そろそろ、お盆。お休みモードで、久々、マンガのお話。
東條さち子・著/ぶんか社・刊 定価1000円(税別)
「主婦でも大家さん 頭金100万円でアパートまるごと買う方法」から、その後のお話。
前作では、「いかに物件を入手するか」「入手前後の業者やお金のアレコレ」に重点が置かれていましたが、今作では、いよいよ「大家さんとして持っている物件を管理し、不動産経営をする日々」が描かれています。
著者である東條さち子さんは、ますますパワフル!
庶民だけど娘をインターナショナルスクール(インター)に入れてみたらどうなるだろう…主婦だけど世界一周の旅をしてみたらどうなるだろう…
そして、土地も資産も持っていないが、不動産(アパート)経営で家賃収入を得てみるのは、どうだろう…
モヤモヤーっと夢想するものの、実際にしてみる勇気はない。そのような、私には出来ないゼという勇ましい大ネタを次々と実現、マンガにされています。ゴッツイです。
↓ コミックス冒頭。
そう、この漫画は、不労所得生活に向けての死闘についての実録。まさに死闘という名にふさわしいエピソード満載。
自分は平穏に自分のペースで不動産経営ができるだろうと思った、でも、これが現実ですわ!という塩辛くて酸っぱいお話が続きます。
そんな人(借主・業者)、いるわけない。よほど悪いもんを掴んだんでしょう。と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
いえ!私も多くの住宅を拝見して参りましたが、あるある!いるいる!です。ウンウンと頷けることも多く、知っておいて損はないことばかりだと思いました。
育児マンガ、妊娠出産マンガというジャンルがあるように、不動産・住宅・業者マンガというジャンルもあっていいじゃないかしら。「人生において、そう何度もない出来事」を先に体験している人の言葉は、とても重いです。面白くて勉強になる。
べつだん東條さんが特殊な例なのではなくて、世の中にはあんがいたくさん「大家さん」、いらっしゃいますよね。
「いい人がウチを借りてくれたら、それで毎月ローン分くらいのお金を払ってくれたら…」と、空けることになった自宅を賃貸に出そうと考えられている方や、親族から受け継いだ不動産物件を兼業で経営せねばならなくなった方。規模の大小を問わなければ、けっこうな数、おられるはず。
「大家さん」に今後なる。あるいは、なった。そんな方々の心積もりに最適の一冊です。