横浜市緑区、事務所に敷かれたタイルカーペット。
土足歩行のため、よく歩いて踏まれる箇所が、うっすらと道のように黒ずみ、汚れています。汚れが靴の裏にくっついて屋外から引っ張ってきているんですね。このように歩くところの汚れが目立つ状況を、「歩行路線」と呼びます。
※
歩行路線を「けもの道」と称するカーペットクリーニング業者さんもおります。しかし、歩くのは人で、しかも、ご依頼主ご自身だったりするわけで、私はケモノ道とは言わない派です。
※
ボヤンと黒ずんでいた歩行路線の段差も見えなくなり、黒く乗っかっていた染みも、写ってません。
そして、こちら、今回のカーペットから出た汚水。
カーペットクリーニングの機械から、ミスト状に噴出させて、瞬時に回収。その汁、今回はたっぷり、18リットルのペール缶に満杯です。不透明で表面に油の膜が浮いていて、墨汁を溶いたみたいに真っ黒。
クリーニング後は、カーペットの色柄が、すっきり鮮やかに感じます。こんだけの汚れが、カーペットの繊維一本一本を覆って、グレーに曇らせていたのが、洗浄することで一気に無くなるわけですから、そりゃあそうですよね。
「これは、かなりの戦力になりますね、予算が厳しい場合にも、これなら提案を通せます」と、元請リフォーム工事業者さん。
店舗やテナントのカーペットクリーニングにおいては、予算や相場が地の底まで落ち込んでいます。高額で請けられる内装工事費を稼ぐため「カーペットクリーニングをしました。キレイにならないので、カーペットを貼り替えましょう」という言質を取るために、洗浄効果を期待しないまま行うことも多くなっています。
しかし、カーペットクリーニングは、マシンのスペックに不足が無く、アプローチとオペレーションが的確であれば、こんなに汚れが取れるのですっ。