ウォッシュテックの業務を月ごとにご紹介

クロスクリーニング中

前回書いたクロスクリーニングの話の続き。

空き室全体ハウスクリーニングの際、クロスの清拭作業を担当することが多いです。

まず、「フラワー」と呼ばれるナイロンはたきを帯電させて壁紙を撫でるようにして、付着したホコリを絡め取った後、汚れの吸着力に秀でたマイクロファイバーと、安全性が高く壁紙の素材へダメージを与えない中性洗剤を使い、全体に拭いていきます。

(全体的なクリーニングを終えた後、目立つ汚れを拾う感じでポイント的に清掃していきます。)

天井→腰から上の壁→腰から下の壁、と順に拭いていくのですが、高い位置の壁に、なかば機械的な動きでモップを上げ下げしていると、

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脳内に、必ず「纏持ち」が現れます。

…低い位置の時は、「どじょうすくい」…?あらえっさっさー

2011年3月31日
空室全体清掃のクロスクリーニング

ウォッシュテックでは、クロス、壁紙のクリーニングは、料金メニューに記載しておりません。

ビニールクロスは、「10年でリフォーム、貼り替える」ことを前提に仕様が設計されています。つまり、洗って長く使おうという素材や施工方法ではなくて、次々貼り替えるように考えられているんです。そんなわけで5〜6年もすれば、フワフワと柔軟だった表面が、固く干からびたようになってくるので、貼った直後だったらわりかし容易に拭き取れていた汚れであっても、ほとんど取れなくなってしまうのが実情です。

冷蔵庫やTVの裏はホコリで黒ずみ、キッチン脇のクロスには飛び散った油汚れやケーキのタネや天ぷら衣がへばりつき、醤油やケチャップのシミがポチポチと、居室にはベッタリと茶色く煙草のヤニが…。そんな場合は、クリーニングとシミ抜きをするよりも、いっそのことスッキリ張り替えた方が、美しくて早いです。どうせ数年後に貼り替えねばならないこと思えば、今チマチマとコストを割くのは、もったいない出費かもしれません。

とはいえ、クロス貼り替えのリフォーム工事は、思いのほか高いので、築10年に満たない中古物件を購入された方にとっては、キビシイ出費といえます。また、前居住者の痕跡が染み付いているようで、何となく気持ち悪いと思われる方も多いです。

そういうことから、ウォッシュテックでは、「お客様が、ご自身でお掃除される労力と材料を肩代わり」という姿勢で、人件費のみでクロスクリーニングをお引き受けしています。

浴室、キッチン、トイレ、洗面、フローリングの床なんかだったらば、「わぁ!」と喜んで頂ける感じにお納めできることが予想できます。しかし、クロスは…もちろん、プロフェッショナル用の洗剤と道具を汚れに即して手際よく使いますが、「やんないよりは良かったよネ?」な感じになることもある。新品みたいに戻るよう願われても、応える自信は無いゾ。と、考えているので、なるべく抑えた料金で追加されるオプションとさせて頂いております。

廊下、居室、クロゼット内…天井と壁をくまなく中性洗剤とマイクロファイバーで拭き上げ、目立つ汚れを舐めるように見ながら、別の道具を持誓えて、一粒一粒の汚れをポイント的に拾い上げていきます。この作業をご自身で、お引越し前後ドタバタしている最中にされるのは、相当なしんどさだと思います。たぶん、数日みっちり精を出さなければ終わらないかと思います。

そんな事情で、ウォッシュテックでは、裏メニュー的扱いにしており、あんまり大っぴらにアピールしていませんが、やっぱり、やったらスッキリしますよ。クロスクリーニング!

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大きな窓から光が差すリビングの天井に、シーリングライトの黒い跡。取付金具も、茶色く汚れています。

「この位置には、垂れ下がるタイプの照明を使いたかったんですが…」と、お客様。確かに、これはちょっとガッカリだろうなぁ…と思って、頑張ってみました。

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「黒い汚れの跡が、全く無くなりました〜」とは、決して言えません。「すみません、頑張ったんですけども…」と、お引渡し時に申し訳ないとお話すると、お客様は「わー!きれいに消えた!これだったら、照明を付けたら映りこみで見えないですよ!ほら、下から見ても隠れますよ」と、やさしく仰ってくださいました(よかったー)。

住まいの購入に、予算は「絶対」であります。「リフォームすれば、そりゃイイだろうけどもサ」と思われるならば、このようにクロスクリーニングを上手く使って、理想のご新居に近づかれてください。

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こちらは、クロスを拭いた後の汚水。6帖の洋室を拭いただけで、こんなに真っ黒になってしまいます。立地や生活環境にもよりますが、壁って、けっこう汚れているんですね。なお、バケツ脇に置いてあるのは、マイクロファイバーです。ドイツ製のタフなヤツ!天井拭いて濯ぎ、西側の壁を拭いて濯ぎ、北側の壁を拭いて濯ぎ…というように、とにかくマメに漱いでキレイな面で拭き上げます。

2011年3月28日
至急ハウスクリーニング業者を見つけたい方へ

いろいろありますが、それでも年度末。中古物件をご購入された後ご入居前の、マンション全体ハウスクリーニング、もしくは戸建の丸ごとクリーニングのご依頼も、継続して頂いています。今期は、空き室クリーニングラッシュが年度始めまでハミ出ています。

お引越しご予定日まで1週間を切っての時期に初めてお問い合わせくださり、今からではスタッフの日程確保ができない旨ご説明さしあげると、たとえば、「えーっ、70平米のマンションなのに丸2日も掛かるんですか!」「え…作業は、半日くらい見とけば、できると思ってました…」などなど、思ったよりもハウスクリーニングには時間がかかると驚かれる方が多いです。

お話を伺うと、たいてい「新学期が始まっちゃう!」「新年度の引継ぎがピンチ!」「退去の後始末が残ってる!」「とても自分で掃除する時間や労力はナイ!」と、切羽詰られています。

その中で、「この日しかダメ!日程が動かせない、その日にできるかどうかが業者選びのファーストプライオリティ!どこでもいいから、ナンでもいいから、とにかく頼めるとこに頼みたい」と仰る方には、清掃業者への電話問い合わせと並行して、中古物件をお世話された不動産仲介業者あるいは、新居となるマンションの管理会社やサポートセンターに連絡、提携の清掃業者を回してもらうよう相談を、と、お伝えしています。そうすると、請け負ってくれるクリーニング業者を、必ず見つけることができるからです。もしかすると数時間で作業を完了したり、一般的な相場の半額以下の料金を提示する清掃業者も、見つかるかもしれません。

「苦労してやっと通った住宅ローンで得た資産(新居)に、どんな内容の作業をするのか」、「我が家に初めて入れることになる業者は、どういった人物か」、「何故この繁忙期に、空いていて、すぐ動けるのか」…そういったあれこれを気にせず、「掃除なんて、どこも同じ。数時間あったら、私にも出来るコトなんだから」と思って選ぶならば、清掃業者は、本当にあっけなく見つかると思います。

スケジュール帳と、ご新居の平米数と材質などの状態と、真剣にらめっこ!やりくりしても日程的に厳しくて弊社で空き室クリーニングをお引き受けできない場合には、お問い合わせされた方が、どのようなハウスクリーニングをご希望なのか、しっかりと耳を傾けるよう心掛けています。

ご入居寸前にご相談された方であっても、わざわざ弊社にご用命いただけたことに感謝、ご希望に出来うる限り寄り添えるよう、お引越しとご入居の日程を数日ずらして清掃の作業日に充てる、新生活が始まってから、ご予算内で順次あるいは定期的にハウスクリーニングする、取り急ぎ気になるポイントを伺って作業範囲をコンパクトにする、などの方法もご案内差し上げるようにしております。

2011年3月27日
浴室の黒いカウンター

10日ぶりの更新です。ようやくガソリンスタンドから続く長蛇の列がほどけて、いつもの量、町に仕事グルマが走るようになりました。ウォッシュテックも、通常通り、節電・節水モードで稼動中です。

※生活排水の下水処理には多量の電力を費やすそうで、節水も大きな「節電」になるそうです!

横浜市港北区のマンションにて、浴室のハウスクリーニング。ユニットバスの、特に黒いカウンターに降り積もった石のように硬いカリカリが、白く目立っています。

マンション契約時にいくつかの候補からカラーを選ぶ際、あるいはリフォーム時の打ち合わせでは、「モノトーンのバスルーム、アーバンテイストでクール。この黒いカウンターに、白いシャンプーボトルや、バスグッズを並べて置いたら、うーん、かっこよく締まる!」と思って、黒を多用したデザインを選んでしまいがち。

だいたいの場合、半年から2年後くらいまでには、こうなります。

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私と社長は公私にわたり、「黒い色の、きっちり水平の、ちょっとザラザラした表面のカウンターを、新築そのままの色ツヤに保っている家」って、いまだ見たことがありません…。

この白い固いザラザラは、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが、水分だけ干上がって残って、積もった跡です。カルシウムやマグネシウムは金属なので、とても固い。実は、カウンター本体よりも、ずっと固いです。

そんな組成なので、水滴が付着する至るところ、この固い曇りは表れます。カウンター上に配置された鏡にもご注目。白く濁ったように曇っていて、映るバスルームの様子も、ボヤけています。カウンターに付着している「白い固い汚れ」が、同じように鏡の表面にも覆っているのです。水栓も、同じく白っぽい膜が張ったように見えます。写真には見えていませんが、浴槽、床、壁にも同様に、「白いカリカリ」、「パサパサとした曇り」は、覆っています。

浴室クリーニング後。

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パサパサと粉っぽく、白く濁っていたカウンターが、艶やかな黒に戻りました!ステンレスの蛇口も、キラリと光沢が戻っています。バスミラーも、鮮明に周りを映し込んでいます。

「実は、ネットで掃除方法を色々調べたり、通販で洗剤を取り寄せたりしたんです。でも、自分のお掃除では全然取れなくて。却ってキズがついちゃって。さらに恥ずかしい事態になってしまって」と、お客様。

「恥ずかしがられることはございません。どなたも同じように思い悩まれていらっしゃいますよ!きっと、ご近所のオシャレな奥様んちも、同じマンションの同じ仕様ですから、こうなっていると思いますよ。ナンも言わないだけです。この白い汚れが、なぜ付くのか、正体が何なのか、お分かりになったかと思います。ハウスクリーニングでリセットされた、これからは、『付けた水垢が、どのように頑張れば落とせるか』ではなく『水垢を付けない』を追求されてください。」と、ご説明して、お納めいたしました。

2011年3月26日
空き室ハウスクリーニングなう

年度末の3月は、引越しの季節です。ウォッシュテックでは、2月初頭から始まった、新築物件ご入居前のコーティング、中古物件ご入居前の全体ハウスクリーニング、賃貸の原状回復工事に伴うハウスクリーニング、などなど、空室清掃の現場ラッシュが、いよいよ佳境に入っています。

特に多く承っているのが、中古物件をご購入された後、ご入居前にさせていただくハウスクリーニング。売却時、内覧時には見えなかった箇所、開けないところまで清掃の手を入れて、前居住者の形跡を拾って、一粒ひとつぶ消してゆくような作業です。

契約、引渡し、引越しの日取りは、数ヶ月から1ヶ月前までに決定しています。

ご新居の代金が引き落とされて鍵が譲渡された後にハウスクリーニングが入りますが、リフォーム工事を要しない中古物件では、多くの場合、引渡し日から引越し日までは、かなりタイトで余裕がありません。(現住居の家賃+新居のローン、あるいは二重ローンの支出を回避するためです。)

タイトなスケジュールであっても、たいていの場合、樹脂ワックスの濃度と気温から硬化に必要な時間を逆算して、お引越し日から中2日空けた日をリミットと設定、クリーニングのお納め日として設定しています。

早すぎても入れない、遅くなったら引越し日にかかっちゃう…ということで、とにかく期限厳守。在宅ハウスクリーニングよりも、時間勝負といえます。

清掃作業には、水道と電気が必須ですが、現在、震災の影響による計画停電が実施されています。特に首都圏のマンションでは、照明やエレベーターが無ければ、ご新居のお部屋にたどり着くことすら難しいこともあります。給水には電気が必要なので、汚れを水で洗い流せないこともあります。空き室全体クリーニングでは、スタッフがそれぞれの持ち場で一斉に動き出しますから、ヒヤヒヤします。

12日、13日、14日の各現場は余震と今後の動向が気になりつつも何とかお納めできましたが、ガソリン残量がいよいよ差し迫り、早朝からガソリンスタンドの行列(坂の上から下まで下って、交差点を曲がって、商店街を突き抜けて、公園の脇の坂の上まで…って、いったい何百メートルあるんじゃー!)に並ばねばならないなど、かなりアクロバティックな進行になりつつあります…!

でも、平常どおりのスケジュールでお納めし、通常通りの施工品質を保つ努力が必要なのではないかと考えています。今しがたまで、巨大地震にまつわるご不安や先行きの不透明さを話されていたお客様が、ハウスクリーニング後の作業ご確認時では、ふわっと明るく笑顔になられる、元気になられるご様子を目の当たりにするからです。あせらずがんばるわー!

2011年3月16日
東北地方太平洋沖地震における当社対応について

平素よりウォッシュテックをご利用いただき、誠にありがとうございます。

このたびの東北地方太平洋沖地震に被災されました皆様に心よりお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復旧をお祈り申し上げます。

被災された地域には、「おかみのお蔵出し」をご利用くださる方も、「おかみの小部屋:別館」の記事をきっかけに軟水器ユーザーとなられた方も、たくさん暮らされており、繋がりを強く感じております。

弊社では、収益の一定率を義捐金とさせていただくことを既に決定しております。一時的なものではなく、中長期的視野で継続支援して参ります。

首都圏にて施工をご依頼ただくお客様におかれましては、ガソリン入手が困難であることや渋滞の多さから、現場対応でご迷惑をお掛けする可能性もございますが、より一層連絡を密にし、予定する日程通りの円滑な施工を目指しますので、何卒ご了承いただきますよう、お願い申し上げます。

2011年3月13日
建築建材展2011

都内で定期的にお伺いしているハウスクリーニングをお納めした後、ビックサイトで開催中の「建築建材展」へ。

メーカーから出展されている、タイル、フローリングや、塗装、改修工事の方法などは、その後ハウスメーカーやデベロッパで採用されて、3年ほどで実際に住居の中で見られるようになります。「新技術!」として展示されていた建材を、5年ほど経って、「汚れたから掃除してください」と、ご相談いただくようになったりします。

いきなり汚れた状態に対峙するよりも、素材や構造、施工方法を前もって知り、数年ずっと頭の中に置いて、「あの時見た、あの素材を安全に洗うには、どうしたら良いんだろう…」と洗剤や道具にアンテナを張っておく方が、慌てません。

会場では、どのような売り方をされているのかも、しっかりチェック。例えば「100年以上塗り替え不要」、「ダイヤモンドより固い」、「ホルムアルデヒドを完全吸着」など誇張された表現のあるものや、昨年までは大々的にアピールされていたのに潮が引いたように消えたもの、表面だけに薄く石材や金属、木材などが貼られている「フェイク」もの。それら建材が含まれる現場は、とても難しい(リスクが高い)素材と認識せねばなりませんし、お客様にも、ハイリスクである理由をしっかりお伝えし、ご理解いただかねばなりません。「これは、例のアレだ!」と、早々に気付くことで、適切な対応に近づけます。

そういうことから、ウォッシュテックでは、創業以来、毎年欠かさず見ています。

まれに「あ、去年もお越しいただきましたよね!」と話しかけてくださるブースもありますが、「へぇ…ハウスクリーニング?何でウチに興味が?」と名刺を手にポカンとされることが常です。

建築建材の世界では、後々のお手入れのことは、作るときも売るときも、あんまし考えられていない。業界の隔たりが、ロコツに分かるひと時です。

今年は、今まで常連だったのに撤退したメーカーが多くありました。また、昨年と同じ製品や工法を全く同じ什器で再度アピールしているブースも見られました。大手のブースでは、商品カテゴリは減少、同じ製品での色柄バリエーションが増えている印象です。

隣の「JAPAN SHOP」の会場を加えても、オーランドISSAの半分くらいの規模だと思います。日本の建材市場が冷え込んでいることを実感します。ちょっと寂しい。もっとHOTになると良いなぁ。

2011年3月10日
籠太さんとランチ

雑誌の特集で「日本10大居酒屋」と取り上げられたり、太田和彦さんの「居酒屋百名山」にも掲載されている、会津若松の「籠太」さん。

関連記事:「お掃除道具をお土産に、会津の籠太へ」、「会津「籠太」さん、掃除を変える

伺った翌日、マスターの鈴木さんからお誘い頂き、ランチをご馳走になりました。

雪が真珠のように輝いている田園を駆け抜けて、ウミガラスが飛来するというキレイな川沿いの、砂利道を進んだ先にある、知る人ぞ知るイタリアンのお店。街中や駅近な立地ではないのに、満席です!

パスタとトリッパのソースにパンをにじくって、夢中で(意地汚く?)跡形もなく平らげました。「旨そうに食べるねぇ〜」「はい、おいちーいから!」。「幸せそうだね〜」「はい、幸せだから!」。子供か!(笑)。

丹精込められて、やっと実った野菜やお肉の命を頂く。その命を最大限に活かそうと、努力とテクノロジーを駆使する、その人間の情熱を頂く。その全てが、私の血となり肉となる。「自分の力を全て使って人を喜ばせたい」と、祈るような思いが込められた一皿一皿に、打ち震えるような喜びを感じます。

マスターにも、その嬉しさが伝わったのか、「写真、撮っちゃおっかな」と、すぐにIphoneで撮影。後日ブログにアップしてくださいました。タイトルは「幸せな二人」(笑)。

仕事や人生について、若き日の思い出、などなど、たくさんマスターとお喋りできて、一層チャーミングな一面に触れさせて頂けて、とても嬉しかったです。イタリアンは、食欲の赴くままに口に入れ、しかし休むことなくベラベラ喋るのが、いちばん美味しい食べ方だと思います。あー楽しかった!

ブログに、「仕事に疲れたので、籠太にリフレッシュに行きます」と予約メールを入れたことが書かれています。

見えないところで汗をかいて報われないことも多い人生の、いったい何が楽しいのでしょう。そのような仕事を、これから何十年も貫いていけるのだろうか。体力的にも精神的にも疲れてくると、私たちも、焦ったりグラグラすることがあります。

その答え合わせをするために、私たちは「籠太」さんに行っています。

籠太さんでは、一般的な居酒屋が設定しているコストと利益から逆算すれば、「採算が合わない」料理がほとんどだと思います。下処理の方法から調味料の選定まで、隠すことなく教えてくださいますが、体力的にも経験的にも、どれ一つ私には真似できない取り組みです。

一点の曇りも無い清潔なグラスに常に一定の泡の層が乗っているビール、居酒屋のお皿とは思えない見事な器、もちろんお料理の美味しさ、美しさ...お店の清潔さ、床の温かさ、マスターとおかみさんの立ち居振る舞い。「働くこととは、生きることとは、人に喜んでもらうこと。他と同じことをやったって、喜ばれない」と、身を以って教えてくださいます。崩れず迷わず全力で突き進んだら、私たちもきっと、こうなれるんだ。ならせていただきたいんだ。

答え合わせを済ませて、焦りや不安がほどけると、安心してお酒を飲むことができます。あぁ、いいお酒だ。来て良かった。

籠太さんを始め、私たちには、「人生の師」が、たくさんいてくださいます。どの方も、思い起こせば、不思議なご縁です。

このような方になりたい、そのためには、こうやって頑張っていくのだ...。こうしていけば、きっとあの方は、よくやったねと喜んでくださるのだ...。

いつもそう思いながら自らの仕事に没頭し、今日もおいしく仲良くゴハンを食べていけることが、私たちの幸せです。

2011年3月 8日
三寒四温

ウォッシュテックでは、マンションの、階段、廊下、エントランスなど「共有部の定期清掃」も承っています。

1物件あたり、1年に4〜12回でクリーンメンテナンスのプランを組み、年間契約で日程を確保。共有部全域で、ポリッシャーやバキュームなどの機器を取り回したり、70mもあるホースを渡らせて洗浄、水を流したりします。作業中は、住まれている方の動線に影響が出ることから、事前に入居者の方へ向け日時を掲示してあります。

なので、日程厳守。天候関わらず作業せねばなりません。

本日、横浜では雪が降りました。昨日は15℃、今日は2℃。

昨日は、ぬくぬくマンション内で、お湯を使わせていただきながらTシャツ一枚で、お風呂掃除をしていたのに、今日は全身撥水防寒スーツを着てゴム長を履いて、寒さでガチガチに固くなったゴムホースを担いでいる。お天気、前日と変えて欲しかったなぁぁ…。

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「家の汚れのことなら、何でも!」と、引き受けていくならば、こういうことも、あるある。なのであります。

2011年3月 7日
トイレの穴

横浜市都筑区のマンションにて、トイレクリーニング

便器の中、流れ込みの水面スレスレにデジカメを突っ込んで撮ってみました。拭いた後、便器に落とされるトイレットペーパーからは、このように見えているのです!(笑)

「あぁ…、ワタシ、こんな黒く汚れた便器に捨てられて、はかなく流されていくのね…わ…さよーならー!」(ジャーッ)

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接写してみます。

水洗トイレは、便器内に水が流れ落ちて水流が回転して表面を洗浄してくれます。それなのに水が出てくる穴の周りが黒く汚れてしまっている…!ご自分で一生懸命ブラシを当てて擦っても残り続ける汚れに、「おいおい、出だしが汚くてホントにキレイにできるのかい」と焦られる方も多いのではないでしょうか。

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跳ね返ったオシッコ、じとじとした環境で育ったカビ、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどミネラル分が固着した水垢、それら汚れが混ざり合って固まって「尿石」になっています。「石」と称されるだけあって、固い!そして「尿」が付くだけあって、トイレの臭いの原因にもなります。

穴そのものも、汚れが詰まって埋まってしまい、ちょっと狭くなっているの、お分かりになりますか?穴が小さく、水の流れが細くなることで、水の勢いが弱くなってしまって、便器の洗浄力も低下気味です。

トイレクリーニング後、同じアングルで撮影。穴が、くっきり鮮明に見えるようになりました。便器の光沢もアップしています!陶器にほどこされたガラス質の釉薬が、ツヤツヤと輝いています。

「ツヤツヤというより、ヌラヌラしてますね…」とは、お客様のご感想。2000年までに作られた便器は、陶製の他製品、例えば浴室用タイルなどと比較して、釉薬が丈夫で分厚い傾向です。それゆえ、磨き上げたとき、ひときわ滑らかに光ります。それゆえ、「ツヤツヤを超えてヌラヌラ」と感じられるのかもしれません。

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同じく、接写。便器の真上のライトの照り返しが、見えるようになりました!穴は、まあるく戻り、周囲の黒ずみも除去されています。

トイレに水を流されてみてのお客様のご感想。「へぇー、水、こんな流れたっけ!」穴が全開に戻ったこともありますが、表面に水垢などの汚れが付着していない便器では、水の流れの伝い方が、より鮮明に見えるのです。

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こんな便器だったら、流されていくトイレットペーパーも成仏してくれるかしら?!

2011年3月 5日
人工大理石の天板(洗面台)、陶器の洗面ボウル

横浜市青葉区の戸建。洗面台クリーニング

人工大理石(人造大理石)の中でも、最高品質と称されるデュポン社製「コーリアン」の洗面台天板。その中でも、象牙のようなアイボリーが高級感を醸し出す、「カメオホワイト」。

私は、「コーリアンの天板は、娘さんの嫁入り道具に出来ますよー」と、よく言います。それくらい、丈夫で、メンテナンスさえすれば何度でも美しく甦る素材なのです。他社の人造大理石と比べると、やはりお値段が一段ハイクラスですが、長く使うことを考える場合は、とてもオススメ。頑丈ゆえに、ものぐささんのザツザツ〜なお掃除にもじゅうぶん耐えうる点も、とてもオススメ!

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人工大理石の、照明の映り込み方にご注目。光沢がムラになっているの、お分かりになりますか?天板を斜めから光を透かして眺めると、すごく光沢がある箇所と、とてもくすんでいる箇所が、まだらです。

キッチンの天板や、食卓、ダイニングテーブルなどもそうだと思うのですが、毎日、濡れ布巾でマメに拭いていても、気付くと何だか黒ずんでムラムラ、触るとどことなくベタベタ引っかかる感じになっていたり、くすんでいたりしませんか。思い立って真剣に洗剤で拭いてみると雑巾が真っ黒に汚れて「ハッ!」とする、みたいなこと、ありませんか。洗面台の天板が広い場合も、同じようなことになりやすいのです。実は、長期に亘っての汚れが頑固に付着しています。

陶器の洗面ボウルは、油の膜が貼られたように光沢が無く、ところどころ黒っぽい筋のようなカビが浮いています。照明が当たっても光を吸収してしまって、ドンヨリ暗い印象です。

洗面台の人工大理石に付着した汚れを除去し、陶製洗面ボウルを磨きました。

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人大の天板に映った照明が、均一にぼけるようになりました。全体の質感が、なめらかでニュートラルになった証拠!不透明なのに薄く透明感があるような、まさにカメオのような素敵なアイボリーホワイトに戻りました。

仕上がりを触られたお客様、「わっ…つるつる…すべすべ…気持ちいい…」と、いつまでも指先で撫でられています。へばりついた汚れを一皮剥いたようなイメージ。表面の黒ずみ汚れも、べとつきも、しっかりと除去されています。エステで例えるならば、「ピーリング」とか「美白」のような感じかな!べっぴんさんになりました。

このように、上質な人工大理石ならば、何歳であっても、何度でも、艶やかで滑らかな、若々しい肌に甦ることができます。定期的なメンテナンスで、たびたび惚れ直して、代々引き継げるくらい、長く長く、大事にお使いください。

陶製のボウルは、分かりづらいので接写してみました。これは、クリーニング前の洗面ボウル。排水の周りに、茶色っぽい水垢がガチガチと固まって付いています。指で触ると硬く尖って盛り上がっています。石のようです。排水口のステンレスは曇って、モヤモヤしています。洗面ボウルと天板を繋ぐコーキング(パッキン)からは黒カビが垂れ下がっています。陶器の釉薬のガラスのような質感が失われ、白く粉を噴いたようにパサパサして見えます。

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陶器の洗面ボウル、クリーニング後。つるっとガラスのような、釉薬本来の質感が戻りました。ライトの映り込みのキラキラの数が増えました。ダラダラと垂れ下がっていた黒いカビがなくなっています。ステンレスも、キラリ!陶器の滑らかな白さに、銀色の輝きが合いますね!

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これなら、洗面ボウルに水を溜めて、顔を洗えるぞう!

2011年3月 4日
番手でわるくち

研磨剤、鑢(やすり)など、物を削る砂目の粗さを数値化したのが「番手」。

ウォッシュテックでは、400〜10000番の研磨材を取り揃え、対象となる素材や、求められる質感によって使い分けています。

ホームセンターの研磨コーナーに揃っている「紙ヤスリ」、「耐水ペーパー」を数から順番に触ってみると分かりやすいです。だいたい2ケタから3ケタ半ば番までは、触るだけでも痛い感じ。ほぼ、砂であります。

ウォッシュテックで最も出番が多い番手の研磨材は…店頭では売ってないかと思います。もはやツルツル、作業中など、お客様に触っていただくこともありますが、「何の抵抗も無いように思えるけれど、これで研磨できるの?」と、ビックリされます。今の住居に入っている設備や内装材には、なめらかで軟らかく、繊細で傷つきやすい素材が多く採用されていますから、きめこまやかな作業が求められます。

そんなわけで、番手を知る私の悪口の言い方。

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次から次に用事を振り出されて辛抱たまらん際など、数値化してお使いください(笑)。

2011年3月 1日

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