ウォッシュテックの業務を月ごとにご紹介
お風呂場の床 黒い汚れ、カビ
横浜市西区みなとみらいのタワーマンションにて、浴室クリーニング。
お仕事の都合で築1年で離れられ、その間3年ほど賃貸に出されており、この度ふたたびご自宅でご生活されることに。
「退去後の状況を見てみたら、自分の予想以上に汚れていて…このまま暮らすのはとても嫌で…。」と、お客様。
水回りでも特に気になられていたのは、浴室。ユニットバスの床、確かに汚れが厳しいです。
汚れをズームしてみます。
ユニットバスの樹脂の凹み模様に、黒い汚れが埋まっています。汚れの下には、ベージュ色から灰色がかった硬い水垢がこびり付いています。築浅のタワーマンションですから、乾燥しています。カビが繁茂することはありませんが、汚れを防ぐことはできません。
「自分でも洗剤を買って少し掃除してみたんですが、ビクともせず。汚いのに触れるのが嫌で、足、爪先立ちでシャワー浴びてました。」
日程の都合で、借主さん退去から貸主さんご入居までの空室期間内にお伺いすることが適わず、この状態で数日お風呂を使われたのです。さぞやお疲れ取れず、お気持ち下がるバスタイムだったことでしょう、申し訳ないことです。
浴室クリーニング後の床。
分譲マンション、分譲戸建てを「賃貸」に出される場合、やはり自分の資産ではないということでラフに扱われやすいのか、貸主(オーナー・所有者)の方が驚くほど汚れて戻されることが多いように思います。
引き払われた後のご自宅の有り様を実際にご覧になり、その場でへたりこんで涙ぐまれた方もいらっしゃいました。特に、新築でご購入された直後に離れられた場合、頭の中にある新築時の印象とのギャップが激しいですから、ショックが大きいように思います。
そのように汚れが厳しい状況ですと、不動産屋さんが手配してくれるハウスクリーニングを入れれば元通り、とはいかないのが現状です。
不動産仲介業者経由で入るハウスクリーニングは、額面的にはとても安価ではありますが、その分、作業時間を短縮し、使う道具と洗剤はとても簡易なものにしています。落とせないと判断した汚れは、粗いタワシで素材ごと削り落とすなどで対応します。今回のような浴室床の場合は傷はつきにくいですから凹凸キズキズになることはありませんが、灰色のにじみのような汚れはそのままで引き渡されるかと思います。賃貸専用物件に比べて分譲賃貸は収納の数も多いですし、手間が掛かります。しかし、不動産業者から提示される清掃の作業代金は、ほぼ割増されないことが通例です。下請業者には、料金交渉の権利が無いことも通例です。ですから、様々な機器や洗剤を駆使してネチネチ頑張ることはできないのです。
自分の大切な資産がそのような扱いをされるのは、いやだなぁ。いづれ売るのに。これから自分で住むのに。
そのようにお考えになる分譲賃貸オーナーの方も、ここにきて増えているように思います。「ローン返済の足しになるくらいの家賃を月々稼いでくれればいいや」のみではなく、長い目で見ての資産価値として意識される方、長期的に支出が少ない物件に保たれたい方には、ウォッシュテックのハウスクリーニングが適していると思います。
借主退去から貸主入居まで限られた期間で作業せねばなりませんから、前もっての日程調整が必要です。中古物件をご購入されてご入居までの間に入れられる空室全体ハウスクリーニングと同様、どうぞ、お早目にお問い合わせくださいね。
お気の毒だなぁ、でも、構造的にどうしてもそうなってしまう。なんとかならないものか。と、思うことが多いこの業界。しかしその中にも、なんとかお役に立てればと思うのです。
2013年5月30日
浴室 御影石カウンターの曇り汚れ
横浜市西区みなとみらい地区のタワーマンションにて、御影石とガラス扉のバスルームをハウスクリーニング。
浴室奥正面の壁面に設置されたカウンター。重厚感ある御影石製。
しかし、新築分譲時から3年を経て、御影石の表面は白っぽく膜が張ったかのように濁り、くすんでいます。
浴室のカウンターは、水栓とシャワー付近にシャンプーボトルやシェーバーなどの小物を置かれるため、水分が常にある状態になりやすく、汚れやすい箇所です。
石材が使われるバスルームは、高級感があり、モノトーンで都会的で、水平と垂直がビシッとソリッド。モニャンモニャーンとまだら模様に浮いたような汚れがあると、とてもワル目立ちするものです。
御影石は、大理石とは全く組成が異なり、とても頑丈で硬い石です。酸性の洗剤で溶けてしまう、アルカリ性の洗剤で黒ずんでしまう、といった一瞬のあやまちでエライことに…というオソロシさはありませんが、表面に付着している汚れが何であるかをしっかりと見極め、それぞれの石がもつ個性を尊重しつつ、細やかに対処してゆかねばなりません。御影石と一くちに言っても、さまざまな種類があって、人工的に染色されているものや表面に樹脂を埋め込むなど加工されているものも多いのです。
ツルッキラッと輝かせるためには、やはり、一粒一粒汚れを拾って薄い刃物を沿わして弾き飛ばす、というようなネチネチとした作業が必要です。
浴室クリーニング後の御影石カウンター。
いかがでしょう。バスルーム天井の照明が、くっきり丸く映り込むようになりました。指の腹で撫でると、なめらかで、つるつる。水垢で覆われていたときには、サラサラと粉っぽく、特に汚れた箇所は凹凸を感じられましたが、均一に戻りました。
御影石のカウンターの他、写真左側のタイル床にもご注目。分厚く積もった白くてネバネバ、濡れるとヌルヌルの石鹸カスも、すっきりと。淡いグレーのタイルが、御影石の光沢感を引き立てています。
御影石、大理石、ガラス扉が入っているバスルームのハウスクリーニングは、一般的な樹脂製のユニットバスと比較すると、作業時間を多く要します。作業に使う洗剤や機材もユニットバスとは異なるものとなります。いろいろ使わねばなりませんし、その一つ一つが少しずつ高い。そのため、浴室クリーニングの料金は、ユニットバスと比べて高額になってしまいます。すみません。
浴室の大きさ(浴槽を含む浴室全体の奥行と横幅)、石の種類、石材およびガラスの大きさ(面積)、汚れの状況によって料金は変動しますが、おおむね目安としては30000〜45000円(消費税・駐車場代実費別途)です。
浴室の大きさと、なるべく全体とお悩みの箇所の接写のお写真をご用意頂けますと、折り返しドンピシャ価格をご案内差し上げます。
詳しくお教え頂けるほどに、正確に材料費を算段できますので、「これが採算ギリギリだよ〜」という料金でご提示できます。よろしくです。
2013年5月27日
浴室換気乾燥機をよく使う 壁面パネルの水垢
川崎市中原区のマンション、ユニットバスのハウスクリーニング。
2000年以降に分譲されたマンションの多くは、オプションなしのデフォルトで「浴室換気乾燥機」が設置されています。
首都圏の排気ガスなどの汚染物質を避けるため、またタワーマンションなどの高層階ではベランダに外干しできないため、など都市部ならではの事情がありますから、浴室乾燥できる物件は売りやすいのだと思います。
こちらのマンションは、築2年。
ユニットバスの壁面は、お風呂用洗剤とスポンジのお掃除ではビクともしない固さの、白っぽく粉っぽいような汚れが、だらだらツブツブと覆っています。
これは、水道水の中に溶け込んでいるミネラル(カルシウム、マグネシウム、シリカなどの金属)が、こびり付いて出来た汚れです。私どもはこれを水垢と呼んでいます。
浴室乾燥機を使うタイミングは、たいてい夜間。家族全員がお風呂やシャワーを使い終わった後。
お風呂場の壁がビチョビチョに濡れた状態のまま、洗濯ものを慌ただしく干し、乾燥機のスイッチON!翌朝に乾いた洗濯物を取り入れて出勤GO!、というパターンが多いと伺います。
しかし、その方式だと、とても強烈に汚れてしまうように思います。
これはテレビや雑誌のお掃除マニュアルはもとより、マンションデベロッパーや設備業者も、ハウスクリーニング業者ですらあまり言わないことですが…たくさんの水垢に対峙し続けてきて、壁を透かしてみてはネチネチ洗うを繰り返してきた経験から申し上げると、これホント。
浴室乾燥機のスイッチをポンと押すと、ドライヤー並みの熱風が急激に吹き出します。熱風が、まだ床に流れ落ちずに留まっている水滴に直撃。水分だけが干上がり、溶け込んでいる成分は、その場に残ってくっつく。
くっついているだけなら、落とすのはまだ比較的たやすいのですが、乾燥機を使った場合は「焼け付く」という感じです。とても難しい硬さに仕上がってしまいます。
さらに問題は、浴室換気乾燥機が導入されるようになったころから、ユニットバスの壁面パネルはどんどん柔らかに傷付きやすい材質になってきていることです。
水垢をキレイに取り去りたい!と力任せにゴシゴシこすると、壁面パネルごと削れて凹凸に傷つき、さらに水垢が固着して取りづらくなる、という悪循環が生まれやすいのです。
こちらのお客様は、築2年、他のハウスクリーニング業者を入れずウォッシュテックが初めて、とのことでしたので、悪循環を繰り返して復旧困難な状態になっておりませんでした。
浴室ハウスクリーニング後のユニットバスの壁面。
まだらに曇って、全体を覆っていた水垢が、ツルッと見えなくなっています。浴室の照明、ドアの枠や取っ手が鮮明に映り込むようになりました。パネルに印刷された白とグレーのマーブル模様も見えるようになりました。
白っぽくパサついていた壁面が、ツルッキュッとパネル本来の質感に変わって、照明が映り込むようになり、明るい印象に。また、まわりの物が壁面に映り込むことで広く感じます。
繰り返しになりますが、他のハウスクリーニング業者に頼まれたことがなく、日常のお掃除でもゴシゴシこすらず、長期間放置されていなかったから、このような「何事もなかったかのような」結果を得られたのだと思います。
これから間もなく、梅雨。浴室換気乾燥機の出番が増える時期です。
乾燥機を使われるときは、浴室の壁面をはじめとした全体をまずスクイジーやバスタオルなどで拭いて水気を切ってから。
その場で焼け付いて頑固な水垢になることを防げます。また、浴室内の水分が切れた状態から熱風を出すので、浴室内に付着した水滴をまず乾かして〜いっしょに衣類を乾かして〜というロスがなくなります。洗濯物が早く乾くようになるし、省エネですよ。
それも面倒な場合は、朝まで換気してから、朝に干すようにされると宜しいです。「換気」は、ファンを回すだけで熱を使いません。朝まで使っても電気代は「浴室乾燥」と比べ、とても安価で省エネです。
お試しあれ!もう水垢付いちゃってる場合は、お早目にお声掛けください。
2013年5月21日
いい道具と洗剤 いち早く使いたい
ウォッシュテックにおいては、「在宅」ハウスクリーニングが最も高いパフォーマンスを求められる現場だと捉えています。
「在宅」とは、今ご生活をされているお住まいに上がらせて頂いての作業。
自分のお掃除では解決できない汚れもキレイにして欲しい。でも、とっとと帰って欲しい。
といったお気持ちが、お客様どなたにも必ずございます。応えてゆくためには、最上の洗剤や機器を惜しまず投入し、最も効率よい方法で行使せねばなりません。
現場で、「初めてこの洗剤使うんだよなぁー、どれどれパッケージを開けて...ん?この機械も初めてだけど、ちょっとコツが分んないぞ...。ま、いっか!」ってなことは、決してあってはならぬのです。そんなんでは現時点持てうる最高の結果を引き出すことができず、お客様のご満足に繋げられない。
そんなわけで、社長は最上の結果をもたらす新規投入すべきものを常にアンテナビンビンで探しています。成分表などのデータをチェックし、これはと思ったものを入手。
まず試すのは自宅。堪え切れない衝動を受け止めるのも、おかみの務めじゃよ...。
2013年5月13日
陶製タイル 自転車用油の黒ずみを洗浄
横浜市都筑区の戸建住宅。
駐車場から玄関までのエントランスに、お子様の自転車を置かれています。
あるとき自転車をどかしてみたら、タイルが黒ずんでシミになっていたそうです。ベタベタと靴底がねっぱるような感触もあり。試しに住居用の洗剤をスプレーし、デッキブラシでゴシゴシと洗われたのですが、変化なし。汚れはビクとも落ちず。ネットで調べられ、ウォッシュテックにハウスクリーニングのご相談をくださいました。
なるほど、なるほど。チェーンやギアなどに差された自転車用油がタイルに落ち、長期に亘って日に晒されて酸化、黒いシミになっています。自転車のネジなど金属部分から垂れた赤いサビも、タイルの染みとして目立ち始めています。
泥やカビなどの有機的なシミと、ミネラルオイル(鉱物油)のシミでは、汚れの性質や組成が異なるので、落とし方や使用する洗剤が異なります。
まずは、タイル床の表面全体を覆っている有機的な汚れをクリーニング。その後、落とし切れず残った機械油のシミや赤さびのシミにピンポイントで対策します。
クリーニング後の陶製タイル。
黒ずみや染みが洗浄されて見えなくなりました。タイル目地が一部乾いておらず、黒く写っております。すみません。
玄関から階段、アプローチ。全て同じタイルが張られたゾーンです。しかし、それぞれの箇所を区切るように汚れが付着しています。
植栽の下は、苔のような緑っぽいシミに、黒いカビ。自転車置き場には、油の黒ずみとサビ。階段には、白く硬く固着した垂れ跡と、タイルの周りから黒く滲んだような汚れ。
各所それぞれの汚れに対応しながら全体にハウスクリーニングした後は、タイルが均一に感じられるためか、少し広く見えるものです。どことなく古めかしく陰惨な雰囲気も、清潔に。カラッと晴れやかで明るく。
気候の良い今時期に外構・玄関・アプローチ・外階段のハウスクリーニングをされておくと、これから迎える高温多湿期にも汚れの繁茂が見られず、お得かと思います。
2013年5月 9日
大理石の玄関タイル 曇りと汚れを洗浄研磨
川崎市中原区の分譲マンションにて、玄関の大理石タイルのクリーニングと研磨。
大理石らしいマーブル模様がランダムに見られるので、「あ、本物の大理石を使っているんだなぁ…」と分かります。タイルの表面が際立って汚れているわけではなく、傷が目立つわけでもありません。
しかし、全体にボンヤリした印象です。
「中古マンションを購入して、何となく暗い玄関だと思って、玄関の電球のワット数を上げたんです。照明は確かに、パワフルになったのですが、やっぱり暗い。そこで、大理石がくすんで汚れていることに気付いたんです。」と、お客様。
確かに、真上で明々と点いている電球、位置はわかるものの、大理石のタイルには全く投影されていません。
まず、大理石をクリーニング。タイル表面に付着した泥やカビや油分をすっきりと洗浄した後、専用の研磨機器を使って光沢を取り戻してゆきます。
作業終了後の、大理石タイルの光沢。
表面を指で触ると、つるり、なめらか。パサパサとした感触の細かな傷が均されて、大理石本来の温かみのある光沢感が戻りました。
「わ。光ってる」と仰った後、タイルに向かって手をパタパタと振られているので、「?」と思っていたら、「手を振ってるのが写ってるぅ〜」とのこと。なるほど、天井の電球だけでなく、いろんなものが映し込まれるようになりました。ワット数は変わらずでも、明るくなったように思えます。
マンションの玄関は、たいていの場合、2平米までです。狭い空間ですから、床にある大理石タイルに汚れやくすみがあると、暗く寂しい印象に、一気に変わってしまいます。
玄関は、訪れるお客さんからすれば、住まう方の人となりや深いところを知らずとも、まず見るところ。家族のありようの判断材料になるところ。ですから、なるべく明るく整えると良いと思います。
2013年5月 1日