ウォッシュテックの業務を月ごとにご紹介

店舗の大理石タイル 小傷・くすみを研磨で再生

横浜市西区の店舗にて、エレベーターホールからエントランスまでの床に敷かれた大理石タイルのクリーニングと研磨。

現場調査時の状況。オープンから現在に至るまで約9年、掃除機掛けと硬しぼりの糸モップで拭き掃除のみで管理されていました。横浜駅からの地下道直結のため石畳からビル共有廊下のタイルおよびカーペットを経てご入店されるので土砂による擦り傷は少ないですが、歩行量は多めです。光沢感は失われており、表面には何となくネバネバとした黒っぽい汚れが覆っています。

24時間営業であるため今に至るまで定期的なメンテナンスが出来ず、大理石タイルの研磨を請けられる業者とのコネクションも無く、とのことでご依頼頂くことになりました。

きわめて来店数が少なくなる時間帯にお伺いしたので、通常照明は消灯。蛍光灯のもとで撮影。作業終了時の写真とは色合いが違ってしまいました、すみません。

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作業中。ポリッシャーで研磨中の社長。写真に入るところにこっそり、今まで使っていたダイヤモンド製パッドを並べてみました。奥から順に粗い研磨パッドから細かな研磨パッドへ。

ていねい〜に回して、担当のパッドの機能が十二分に「出たっ」「均一っ」と感じるところまでじ〜っくり当てて、そしたら次の担当のパッドに引き継いで、またその繰り返し。

このいっけん単調な作業の繰り返しを1回でもガマンできずにすっ飛ばしたりテキトーにあしらってしまえば、だいぶん先に進んでから「あぁ…あんときのやってなさが、すんごい目立つ…また立ち戻って前の前の前ん工程からやり直しだ…」という事態に!そんときには、時間もなくなっている!どーする、どーする。「うん。ま、しょうがない。こんなモンっすよ」とヘラヘラ引き渡せる性格の社長ではありませんから、最初から「じ〜っくり」頑張るしかないのです。

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粘って粘って。短気は損気。そんな言葉がしっくりくる作業です。

なお、大理石にしっかりと研磨パッドを圧着させて最大限に機能を引きだすために、ポリッシャーには30キロのウェイト(おもり)が乗せてあります。ゆっくり前かがみのまま動かしていると腰にきて、見ている印象よりもずっとキツイのであります。

写っちゃってるので、ついでに。社長の背中、背筋がゴリラ並み。整体の先生が息を呑むほど背筋が強いのです。柔らかくて分厚いナイスな筋肉なんですって。あ、ただし、脇腹のムニュっは脂肪ですが(笑)。

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大理石のクリーニングと研磨、作業終了です。なめらかな光沢、上品なアイボリーと都会的な黒のデザイン貼りのタイルが、ステキに輝いています。黒い大理石に周囲のドアや照明が映り込むのは当然のこと、アイボリーの大理石にも、しっかりと映り込みが出来ておしゃれで明るい印象です。

白い大理石にも寄って撮ってみましょう。うん、照明の電球の形も分かるくらいに艶やかです。指で触れてみると、研磨以前はパサパサしているくせにどこかネトネトした奇妙な触り心地だったのですが、すべすべでニュートラル、清潔な感触になっています。土足歩行の大理石床ではありますが、すぐに違いが分かるかと思います。

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店舗デザインにおいて大理石は、「高級」「都会的」「ナチュラル」「温か」など好ましいイメージを、たった一つで表現できる稀有な建材です。もっとも目に付き、面積としても広い床に使うことは、正解だと思います。

でも、曇って汚れてしまえば、こんなにみじめな床はない。可哀相で貧しい印象に逆落とし。

適切なメンテナンスがなければ、大理石はすぐに死んでしまいます。じゃあ、大理石はやめにして別のタイルに張り替えるか?店舗でそれをやるならば、何日もクローズして、騒音と振動が激しく近隣の迷惑となる工事の手続きをして、もちろ工事の費用は莫大なもの。定期的なメンテナンス(研磨)に要する費用の10〜50倍くらいにもなるのです。もちろん工事期間中は売上げゼロ。テナント料は通常通り。

そう考えれば、大理石のメンテナンスって、なんと時間とお金の節約になることか!メンテナンスは専門的な技術が必要ですし、一から材料と機材を揃えるのは高額。自分で簡単にできることではありません。

料金をご案内させて頂く際、反射的に高いと言われることがあります。落ち着いて費用対効果やリスク管理としてソロバンを弾いて「お得じゃんか」とご判断された方のみご依頼に至るという状況です。

大理石のお手入れ方法とメンテナンスについて正しくご存じない方こそ「高い」と仰います。私は、そこんとこを変えてゆきたいです。「これが正しいメンテナンス。これをちゃんとやれば、ずいぶん安くてトクになる」って。ですからこのブログでは大理石の記事をネバーギブアップ精神で上げることにしています。

どなたも思い入れあって大理石を入れられたのでしょう。その方々が、今は良くても、後で泣かれては、いかんですから。

「お、すごい、きれいになった。スカートの中が見えそう」と、お客様。わは。

2014年1月30日
カーペットクリーニングで見る 粉塵・汚れ

横浜市中区のマンションにて、カーペットクリーニング

例年のとおりに、年末大掃除のご予約が年内にお承りかなわず年明け以降に持ち越し可能なお客様から順にさせて頂いております。今期は、その現場に加え、中古住宅をご購入後ご入居前の全体ハウスクリーニングも。これが増税直前ってことかぁ...いつもとは異なる進行に少し戸惑いつつ頑張ってます。

今回のカーペットクリーニングも、中古マンションご購入後の空室全体清掃のオプションとしてお承り致しました。築7年。売主さんからの情報によると、一度もカーペットクリーニングは入れられていないとのこと。

東京都内、横浜市内、川崎市内のカーペットを洗っていて毎度思うのは、「汚水が真っ黒だ...」ってことです。閑静な住宅街であろうと、緑ゆたかな郊外であろうと、首都圏。交通量も人口も、とてつもないです。

カーペットクリーニングした際、洗浄に用いる機械の中に回収された汚水を今まで多くアップして参りましたが、今回は、そのバケツに溜まった底の様子を初公開。

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ザラザラ〜、でろ〜ん。カーペットの汚れのイメージといえば、カビ・ハウスダスト・ダニ・皮脂・花粉、などでしょうか。しかし現実的に、汚水バケツの底にズーンと黒く沈殿している汚れは、NOXとかPM2.5とか、そういう「重みのある」化学物質であるように思います。

このような汚水が、住宅のカーペットで...そうですね、平米数や汚れの度合いにもよるのですが、5〜20杯くらい取れてきます。特殊な環境下にあるカーペットではなく、ごく一般的なマンションの、ごく一般的に生活されてきたカーペットに。今、そこにあるんですね。

カーペットクリーニング後。

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え?NOX?PM2.5?そんな邪悪な粉塵、知りませんよ?みたいなお顔に(笑)。

カーペットクリーニングをした後は、毛の感触や足ざわり、におい、風合いが変わって、明るく爽やかになりましたと仰るお客様がほとんどです。それはやはり感覚的なものではなくて、ひじょうに具体的に、確かに、くわえ込んで染みついた「何か」が回収されているからなんだと思います。

2014年1月14日

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