ウォッシュテックのカーペットクリーニングにおいては、カーペットの繊維を強力に吸引するため、それ専用の掃除機を使用しています。
赤くてスティックタイプで軽量なので、かわいい印象。しかしこの掃除機、とてつもなくパワフルなのです。今回は、その吸引力に迫ってみます。
カーペット用バキューム(掃除機)「オーレック」。吸引されたゴミや埃は、灰色のバッグに収納されます。灰色のキルティングっぽいカバーに内蔵された集塵バッグは、一般的な掃除機と同じく、フィルター付き紙パック。ただしサイズは超特大!業務用ですから。
実験!この集塵バッグを取り外し、代わりにティッシュをはさんだガラス窓を取り付け。
電源ON!カーペットにじっくりと当てる!灰色のハウスダストやダニ、カビ、排気ガス...あらゆる汚れが、どんな感じで取れてくるか「見える化」してみましょう。
ゆっくりしっかり掃除機をカーペットの繊維一本一本からめる気持ちで当ててゆきます。すると見る見るティッシュが灰色に、どんより黒く積もって...!
あっという間に、「こんなに重みが出るほど汚れが乗っかったら、ティッシュが破けてしまうじゃないの」と、ガラス窓から外すことに。
どのくらいの面積から、この量の汚れが取れたと思われますか?答えは3帖。6帖間の半分でティッシュが破ける?くらいの汚れが回収されるというわけです。驚きです。
ダイソンの衰えない吸引力がスゴイ、いやいや日本の家電のモーターの強さも捨てがたい、とは言うものの、やはりオーレックはまごうことなき「業務用」「カーペット用」。ズバ抜けてパワフルな仕事をするのね。
実はカーペットの汚れの70%以上は、「乾いた汚れ」。パラパラっと乾いた粉状の汚れなのです。イメージしてください。ダニ。カビ。花粉。黄砂。PM2.5。ハウスダスト。繊維に絡まった食べかす。玄関やベランダから入り込んだ泥や砂。カーペットに付着している汚れといえば、だいたいパラパラっとしてますでしょう。
そういったことから、カーペットクリーニングの作業は、まずこの吸引に始まります。ここでしっかりと役目を果たしておけば、残るは、ネットリ汚れや染み込み汚れのみ。最小の洗剤量と労働量で、最大の洗浄効果を得られるようになるのです。
ハイスペックの掃除機を使い、繊維にじっくりブラッシングする感覚で当て、「乾いた汚れ」を取らなければ、本来、次の工程である「水や洗剤で濡らして洗う」に進むことはできません。
しかしながら、低スペックの掃除機しか持たず、カーペットクリーニングを請ける業者も少なくありません。
ササーっと手早く掃除機を掛けて、乾いた汚れを十分取りきれていないまま、ベッチャベチャに洗剤液を掛けちゃう。
それでは、こんなふうになるだけなんです。こんなんなってしまっては、取りようがない。
従って、カーペットクリーニングをしても、汚れがそのまま残ることになります。
灰皿をひっくり返して、タバコの吸い殻と灰がカーペットにドサッ。そんなとき、いの一番に洗剤を掛ける人がおりましょうか。まず、手で吸い殻をつまんで捨てて、その次に掃除機で吸い取りますよね。
仕事として請けているカーペットクリーニングで何故それができないのか。しかし残念ながら日本のカーペットクリーニングって、それが普通なのです。だからカーペットの床は不衛生なんて烙印を押されてしまう。もったいない話です。
安くて早いカーペットクリーニングなら、そういう感覚でも全くOKですか?私だったら、ぜったいイヤです。気持ち悪い。
カーペットクリーニングは、実のところ人件費や洗剤費よりも、圧倒的に「マシン費」が大きいです。一般家庭では入手できない額のマシンを、運転手ごとチャーターするという感覚で捉えられると分かりやすいかと思います。
ハイスペックのマシンを保有しているか。そして、そのマシンを正しくオペレーションできるか。その2点が仕上がりに直結します。
低機能のマシンを使用しておきながら高機能かのように謳っていたら、アウト!
もしハイスペックのマシンを保有していても、正しい動作で作業し、正しいメンテナンスをしていなければ、その機能を十二分に活かすことはできないので、アウト!
そうして業者を選んでいけば、カーペットはいつも気持ち良く、長持ちするはずです。