実は、11月中旬から全くホリディが無かった私たち。このたび何とか丸3日間の休みを死守することができ、久々に会津若松の籠太さんへ。
カウンター、一番端が特等席。冬の名物、球姫牡蠣(たまひめがき)が剥かれる様子も、串焼きの塩梅も、宴会用に盛られた大皿の内容も、伝票に付け忘れてるかどうか(笑)も、つぶさに見学できます。楽しい!
マスター・鈴木さんの向かうステンレスシンクの足元には、業務用洗剤のボトルがズラリ。毎日、換気扇、レンジフード、床、シンクなどをくまなくキッチリ洗浄するので、部屋の奥にしまいこまれていないのです。
前回、手土産に清掃グッズセットをお渡したのですが、棚の中に見慣れた洗剤が。「これ、良かったから、自分でネット通販して新しく買いましたよ〜」と、マスター。フットワーク軽い!
「でしょーでしょー!手が荒れない、しかし良く落ちる、高価過ぎない。良い洗剤だと思います。医療やITが、これほど目覚しく進化しているのに、掃除は、いつまでも着物を着てた時代の方法を繰り返していたり、誰でもできることとしてきちんと勉強したり教わったりしないでしょう。でも、本当は、こんなふうに掃除も進化しているんですよ。私は、もっと、その文明の進化を間近に感じていただきたいのです。」と、お話させて頂くと、キラリ、マスターのお目々が輝きました。「そうですよね、掃除も進んでいる...方法が変わる...これは気が付かなかった!」
「そうそう、こないだ、失敗してしまって...ここ、見て」と、おかみさん。一枚ものの杉のカウンターの柿渋が、まだらに剥げ落ちていました。伺うと、強いアルカリ性の換気扇油汚れのための業務用洗剤をこぼしたら、あっという間に無残なことになってしまった、とのこと。
続いて、日常的な、白木の手垢や、焼き鳥の網の焼け焦げ油汚れのお掃除方法を伺うと、もっとダメージの危険性を低く、しかも清掃作業時間を短縮できそうです。そんな危険な目にあったりするかもしれない掃除や、知らないうちに物を傷めつけてしまうような掃除ををしなくとも、と思い、詳しく洗剤名と使い方をメモしてお渡ししたところ、翌日に即オーダーされました。籠太さんのお掃除が、アップデート...いや、もしかするとOSが変わっちゃうくらいに進化する瞬間に立ち会えて、本当に嬉しいわ!
籠太さんでは、エアコン一台一台に、エアコンクリーニングされた日付が貼付されています。「そこまでやらんでも」という飲食店の方も多いかと思います。しかし、「ここまでやるんだ」という信条を貫かれているからこそ、信頼でき、感動できる。遠方でも、なけなしの休みをはたいても、ぜったい行きたいお店なんだと思います。
「居酒屋百名山」、「日本十大居酒屋」の名店「籠太」さんの掃除方法を変えるきっかけを作った「お掃除セット」、ただいま頒布中でございます。