横浜市都筑区の戸建住宅にて、ユニットバスの浴室クリーニング。
ハウスクリーニング前。
浴室鏡の、下の部分。約15センチ分くらい、真っ白に濁って、何も見えない状況です。バスミラーの全体、一面に薄くツブツブと鱗のように白い斑点が付着しており、クリアに見ることはできません。
鏡のフチも同様に、白くザラザラとした汚れがこびり付いており、元々の銀色が白く曇っています。
透明なアクリル樹脂で作られたカウンターを外して撮影しましたが、カウンターに隠れていた金属の台座部分も、鏡や鏡の縁と同様に、白く濁っています。それに加え、焦げ茶色のカビも、ビッチリ。ヌルヌルとして不衛生な状況です。
そして、浴室クリーニング後の鏡。
透明感と清潔感、いかがでしょうか。
撮影し忘れてしまったのですが、アクリルのカウンター板も、実は、真っ白に曇っていたのです。裏側は、点々とカビが浮いて、ヌルヌルでした。清掃後は、こちらもツルリンと美しく戻りました。
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最近、これに似たアングルでお風呂の作業写真を撮影するハウスクリーニング業者が増殖中。携帯カメラの性能が良くなったからでしょうか。
どこもかしこも「うちは、こんなに落としますよ」とアピールしているけど、似た写真がいっぱい。そんな中で、どの業者を選べば良いか。施工写真を見る時のチェックポイントをお教えしておきます。
・湯気が写っているかどうか。
湯気がモワンモワンの状況が見て取れるのは、換気も清拭もせず、浴室内の水分を十分に切っていない状態で撮影されているということです。
ということは、鏡やカウンター、壁面には薄く水が乗った状態にあります。乾いた状態になると白く浮く出てくる濁りや曇りといった汚れ(水垢)は、濡れていると写真には、ほとんど写りません。
どの清掃業者も作業完了の写真をホームページに掲載するわけですから、このような業者の場合、もちろん、うっすら湿った状態でお客様に作業後の確認を求めるということです。清掃業者が撤収して数時間後ようやく、「あれっ?!ぜんぜんキレイになってないじゃん」と後悔する可能性があります。
ちょっと水気を残して撮影して、汚れが取れました〜と見せる手法は、テレビのお掃除特集などで、よく見られます。でも、ハウスクリーニングの現場は、TVショーではありませんもんね。
なお、鏡よりも硬く粗い研磨材で、鏡の表面ごと削り落とし、目に見えるか見えないかくらいの小傷を付けて鏡のウロコ取りを行うハウスクリーニング業者も、水分で覆うことにより、つけた凹凸や傷を隠して撮影していることがあります。そういったことからも、要チェック。
・作業者の足元の服装。
サンダルやゴム長靴を履いている、ズボンをまくりあげている、という場合も、上記同様、浴室内が濡れ濡れ状態で撮影している可能性があります。
乾いた清潔な靴下、もしくは水滴の付着していないサンダルが、正解です。
・鏡のフチの汚れ落ち具合。
鏡を支える金具まわり、残っている業者と残っていない業者、腕の明暗が分かれるところです。
実はその他にも業者の美意識や問題解決力を見極めるポイントがいくつもあるのですが、一般の方ならば、まずは、上記3点をチェックするのが分かりやすいかと思います。
今は、高解像度の写真をたくさん掲載できる良い時代です。お客様にとっても、写真をしっかり見て判断できる、良い時代です。
キャッチーな宣伝文句に惑わされず、しっかりご覧になってください。写真は、玉石混合のハウスクリーニング業者選びにおいて、一番の判断材料です。
「あ〜ぁ、ハウスクリーニングのプロって、こんなもんか。損したなぁ。ハウスクリーニングなんて、無駄だよ」と思われる方が、一人でも少なくなりますように。