年度末の3月は、引越しの季節です。ウォッシュテックでは、2月初頭から始まった、新築物件ご入居前のコーティング、中古物件ご入居前の全体ハウスクリーニング、賃貸の原状回復工事に伴うハウスクリーニング、などなど、空室清掃の現場ラッシュが、いよいよ佳境に入っています。
特に多く承っているのが、中古物件をご購入された後、ご入居前にさせていただくハウスクリーニング。売却時、内覧時には見えなかった箇所、開けないところまで清掃の手を入れて、前居住者の形跡を拾って、一粒ひとつぶ消してゆくような作業です。
契約、引渡し、引越しの日取りは、数ヶ月から1ヶ月前までに決定しています。
ご新居の代金が引き落とされて鍵が譲渡された後にハウスクリーニングが入りますが、リフォーム工事を要しない中古物件では、多くの場合、引渡し日から引越し日までは、かなりタイトで余裕がありません。(現住居の家賃+新居のローン、あるいは二重ローンの支出を回避するためです。)
タイトなスケジュールであっても、たいていの場合、樹脂ワックスの濃度と気温から硬化に必要な時間を逆算して、お引越し日から中2日空けた日をリミットと設定、クリーニングのお納め日として設定しています。
早すぎても入れない、遅くなったら引越し日にかかっちゃう…ということで、とにかく期限厳守。在宅ハウスクリーニングよりも、時間勝負といえます。
清掃作業には、水道と電気が必須ですが、現在、震災の影響による計画停電が実施されています。特に首都圏のマンションでは、照明やエレベーターが無ければ、ご新居のお部屋にたどり着くことすら難しいこともあります。給水には電気が必要なので、汚れを水で洗い流せないこともあります。空き室全体クリーニングでは、スタッフがそれぞれの持ち場で一斉に動き出しますから、ヒヤヒヤします。
12日、13日、14日の各現場は余震と今後の動向が気になりつつも何とかお納めできましたが、ガソリン残量がいよいよ差し迫り、早朝からガソリンスタンドの行列(坂の上から下まで下って、交差点を曲がって、商店街を突き抜けて、公園の脇の坂の上まで…って、いったい何百メートルあるんじゃー!)に並ばねばならないなど、かなりアクロバティックな進行になりつつあります…!
でも、平常どおりのスケジュールでお納めし、通常通りの施工品質を保つ努力が必要なのではないかと考えています。今しがたまで、巨大地震にまつわるご不安や先行きの不透明さを話されていたお客様が、ハウスクリーニング後の作業ご確認時では、ふわっと明るく笑顔になられる、元気になられるご様子を目の当たりにするからです。あせらずがんばるわー!