清掃のための機械メンテナンス

本日、現場、半休。

ウォッシュテックは、ハウスクリーニングの現場において、「磨く」作業がとても多い業者です。

大理石、御影石、人工大理石、陶製タイル、ステンレス、樹脂パネル、FRP、鏡、ガラス…エトセトラ、エトセトラ。それぞれに最適な道具を、それぞれに使い分けて、磨きます。

ツルッと清潔な、何も乗っかっていないニュートラルな素材そのものの美しさを、可能な限り引き出したい!

そんな思いで、現場に持ち込む「磨く」のお道具箱の中身は、こんな感じです。

handpolisher-pad.jpg

並べるだけでも疲れるくらいに多いがな。と、突っ込んでみる。

「これでも、かなーり吟味して、減らしたんだよ。俺的には少数精鋭よ…?」と、社長。

他のハウスクリーニング業者が使わないパッドやブラシも多数です。

「このタイルを磨く時に、市販品でピンとくるのが無い。どこを探しても、無い。」そんなことで、ブラシ工場に足を運んで、毛の材質から量、長さまで細かく打合せてオーダーメイドしてもらったり、金物工場を調べて、穴あけをお願いしたり。

手でブラシを持って磨くとして。心を込めて丸1日かけてゴシゴシしたって、お客様が悩まれている汚れを取り去ることはできません。

その材質に合った道具を、的確に慎重に使えば、数時間で願いが適う。さらに道具を追及してゆけば、数時間が数十分に短縮できる。仕上がりも確実に素晴らしくなる。

その方法を知らなければ、知ろうとしなければ、どうなるか。落とすことができない汚れは、素材ごと削り落とす。もしくは、「この汚れは落ちないものです」と、そのまま帰る。「みんな、そうしているよ」「こんなもんで、良いでしょ」と、割り切るならば簡単ですが、それでいいのか。いや、良くない。

ハウスクリーニング業者に求められていることは、「私にできないことをしてください」「とっとと早く帰ってください」です。この両立が、創業以来、ウォッシュテックの課題となっています。

それゆえ、道具への向上心は欠かせません。「そんなコストを掛けたら、採算が合わない」「めんどうくさい」「わからないから」「やりたくないから」などと言っていては、ぜったいに、最上の技術をお客様のお手元に届けることはできません。

頼んで良かった。価値があったな。もっと早くに頼めばよかったな。そんなふうに言って頂けることも、無いだろう。全力出し切って本当に良かったな。させて頂けて、ありがたいな。と、骨身にしみる嬉しさも、ないだろう。

あんなこともあったなぁ、こんなこともあったなぁ。そのとき、いつもお前が傍にいたよ…。なーんて、センチメンタルな風情で、社長、ハンドポリッシャーを、ネジネジ…パカッ!

handpolisher-bunkai-yogore.jpg

「さいきん、ちょっと出力が弱ってきていたんだよね。あと、音が若干うるさめになってきててさ。」

くっついている埃や飛び散り汚れを、キレイにお掃除。

もののふが、刀にポンポンと油を塗ってお手入れするように、調理人が仕事の後にシャーコシャーコと包丁を研ぐように。慎重に真剣にメンテナンス。

そんな手間を掛けることなく、安くて力が小さな道具を買って、使い捨てる人がほとんどです。

とうぜん相応の仕上がりにしかならないけれど、それを選ばれるのはお客様であって、私達ではない。いろいろある中から私達を信頼して選んでくださった方に、分かって頂くだけだ。ゆえに、今日も、切磋琢磨、がんばるしかないのだ。

道具を丁寧にメンテナンスしていると、頭の中に、いろんな悩みやふがいなさが浮上してきますが、しだいに心の静かなところに降りてきて、深く深く、落ち着く気がします。

そうして、機械は、耳に付く高音が少しやわらいで、また、ぐんぐんとパワフルに回転し始めるのでした。

また、明日の現場、がんばっていきましょうね。

日時:2013年3月14日 AM 08:23
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