梅酢をこぼして、大理石が溶けた!からの、再生研磨

横浜市都筑区の戸建住宅。大理石タイルの玄関土間に、持ってた容器からうっかり梅酢をこぼしてしまい、しばらくして気付いてすぐ拭き取ってみたものの…、ガーン!こぼれていた箇所がクッキリと白く、パサパサに変化してしまいました。

梅酢が、ここまで強烈に大理石を溶かすなんて…ショックです。と、お客様。

そうなんです。梅干しって、めちゃすっぱぁーい!梅酢は梅干しを漬ける時に自然に上がってくる液体。塩辛くて、めちゃすっぱぁーい!食用とはいえ、かなりパワフルな酸です。大理石は石灰岩なので、酸に触れるとシュワシュワと泡立って、スポンジが溶けるみたいな感じで溶けてしまいます。

大理石は、酸に溶けやすく、やわらかくて傷付きやすい。その性質から、磨いて新しい面を繰り出せば、光沢を再生することができます。

しかし今回は、酸が触れていた時間や浸透した量が明確ではないため、もしあまりにも深くまで浸透している場合には、削り出すとしてもタイルの表面や目地の具合が歪んでしまうので、ほどほどに留めねばならない結果になることもあるかもしれません。これは作業に取り掛からねば何とも分からず、可能な限り頑張りますが、新築同然、何事も無かったかのように復旧することはお約束出来かねます、との旨ご了承頂き、いざ、研磨開始

dairiseki-su-tokeru0.jpg

まだ築浅で、全体に傷や汚れもほとんど付着していない大理石タイルの玄関たたき。そのため1枚だけを補修する形でテープで区切っています。タイルの上側、手のひらくらいのサイズで、白いシミが出来ています。

研磨作業終了後。

dairiseki-su-tokeru1.jpg

区切ってあるテープの色が違うので、お分かりになりにくいかもしれません。大理石の特長であるマーブル模様をご覧になれば「うん。同じ個所のタイルだ」とご判断できるかと思います。なんせ大理石を艶やかに磨き上げる機械は、高速で回転するダイヤモンド。テープなど、触れた途端に千切れてしまいます。何度も何度も貼り換えて、区切り直した結果、貼ったテープの色が、ありゃ、違った、ということになっちゃいました。すみません。

大理石の下側が、ぼんやりと暗く見えています。これは、覆いかぶさるようにしゃがんでいる社長・中島です。もちろん同じポーズで作業前の写真を撮っているのですが、磨いた後は「あぁ確かに、人影だな」と、お分かりいただけるかと思います。玄関ですから、天井の照明の位置は一定です。梅酢によるダメージで全く見えなかった照明も、くっきり明るく映り込むまでになりました。

大理石の床に何かをこぼす。艶がなくなる。シミができる。そこだけ白くなる。なんぼ気を付けていても、こぼすときはこぼします。そのたび大理石のタイルを敷き詰め直していたら、大変です。大理石の研磨は高い、ぜいたくなメンテナンス、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、事実、貼り替えの1/50〜100の出費で済むことです。

上記のようなことから完全にナシにすることはできないこともありますが、持てうる全力、可能な限り頑張りたいと考えています。

日時:2013年10月 1日 PM 03:51
このエントリーをはてなブックマークに追加

新着ブログ記事

過去のブログ

Page top icon