横浜市西区、みなとみらい地区マンションにて、浴室クリーニング。
浴室の鏡、ワイドミラーですが、真っ白に汚れで曇って、何も見えません。
中央部分、ササッと指で触ったような跡があります。ちょっとそこだけズームしてみます。
鏡の上に、白く覆ったモヤモヤした汚れは、ボディソープ・石鹸・シャンプーなどの洗浄剤と水道水中のカルシウムなどのミネラル分が化合してできた「金属石鹸」。いわゆる「石けんかす」。粘土のようにネチネチとして、少し脂っこいような臭いがあります。完全に乾くとパサパサと少し粉っぽい感じ。洗面器の立ち上がり部分ぐるっと、灰色っぽい白い汚れ、付いてませんか。あれと同じ汚れです。
金属石鹸(石鹸カス)は、よほど分厚くならないうちならば、スポンジとお風呂掃除用の洗剤を使ってのご自身でのお掃除でも比較的容易に取り除くことができます。このように、指で擦っただけでも薄くなります。
少し分厚く積もってしまえば、洗剤でも太刀打ちできない強力な汚れになります。
さらに、その下に隠れている水垢も強敵です。頑張ってお風呂掃除して、石鹸カスはキレイになった!そしてしばらく後、乾燥した浴室鏡を見たら、また白く曇ってる!それが水垢。石鹸カスは、ネットリあぶらっこい汚れなので、水を弾く性質があります。なので、濡れた時にむしろ目立つのですが、水垢は、濡れると姿を隠す曲者です。水垢は少し組成が違って、水道水に含まれているミネラルがそのままくっついた感じです。
ミネラルですから、石みたい。金属質。とても固いです。
なんじゃコラー!おりゃー!と、硬いもので削って落としたくなる衝動、あると思います。ホームセンターやネット通販にも「傷付けない!鏡のウロコ落とし」のような商品が多く売られていますから、ムラムラくるでしょう。ダイヤモンドとか、効きそう。高くてプロっぽいし。しかし、少し待って頂きたいです。ウロコ取りを使い始めると、より汚れが付着しやすくなり、また使う、どの頻度がどんどん上がってゆく傾向があるのです。本当に傷付かずに水垢が落とせるのなら、使う頻度は下がるはず。なのに、なぜ再付着が早まるのか。凹凸がどんどん深まるかたちで削り取っているからなんだと思います。
その方法では、良い結果にならないことを、私どもはたくさんの可哀相な浴室鏡を見て、知ってます。
浴室クリーニング、終了。ワイドミラーが、ワイドなミラーに戻りました。
あ、こんな人がこんなポーズで撮っていたのか。髭一本残さず剃れる、鼻毛が出ていることに気付く、そのくらいクリアな浴室鏡。お風呂場が広く感じますし、なにより、ツルリと気持ち良いものです。
写真右端、鏡に映り込んでいる浴室扉にもご注目。撮っている姿が、これまたクリアに映り込んでいるでしょう。鏡に付着している石鹸カスや水垢は、同じように扉や壁にも付着しているんです。目立たないかもしれませんが、確かにあります。
お風呂には、カビのご馳走や雑菌のゆりかごスポットがたくさん。間もなく梅雨明け、高温多湿の夏がやってきます。今こそ浴室全域一網打尽にして、清潔で、ゆる〜りリラックスできるバスルームに整えられてくださいませ。