24時間換気が徹底されて以降、各部屋に備え付けられるようになった通気口。これは、その通気口のフィルター。外界から居室へ、送り込まれてくる空気を濾しています。
厚み数ミリ程度の不織布製フィルターは、まっ黒。
首都圏は、閑静な住宅地であっても排気ガスの黒い油性の汚れが強いです。粉塵と言うのかな、鉛筆の芯を細かく削ったようなものが入り混じっている「重い」汚れです。
もちろん、このところ再び世間を騒がしているPM2.5や、花粉、カビなども含まれているかと思います。
幹線道路沿いなどでは、1年ほどでこのように黒くなることも珍しくありません。換気口のカバーを取り外す際、すでにパラパラっと黒い汚れが落ちてくることも。私は京都の田舎育ちですから、この真っ黒を見ると「ここは、都会だ...」と、しみじみしてしまいます。
ウォッシュテックでは、中古マンション・中古戸建をご購入された後に行う空室全体ハウスクリーニングの際、この通気口も外して洗浄します。
洗浄後のフィルターが、写真右側。
中性洗剤と柔らかいブラシで、ウールのセーターを洗うがごとく、慎重に洗浄。フィルターに目詰まりしていた汚れが取れました。
きれいになっていないじゃん、と思われるかもしれません。しかし、この真っ黒に染め上げている汚れは酸性なので、長期に亘り付着しますと、樹脂をボロボロに脆く劣化させてしまいます。カバーやフィルターの枠をゴシゴシこするやいなやパキン!強い洗剤を吹きかけるやいなやパキン!損傷の可能性が極めて高いのです。また、フィルターのフワフワを圧を掛けて潰してしまえば、通気の機能が損なわれます。したがいまして、損傷を避けつつ機能を活かす感じで洗わせて頂いております。汚れだけに注目して乱暴にやっつけては、いけません。
24時間換気のパーツは消耗品です。それでも気になる!と思われる場合は、仕様書をご参照の上、新たにお買い求めください。
マンションや戸建ての24時間換気は、表面がカバーで覆われていて、その内側にこのフィルターが装着されていることが多いです。
お風呂やキッチンやトイレ、あるいは床とは違って、目の前に汚れが露出しているわけではありませんから、つい後回しにしてしまいがちです。でも、24時間働き続けているわけですから、ちゃんと汚れている。
年末大掃除の際、是非チェックされ洗うか交換、されてみてくださいね。
寒さで窓を閉め切る時期。24時間換気は有効です。特に、キッチンの換気扇など、室内から早く「排出」したい時、効率が上がりますよ。