学校が二学期制になったせいか、3月の年度末ばかりではなく、1月も「お引越し」シーズンになりました。
12月から1月に掛けて、マンションや戸建の中古物件を購入された後ご入居前の、空き室「全体ハウスクリーニング」のご依頼が多くなっています。
在宅ハウスクリーニングでは、作業させていただく箇所を区切って、なるべくその場に留まって進めますから、空き室と比較すれば、見た目チマチマな感じです。しかし、空き室のハウスクリーニングにおいては、数日掛けて、多くのスタッフを投入し、道具や材料をドーンと持ち込み、住居内を縦横無尽に駆け巡り「えいやー!」と人海戦術で、あらゆる箇所を広く清掃します。
たとえば、キッチンの吊り戸棚。
戸棚の固定された部分を残して、全て外しています。ガラーン…。
扉や棚板は、一箇所に集めて洗います。マットを敷いたシンクで洗うことも多いですが、傷が付かないようにゴムマットを敷いて、洗濯機を繋ぐ蛇口からホースを引いてベランダで洗ったりすることもあるので、お客様がご覧になると「えっ!」と驚かれることも多いです。
キッチンの戸棚は、飛び散った調味料、手垢などで意外に汚れているものです。また、ミスト状の油分に燻られたようになっているので、細かく入り組んだところまで、きっちし汚れている傾向があります。チマチマほじくるように拭くよりも、バカーンと外しちゃって、水洗いしちゃった方が、すっきり!
もちろん使うのは、環境的負荷が少なく安全性および生分解性が非常に高く、表面を傷めることが無い中性洗剤です。さらに、たっぷりの水で流して漱げるので、洗剤の残留も「拭くだけの掃除」とは比べ物になりません。
外して洗った後の扉は、立て付け調整をしながら、取り付けます。ちょっとズレたり、傾いたりしている扉も、金具の調整をすれば直ることも多いです。扉が微妙に落ちていたり、ユルユルになったりしているのに入居後に気づいて、お父さんに頼んでみても、わかんないな〜とスルーされちゃって、しょーがない、諦めるか…と、そのまま使われる方も多いんじゃないでしょうか。
ちょっとしたことですが、「うち、中古だもんね」ではなく「あー、ウチ、いい家を買ったなぁ!」と思っていただきたいんです。
元通りに組み終わったら、表面をアルコールで清拭して、仕上げます。お鍋もスプーンも、使いかけの調味料も、お引越ししてすぐに入れられるようにして、お引渡ししています。収納戸棚にすぐに物を戻せたら、新生活が、すっごく楽だからです。私は、お引越し前後のお疲れにより倒れたり長期に亘り体を痛めたりしてしまう方を間近にたくさん見てきました。ウォッシュテックのお客様には、ちょっとでも楽していただきたいんです。
こんなふうに、キッチン戸棚ひとつにしても、けっこう「小人さん」っぽい作業が積み重ねられています。
ですから、お客様が思われるよりも、時間と手間がたくさん掛かります。半日から1日程度でパッとやって数名でピッと済ますタイプのお掃除ではありません。
作業量に対しては、かなり安価!リーズナブルな料金設定にさせていただいておりますので、スタッフや材料の下準備を綿密にしなければなりませんし、一ヶ月にお引き受けできる件数も、限られてしまいます。
空室の全体ハウスクリーニングをご希望の方は、「ご契約日(お引渡し日)」と「お引越しのリミット日(お引渡し日から、なるべく日を空けて余裕を持たせてください)」が決まったら、なるべく速やかにご相談くださいね!