戻すことはできません。

加えて、マニキュアのようにペタッと石材を隠蔽する有機溶剤を含むコーティング剤はもちろん、毒性の高い物質、酸もアルカリも、一切使いません。

きわめて安全な方法を正しく行使する。ゆえにデリケートな大理石も素材そのままの美しさを保つことができる。ギラギラぬらぬらペットリとワックスを塗ったような光ではなく、ビシーッと光を真っ直ぐに跳ね返す、力強い光沢を再現できるのです。

酸で、こんなことになるのか!そして、こんな解決方法があるのか!

だいたいの方は「困った!エマージェンシー!」となってから検索を掛けられてウォッシュテックに辿り着かれるかと思います。

大理石タイルが標準的に玄関に嵌っているマンションは、首都圏では少なくありません。

酸でこうなる、でも、方策はあるから大丈夫。(でも出来る業者は希少なんだな)って、もうちょっとメジャーな知識になったなら、超ショック〜〜ってアタフタがなくなるのになぁと思うのです。

この記事が、今まさに大理石の酸焼けでお困りの方はもちろん、他の箇所のハウスクリーニングをお調べの方にも広く届きますように。

2015年7月30日

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