東京都品川区のマンション。玄関、大理石のタイルをクリーニング&研磨。
今回は、深い緑に淡いエメラルドグリーンから白色のマーブル模様が特徴的な「蛇紋」という種類の大理石です。
居室の廊下側から玄関ドアに向かって撮影。表面が濁ってボンヤリ。濃い色の大理石って、ツルッとしないと、暗い印象になりがちです。
玄関ドア側に立ち、天井のダウンライトと靴箱下の照明を点けて撮影。靴箱の下のタイルは、比較的ライトの明かりがクッキリ。日常的に土足歩行している部分が特に曇っています。大理石の曇りの原因、細かな傷と汚れは「歩く」ところに集中しているんですね。
ここで、「蛇紋(じゃもん・蛇紋岩)」という種類の大理石について、少し解説。
天然石のメンテナンスを請ける業者の中では、蛇紋は特別扱いです。メンテナンス方法を誤って変質してしまうトラブルが非常に多く、難易度の高い大理石とされて、基本的には請けるなといわれているんです。
ですから、通常一般的な業者であれば「蛇紋?いったん話を保留にさせてください」→何か薬品を染み込ませて加工してから研磨する?自分には出来ない、誰か出来る人、探さなきゃ...→大幅に割増料金をつけて提案する。先方が断ってきたら逃げるが勝ち、むしろ助かる。という流れになるのが通例です。
蛇紋岩の大理石タイルでお困りの方。現場調査後、ムニャムニャムニャ...とウヤムヤになるよね。と、思われたことがある方もいらっしゃるでしょう。業者側は、そういうことになってます。
なお、大理石の色・柄・種類をカウンセリングせず「できます!」と答えてしまう業者は、大理石の現場に全く知識や経験がなく、どうなっても責任を持たない、という事実を露呈しちゃっています。初回の問い合わせ段階で判断できますから、早目に切ってください。
このように「メンテナンスできる業者が非常に希少で、取扱いが難しい石」であることを、ご存知の方は、どのくらいいらっしゃるのでしょう。
新築マンションを購入する際、たぶん、床や収納扉の色との兼ね合いしかお考えにならないでしょう。洋服のコーディネートのように選ばれるはず。
大理石は、化石です。生きていたもの(植物やらプランクトンやら)が堆積、その場の環境によって石に変化した。だから、色柄が違うということは、元の材料や環境が、全く「違う」ってことなんです。
化学式や分類上では同じかも。でも、色や柄が違えば、硬さや脆さも変わってくる。だから、種類によって扱いが違ってくるんです。
色見本だけで「うーん、インテリアをこの色で統一したいから、これ!」みたいに選ぶのは、ちょっと怖いことだと思います。
いや、そのまえに、なぜ色見本に載っているのか。インテリアコーディネーターや建築デザイナーなど「選択肢を提示する権限がある」位置にいながら、大理石の性質とメンテナンスの基礎を知らないのか...へー...って、私なんか、シラーっとしてしまいます。
ウォッシュテックは、この「蛇紋」を、特別な割増料金無しで、樹脂やシリコンを浸透させて大理石本来の性質を変えてしまうこともなく、天然そのまま無垢の状態で、研磨をお承りいたします。
探してみてください。おそらく、国内ではウォッシュテックにしかできません。もしそのビッグマウスに信用がおけないのなら、実際に業者に当たってみてください。「やっぱり本当だったーその労力が無駄だったー」ってなるはずです。
かくして、磨かれた蛇紋。つるーっと滑らか。高級感漂う、深緑のマーブル。もちろん、清潔感も取り戻すことが出来ました。
同じく、玄関ドア側に立ち、照明を点けて。ダウンライトが、くっきり。
↑上の大理石タイル研磨前の写真と比べてみてください。
今回のお客様は、数年前、中古で現マンションをご購入されたそうです。
「入居当初から、あんまり好みの大理石ではなくて。しかも、曇ってて。薄汚れてて暗く見える。気に入らなくて張り替えようと思ったんだけど、費用が莫大でビックリしちゃって。でも、こんなにキレイになるんなら、ぜんぜん、これでヨカッタ!気に入ったわ!」と、お客様。
玄関の大理石を張り替える費用は、仰る通り、今回させて頂いたウォッシュテックのメンテナンス費用の20〜30倍。どんだけ磨けるネンってくらい、高いものです。
大理石は、色や柄っていうよりも、「いつまでも清潔でつややか」であることが重要なんだな、そこが解決できれば満足度はかなり高いんだな、と思わせて頂きました。
ただいま、期間限定で、中古マンションや中古戸建のご入居前の空室全体クリーニングに併せて「大理石研磨」をご依頼くださる方。この機会に、ぜひ。